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【地方】：関東地方
【都道府県】：千葉県
【市町村】：千葉市緑区
【面積】：66.25km2
【総人口】：128,471人（2025年5月1日）

●概要（掲載時）

■ 緑豊かな千葉市の南の玄関口
千葉県の中核市である千葉市の南部に位置する緑区は、その名の通り、豊かな自然と住宅街が共存するエリアです。面積は千葉市内で最も広く、市の総面積の約4分の1を占めています。海浜エリアから離れ、房総半島の玄関口にあたる丘陵地帯に広がるこの区域は、千葉市の都市的側面とは一線を画す、穏やかでのびのびとした空気に包まれています。
鉄道路線ではJR外房線や京成千原線が走り、特に土気（とけ）駅や鎌取駅の周辺は商業施設や行政機関が集まり、区の中核としての役割を果たしています。近年は子育て世代の転入も目立ち、人口は千葉市内でも比較的安定しています。

■ 四季を彩る自然と住環境の魅力
緑区の最大の魅力は、やはりその自然環境です。代表的な場所としては「昭和の森公園」があり、広大な敷地には森林、芝生広場、アスレチック、池、キャンプ場など多彩な施設が揃い、年間を通じて多くの家族連れやアウトドア愛好者で賑わいます。
また、区内には複数の里山や農地も残っており、「都市のすぐ隣にある田舎」といった形容がふさわしい風景が広がります。住宅地に囲まれながらもホタルが生息し、秋には紅葉が山肌を染めるなど、都市部ではなかなか味わえない自然とのふれあいが日常に溶け込んでいます。
一方で、鎌取駅周辺には大型ショッピングモールや飲食店、図書館、スポーツセンターなどが立地し、利便性の面でも不足がありません。こうしたバランスの良さが、住民満足度の高さにもつながっています。

■ 緑区のあゆみ ― 行政区としての成立と背景
千葉市緑区が現在の形になったのは、平成4年（1992年）4月の千葉市の政令指定都市移行にともなう区制施行によるものです。それ以前は「千葉市土気町」や「誉田町」「おゆみ野」など、複数の町村が合併しながら形成されてきた経緯があり、地域ごとに歴史や風土が異なるという特性があります。
古くから農業が盛んだった地域では、現在も農産物直売所などで地元の新鮮な野菜や果物が手に入り、「地産地消」のライフスタイルが息づいています。一方でニュータウンとして開発された「おゆみ野」や「ちはら台」は、昭和末期から平成初期にかけて急速に住宅地として整備され、都市化が進みました。
つまり緑区は、旧来の農村的要素と新しい都市的要素が交差する、千葉市内でも異質な個性をもつ地域だといえるでしょう。

■ 地理的特性と交通の動脈
緑区は千葉県中部に位置し、千葉市中心部から南東方向へ伸びる形で広がっています。南側は市原市、東側は大網白里市、北西側は中央区や若葉区と接しており、自然境界としての丘陵地帯が市境を形作っています。
交通の面では、JR外房線の存在が重要です。鎌取駅は区役所が隣接する中心的な駅であり、快速電車を利用すれば千葉駅や東京方面へのアクセスもスムーズです。また、土気駅も周辺の住宅地とともに成長を続けており、千葉市南部のベッドタウン機能を支えています。
加えて、京成電鉄の千原線が「ちはら台駅」まで延伸しており、京成千葉駅方面への通勤にも利用されています。これにより、緑区の交通ネットワークは東京湾岸と内陸部をつなぐ複数のルートが確保され、日常的な移動において高い利便性を誇っています。

■ 豊かな教育・文化資源と地域活動
緑区内には小中学校が多数点在しており、さらに千葉南高校や昭和学院秀英中学校・高等学校などの教育機関も整備されています。また、千葉県立中央博物館や千葉市緑図書館、区民ホールなどの文化施設もあり、知的・芸術的な活動が地域に根付いています。
地域の人々によるボランティア活動や町内会のイベントも活発で、「緑区ふるさとまつり」など季節ごとの催し物は多世代が楽しめる貴重な機会となっています。特に子どもたちに向けた自然体験型イベントや、農業体験教室は、都市生活の中で自然とのふれあいを育む役割を担っています。

■ 都市計画とこれからの課題
緑区は今後も住宅開発と自然環境の保全とのバランスが問われるエリアです。人口増加にともない、交通渋滞や商業エリアの過密などが課題となりつつありますが、一方で「サステナブルな街づくり」を掲げた都市計画も進められており、コンパクトな生活圏と自然共生をテーマとした未来志向のまちづくりが模索されています。
おゆみ野地区やちはら台地区を中心に、エコタウン構想や次世代型スマートシティの取り組みも少しずつ見られ、千葉市全体のモデルケースとなる可能性を秘めています。

■ おわりに ― 緑区が持つ可能性
千葉市緑区は、自然と都市、過去と未来、伝統と革新といった相反する要素を調和させながら発展してきた地域です。都心へのアクセスの良さと、ゆとりある住環境、豊かな自然が絶妙に組み合わさり、幅広い世代から支持されています。
この地域の真価は、単に「住みやすさ」だけでは語りきれません。地元の歴史を受け継ぎながら、時代の変化に柔軟に対応し、新たな価値を創り出していく懐の深さこそが、緑区という街の魅力の核心であるといえるでしょう。

●地域（掲載時）

■ 鎌取・おゆみ野地区
市街地と自然が調和するベッドタウン
緑区の西部に位置する鎌取駅周辺は、商業施設や行政機関が集積する区の中心的な場所です。千葉市役所緑区役所や大型ショッピングセンター「イオンスタイル鎌取」などがあり、住民の生活を支える重要な機能が集まっています。近年ではおゆみ野ニュータウンの開発により、整備された街路や公園、歩行者専用道などが整然と並び、美しい都市景観が形成されています。街づくりには“歩いて暮らせるまち”を目指した設計思想が取り入れられており、子育て世帯から高齢者まで住みやすい環境が整っています。

■ あすみが丘・土気地区
森に包まれた静穏なニュータウン
緑区東部に位置するこのエリアは、土気駅を中心に発展した住宅地「あすみが丘」を有しています。かつては雑木林や農地が広がる長閑な田園地帯でしたが、1990年代以降の大規模ニュータウン開発により、計画的な街づくりが進みました。歩道が広く、学校や公園が街の随所に配置されているため、特に子育て世代に人気のあるエリアです。近隣には昭和の森や千葉市昭和の森公園といった広大な緑地があり、自然の中でのびのびとした生活が楽しめます。

■ 誉田・越智地区
農村風景が残る伝統の地
緑区南部に広がる誉田・越智エリアは、古くから農業が盛んで、今なお田畑が広がるのどかな風景を楽しめる地域です。誉田駅周辺には住宅地も広がり始めているものの、比較的開発の手が入りにくい地域でもあり、季節ごとの田園風景が人々の心を癒しています。また、鎌倉時代から続く誉田八幡神社をはじめとした歴史的文化財も点在しており、地域の伝統や風習が今に受け継がれています。

●代表的な観光スポット（掲載時）

★昭和の森
概要 : 東京ドーム23個分の県内屈指の大規模総合公園。ツツジ５万株・109 mローラーすべり台・日本の都市公園100選など見どころ多数。
おすすめ時期 : ４～５月ツツジ、10～11月紅葉、１月１日の初日の出狙いも人気。
アクセス : JR外房線土気駅からバス約10分「昭和の森西」下車。車は千葉東金道路中野ICから約15分。
費用 : 入園無料。駐車場400円／日、ローラーすべり台100円。

★昭和の森フォレストビレッジ
概要 : 園内にあるキャンプ＆研修拠点。フリーサイトからコテージ、BBQ棟まで完備。
おすすめ時期 : 新緑が爽やかな４～６月と虫の少ない10～11月。
アクセス : 土気駅南口よりバス「昭和の森」下車徒歩５分。
費用 : １泊テントサイト2 750円～、コテージ12 100円～（５名）。

★昭和の森展望台
概要 : 標高101 m。九十九里平野と太平洋を一望できる区内随一の絶景スポット。
おすすめ時期 : 空気が澄む冬～早春。元旦は初日の出客で早朝から賑わう。
アクセス : 公園北駐車場から徒歩15分の丘上。
費用 : 無料。

★泉谷公園
概要 : 谷戸地形を生かした7 ha。ホタル人工飼育「ほたる生態園」が名物。
おすすめ時期 : ホタル放虫が行われる５月下旬～６月上旬。
アクセス : JR鎌取駅からバス５分「泉谷公園」下車すぐ。
費用 : 入園無料。

★おゆみ野さくら公園
概要 : 春は園路両側のソメイヨシノがアーチをつくる近隣公園。
おすすめ時期 : ３月下旬～４月上旬の夜桜ライトアップ期間。
アクセス : JR鎌取駅／京成学園前駅から徒歩10分。
費用 : 無料。

★有吉貝塚公園
概要 : 縄文時代の有吉南貝塚を保存展示する歴史公園。芝生も広くピクニックに最適。
おすすめ時期 : 芝が青い５～６月。
アクセス : JR鎌取駅から徒歩15分。
費用 : 無料。

★古市場公園
概要 : 72台駐車可の多目的運動公園。野球場とテニスコート併設。
おすすめ時期 : 運動しやすい３・10月。
アクセス : JR蘇我駅東口バス「古市場」下車すぐ。
費用 : 入園無料、グラウンドは２時間1 040円～。

★越智中央公園
概要 : 誉田駅近く、木立に囲まれた近隣公園。遊具と広場がゆったり配置。
おすすめ時期 : 桜とツツジの競演が見られる４月。
アクセス : JR誉田駅南口バス「越智新田」下車徒歩８分。
費用 : 無料。

★あすみが丘ほほえみの広場公園
概要 : 子ども向け複合遊具と芝生広場。住宅街で気軽にアウトドア。
おすすめ時期 : 初夏の新緑。
アクセス : 土気駅南口バス「あすみが丘プラザ」下車３分。
費用 : 無料。

★あすみが丘ふれあいの広場公園
概要 : テニス壁打ちや健康器具がある近隣公園。
おすすめ時期 : ９月の地区体育祭。
アクセス : 上記バス「ふれあいの広場」下車すぐ。
費用 : 無料。

★あすみが丘やすらぎの広場公園
概要 : 池の周りを桜と柳が囲む癒やしの水辺空間。
おすすめ時期 : 夕陽が映える10月。
アクセス : 同バス「やすらぎの広場」下車すぐ。
費用 : 無料。

★おゆみ野なつのみち公園
概要 : 四季の道に面し、ケヤキ並木の木陰が心地よい。
おすすめ時期 : 真夏も涼しい朝夕の散策時。
アクセス : JR鎌取駅徒歩12分。
費用 : 無料。

★創造の杜
概要 : 調整池を中心にした緑陰豊かな緑地。夏は土気サマーフェス会場。
おすすめ時期 : イベントのある８月。
アクセス : JR土気駅から徒歩30分／バス「創造の杜」下車。
費用 : 無料。

★大百池公園
概要 : 面積10.7 ha。池畔にウッドデッキ、野外ステージ、湿地観察路を整備。
おすすめ時期 : カルガモが子育てする５月。
アクセス : 京成学園前駅徒歩５分。
費用 : 無料。

★大野台中央公園
概要 : 野球場・芝生広場・児童遊具が一体化。
おすすめ時期 : 草野球大会が続く春秋。
アクセス : 土気駅から車10分。
費用 : 無料（施設使用は有料）。

★誉田南公園
概要 : 桜の園路と少年野球場がある近隣公園。
おすすめ時期 : 桜まつり開催の４月第一週。
アクセス : JR誉田駅北口バス「誉田局」下車５分。
費用 : 無料。

★ホキ美術館
概要 : 写実絵画専門。ガラスとコンクリートの細長い空中回廊が名建築としても話題。
おすすめ時期 : 夏の企画展期間は空調が効き快適。
アクセス : JR土気駅南口バス「あすみが丘東４丁目」下車徒歩１分。
費用 : 一般2 100円、高・大1 600円。

★大椎城跡
概要 : 戦国期に千葉氏が築いた台地縁の連郭式城郭。土塁と空堀が残る。
おすすめ時期 : 落葉で土塁形状が見やすい２月。
アクセス : JR土気駅から徒歩25分。
費用 : 見学自由。

★土気城跡
概要 : 房総里見氏攻防の舞台。主郭は宅地化を免れ緑地として保存。
おすすめ時期 : 新緑の４月。
アクセス : JR土気駅北口徒歩20分。
費用 : 無料。

★越智八幡神社
概要 : 延喜式内社伝承を持つ古社。欅の巨木が参道を覆う。
おすすめ時期 : ９月例祭で奉納相撲が行われる日。
アクセス : JR誉田駅から徒歩30分。
費用 : 参拝自由。

★日枝神社（有吉）
概要 : 貝塚地区の鎮守。人形供養祭が有名。
おすすめ時期 : ２月３日の節分祭。
アクセス : JR鎌取駅バス「貝塚入口」下車徒歩10分。
費用 : 参拝無料、祈祷5 000円～。

★御嶽神社（高田）
概要 : 火渡り護摩で知られる霊山系神社。
おすすめ時期 : 炎をまたぐ御神火神事が行われる11月。
アクセス : JR誉田駅徒歩22分。
費用 : 参拝無料、護摩木１本300円。

体験・アクティビティ
★ふぁいんファーム
概要 : いちご・ブルーベリー・サツマイモ掘りまで一年通じて味覚狩り。バリアフリー温室が秀逸。
おすすめ時期 : いちご最盛１～３月。
アクセス : JR誉田駅徒歩20分／バス「ちはら台東八丁目」下車５分。
費用 : いちご狩り45分食べ放題2 500円（平日大人）。

★シャインベリー
概要 : 2021年開園の高設有機栽培いちご園。６品種以上食べ比べ可。
おすすめ時期 : 甘味が増す２月。
アクセス : JR誉田駅バス「越智新田」下車徒歩１分。
費用 : 40分食べ放題大人2 000円。

★ひだまり農園
概要 : 土耕栽培16品種が魅力。45分制でゆったり。
おすすめ時期 : 品種揃う１～２月。
アクセス : JR誉田駅タクシー８分／大木戸新田交差点から300 m。
費用 : 1/11～2/28は小学生以上3 000円。

★陶芸教室 翠嵐窯
概要 : あすみが丘の築山工房。電動ろくろ体験も可。
おすすめ時期 : 夏は涼しい土間で集中制作が快適。
アクセス : JR土気駅徒歩20分。
費用 : 体験6 000円～（焼成・釉薬込み）。

★わくわくシルバーアクセサリー
概要 : シルバーリングを２時間で完成させる少人数制教室。５歳から参加可。
おすすめ時期 : 夏休み自由研究ニーズ高い７～８月。
アクセス : JR土気駅徒歩18分。
費用 : 基本コース5 500円（材料費込）。

★おゆみ野四季の道（6.4 km遊歩道）
概要 : 春・夏・秋・冬の４区間が季節植栽で彩られる歩行者専用ループ。
おすすめ時期 : 「春の道」の桜トンネル（３月下旬）。
アクセス : 起点はJR鎌取駅から徒歩２分。
費用 : 散策無料。

★あすみが丘ブランニューモール
概要 : 土気駅南の大型SC。28店舗・駐車場834台。
おすすめ時期 : 年末バーゲン、屋外イルミが点灯する12月。
アクセス : JR土気駅南口バス５分「ブランニューモール」。
費用 : 入場無料。買物相場は昼食1 000円前後～。

★あすみが丘バーズモール
概要 : 地元ベーカリーやカフェが並ぶ生活密着型モール。ホキ美術館帰りのランチ拠点としても便利。
おすすめ時期 : テラス席が心地よい４～６月。
アクセス : JR土気駅バス３分「バーズモール」下車。
費用 : 入場無料。平均客単価カフェ1 200円。

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●主な交通手段（掲載時）

■ JR外房線と土気駅・誉田駅の活用法
緑区内で利用できる主要な鉄道路線はJR外房線。この路線は、区内の観光拠点を結ぶ移動の要ともいえる存在です。特に「土気駅（とけえき）」と「誉田駅（ほんだえき）」は、観光や日常移動の出発点としてよく利用されます。
土気駅からは、「昭和の森」や「千葉市緑区土気あすみが丘」などの自然観光地に近く、バス路線も充実。
誉田駅は市街地と農村部の中間地点に位置し、住宅地の中から里山の風景への起点として便利です。
JR線は本数も多く、朝夕は通勤客で賑わいますが、日中は観光客にも使いやすいタイミングで運行しています。

■ 千葉中央バス・ちばグリーンバスの活用
千葉市緑区の市内移動においては、路線バスの果たす役割も大きく、特に「千葉中央バス」と「ちばグリーンバス」が地域を網の目のように結んでいます。
千葉中央バスは、JR土気駅や誉田駅から「おゆみ野」「あすみが丘」「鎌取駅」などへの直行便を多く運行。
ちばグリーンバスは、地域住民の足として活躍し、駅と住宅地、公園や商業施設をつなぐ便を多く持ちます。
観光に便利なバス停としては、「昭和の森西口」「あすみが丘プラザ」「泉谷公園入口」などがあり、時刻表に加えてGoogleマップや乗換案内アプリで簡単に確認できます。
バスの運賃はおおよそ片道230円前後で、ICカード（Suica・PASMO）にも対応しており、快適に利用できます。

■ レンタカーの選択肢と拠点
緑区の観光地は自然公園や住宅地の間に点在しており、自由な時間配分と移動を求める方にはレンタカー利用がおすすめです。
主なレンタカー拠点
JR鎌取駅南口付近（ニッポンレンタカー、タイムズカーレンタルなど）
JR土気駅前（地域密着型の小型レンタカー店）
コンパクトカーなら1日あたり約6,000～8,000円程度が相場で、保険込みのプランも用意されています。目的地が広範囲にわたる昭和の森や泉自然公園、あすみが丘エリアを網羅したい時には特に有効です。
さらに、カーシェアリング（タイムズカーなど）も利用可能で、数時間単位の予約も柔軟に対応可能。スマートフォンひとつで予約から解錠まで完結する手軽さが魅力です。

■ レンタサイクルで自然と触れ合う
自然豊かな緑区では、自転車移動がとても気持ちよい選択肢になります。特に昭和の森やおゆみ野遊歩道周辺では、四季折々の風景を自分のペースで楽しめます。
レンタサイクルのポイント
昭和の森レンタルセンター（昭和の森内）では、一般車と子ども用自転車を1時間200円程度で貸し出し。
あすみが丘周辺では民間事業者によるスマートロック付きシェアサイクル（HELLO CYCLINGなど）が稼働。アプリ登録後、任意のポートから自転車を借りて自由に返却できます。
坂道もあるため、電動アシスト付き自転車のプランを選ぶとより快適。緑区の郊外に広がる緑地や公園巡りには特におすすめです。

■ 徒歩で楽しむ散策の魅力
千葉市緑区は「徒歩での散策」にも適したエリア。バスや電車では気づけない細やかな地域の風景や、歴史的な名残を感じられる場所が徒歩圏内に点在しています。
泉谷公園～おゆみ野遊歩道にかけては、住宅街と自然が調和した緑道。
昭和の森内には遊歩道や展望スポットが充実しており、1～2時間の軽いハイキング感覚で楽しめます。
各施設に設置された観光案内板やマップも歩き旅の手助けとなります。ゆっくり歩きながら、地元の人とあいさつを交わす――そんな旅の味わい方も、緑区ならではです。

■ タクシーや配車サービス
公共交通がカバーしきれないスポットや夜間移動には、タクシーや配車アプリが頼りになります。
駅前には流しのタクシーが比較的多く、特に土気駅・鎌取駅では待機車両が見られます。
配車アプリ「GO」や「S.RIDE」も対応しており、スマートフォンから現在地に呼び出せます。
初乗り運賃は500～600円前後で、数キロ圏内の短距離移動にも利用しやすいです。バスが減る夜間や、体力に不安がある時には非常に便利です。

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●代表的な名物・名産品・特産品（掲載時）

★誉田のタケノコ
概要： 粘土質の畑で育つ柔らかな孟宗竹。掘り立てをその日のうちに直売・発送する農家も多く、灰汁が少ない“白子筍”として評価が高い。
必要な費用： 直売サイトでは2 kgで約2,500円＋送料が目安。

★ドラゴンファーム完熟いちご
概要： 外房線・土気駅近くの観光農園。高設栽培で紅ほっぺなど7品種を食べ比べできる。
必要な費用： 60分食べ放題で平日大人2,500円、休日2,800円。

★ふぁいんファーム冷凍完熟いちご
概要： 収穫後急速冷凍し香りを閉じ込めた加工用いちご。スムージーや菓子に人気。
必要な費用： ふるさと納税セット（1 kg×2袋）18,000円寄附。

★ほかりブルーベリー園の生ブルーベリー
概要： 約800本・30品種を無農薬有機で栽培。時間無制限の摘み取りが魅力。
必要な費用： 入園＋食べ放題：中学生以上800円、小学生500円。お持ち帰り300 gで800円。

★千葉の恵みブルーベリーコンフィチュール
概要： 緑区産無農薬ブルーベリーを丸ごと残したプレザーブスタイル。千葉市“千ブランド”認定。
必要な費用： 150 g入り、3本詰め合わせ寄附9,000円。

★田中ぶどう園の巨峰・安芸クイーン
概要： 「フルーツランドとけ」の看板農園。入園無料で量り売り。8月上旬～9月中旬。
必要な費用： 直売価格は1 kg800～1,500円（品種により変動）。

★高根ぶどう園のシャインマスカット
概要： 同園ではシャイン系の大粒品種が人気。屋根付き棚で雨天でも楽しめる。
必要な費用： 量り売り1 kg2,500～3,500円が相場。

★マルハチ「レトルトゆで落花生 おおまさり」
概要： 特大粒の千葉県オリジナル種“おおまさり”を柔らかく塩ゆでし真空パック。
必要な費用： 200 g入り袋918円（キングオブピーちゃん）。

★マルハチ「ピーナッツみそ」
概要： 千葉県産落花生と米味噌を和えた甘辛惣菜。ご飯のお供に県民定番。
必要な費用： 120 g瓶580円前後。

★土気からし菜粒マスタード
概要： 300年以上種を守る在来野菜の種子を自家醗酵させた希少マスタード。“千ブランド”認定。
必要な費用： 90 g瓶898円～1,000円。

★タルタルちゃん（クラッシュピクルス）
概要： 土気野菜を細かく刻んだ甘酢漬け。マヨネーズに混ぜるだけでタルタルソース完成。
必要な費用： 140 g瓶1,000円程度（3本セット9,000円品に同梱）。

★板倉商店オーガニックはちみつ
概要： ヨーロッパ有機認証を取得した百花蜜を輸入・瓶詰。誉田町の直売所で量り売りも実施。
必要な費用： 250 g瓶1,600円前後。

★はぁもにぃ養蜂部の完熟生はちみつ
概要： 障がい者就労支援NPOが手掛ける非加熱はちみつ。「からすざんしょう」など希少銘柄を展開。
必要な費用： 120 g瓶1,300～1,500円。

★しょいか～ご「規格外野菜“24コーナー”」
概要： 収穫24時間以内の緑区野菜や果物をリーズナブルに提供し、食品ロス削減にも貢献。
必要な費用： 朝採れセット1袋200～400円が中心。

★菓匠マルヤ「餡入りみたらし団子」
概要： 土気駅前の老舗。まろやかな醤油蜜と粒あんを包んだ団子は夕方には完売必至。
必要な費用： 1本150円。

★本家大和田「豆大福」
概要： おゆみ野の路地裏に佇む昭和風情の和菓子店。北海道小豆と赤えんどうの塩気が絶妙。
必要な費用： 1個180円。

★およねたい焼古市場店「薄皮たい焼き」
概要： ベイシア古市場店一角で焼き上げる香ばしいたい焼きは餡・カスタードの2種。
必要な費用： 1尾140円。

★田子作煎餅「薄焼き生醤油せんべい」
概要： 創業70年余、炭火手焼きの極薄せんべい。県産米と醤油が醸す香りが豊か。
必要な費用： 16枚入り648円。

★ピーナツクリーミー（千葉ピーナツ）
概要： 100％県産落花生を粒残しペーストにしたスプレッド。トーストはもちろん和え物にも最強。
必要な費用： 120 g瓶650円前後（プレミアムは850円）。

★とけからちゃんの漬物（土気からし菜浅漬け）
概要： 官民連携で商品化した伝統野菜の浅漬け。辛味と歯ざわりが白米に合う。
必要な費用： 150 gパック350～400円。

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●人気のお土産（掲載時）

★ぴーなっつ最中
落花生形の最中皮に自家製ピーナツ餡を詰めた千葉銘菓。緑区おゆみ野の「なごみの米屋 若松町店」で気軽に買える。
必要な費用：1個 150円／4個箱 650円

★楽花生パイ
バター100 %の層が香るオランダ家のベストセラー。千葉半立＋ナカテユタカをブレンドした蜜煮餡入り。
必要な費用：5個入袋 1,026円

★チーバくんサブレ
県マスコット型の発酵バターサブレ。ばらまき需要が高く、6枚箱で約18 cm と迫力あり。
必要な費用：6枚箱 1,642円

★練乳クッキー
土気駅前「菓子工房セ・ラ・ヴィ」の看板商品。ほろりと崩れる食感に練乳の余韻が残る。
必要な費用：1袋（6～8枚）450円

★PATISSERIE JIHEI バウム
あすみが丘東の新鋭パティスリーが焼くミニバウム。箱もオリジナルで贈答向き。
必要な費用：直径12 cm ホール 1,500円前後※

★楽花生ダックワーズ
落花生クリームをサンドした千葉限定ダックワーズ。6個入りで手軽。
必要な費用：6個袋　約900円

★千城もなか
北海道小豆×求肥入り。若葉区「千城むさし野」製ながら緑区各物産コーナーでも扱う定番栗型もなか。
必要な費用：1個 170円

★びわゼリー
南房総産ピューレを使った一口ゼリー。「千葉駅房の駅」でも人気で夏の定番。
必要な費用：6個箱 756円

★あすみ煎餅《特撰醤油》
職人が直火手焼き。小紋三色詰合せなら30枚260円と驚きのコスパ。
必要な費用：詰合せ 260円

★田子作煎餅 うす焼
千葉県産コシヒカリを炭火で焼く老舗せんべい。24枚箱 1,188円。
必要な費用：16枚袋 648円～

★房総えびせんべい
伊勢海老だし入りの薄焼き。成田空港でもロングセラー。14枚 864円。
必要な費用：27枚箱 1,480円

★千葉半立 殻付き落花生
香りと甘味が強い最高級品種。75 g 540円はお試しサイズに最適。
必要な費用：75 g 540円

★ひめピー（バタピー）
減圧フライで水分を飛ばし、サクッと軽い食感に仕上げた進化系バタピー。
必要な費用：60 g 330円

★ピーナツクリーミー《プレミアム》
県産落花生のみをペースト化し砂糖控えめで深いコク。トースト派に推奨。
必要な費用：1瓶 756円

★ざくざくピーナッツペースト
うまくたの里限定。粒ごと炒り落花生がゴロッと入る食感重視タイプ。
必要な費用：1瓶 880円

★梨サイダー《房総》
房総限定のナシ風味炭酸。190 ml 缶で喉越しスッキリ。
必要な費用：1缶 150円前後

★幕張芋神様カレー
角切りサツマイモがゴロッと入ったレトルト。幕張カレー会監修。
必要な費用：1箱 540円

★幕張ペールエール
幕張ブルワリー醸造、柑橘系ホップ香るクラフトビール。
必要な費用：1本 605円

★びわジャム
房州びわ160 g瓶。トースト・ヨーグルトに最適な柔らかめタイプ。
必要な費用：5瓶セット 3,300円（単瓶換算660円）

★チーバくん刺繍ワッペン
アイロン接着式。ジャケットやバッグに貼れば一目で千葉推し。
必要な費用：1枚 330円

★昭和の森 竹炭チップ
放置竹林を活用したサステナブル芳香チップ。マルシェ限定販売。
必要な費用：1袋 300円

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●代表的な食文化・ご当地グルメ（掲載時）

■ 里山の滋味を椀に閉じこめた「土気けんちん汁」
土気（とけ）地区は雑木林と畑が入り混じる典型的な里山地帯。秋冬にかけて採れる牛蒡・人参・里いもを、炒めた豆腐と一緒に白味噌仕立てで煮込むのが土気流です。味噌は近隣寺院が代々分家に伝えた糀味噌が定番で、野菜の甘みと味噌の香りが相まって体の芯まで温まります。里山での稲刈りや椎茸原木起こしがひと段落した晩に振る舞われる、まさに「労いの一杯」です。

■ 「ふさおとめ」一等米で握る“緑区塩むすび”
緑区の水田地帯では、県オリジナル品種「ふさおとめ」が主流。粒がやや大ぶりで、冷めても甘みが強いのが特徴です。地元直売所で手に入る一番海苔をぱりっと巻き、房総沖の海塩だけで仕上げる塩むすびは素材勝負のストイックな一品。住宅街のお弁当専門店や行楽客向けに開く朝市で、握りたてをほおばるのが緑区流のプチぜいたくです。

■ 無農薬落花生で作る「おゆみ野ピーナツテリーヌ」
下大和田町にあるあんばい農園は、化学肥料も農薬も使わず落花生だけを育てる“ピーナツ一筋”の農家。大粒品種「おおまさり」をローストし、蜂蜜と和三盆でまとめて作る半生菓子がテリーヌ仕立てで人気を呼んでいます。口に入れた瞬間、香ばしさとナッツの油分がなめらかに溶け、後味にほのかな土の香り──自然栽培ならではの余韻が残ります。

■ 大椎（おおじ）梨の果汁を閉じ込めた「森のしずくジェラート」
緑区北部・大椎町の梨園で多く栽培されるのは幸水と豊水。完熟した果実を瞬時にピューレ化し、低温でゆっくりグラニテ状に固めることで、シャリッとした食感と瑞々しさを両立させています。地元ジェラート店では、梨本来の水分を生かすため乳脂肪を極限まで減らし“フレーバーではなく果実そのものを食べる”コンセプトで提供。夏の暑さで火照った体をクールダウンさせる定番スイーツです。

■ 直火焙煎×みそ床が決め手「誉田里いもコロッケ」
誉田（ほんだ）の畑で採れる粘りの強い里いもは、蒸すとネットリ、揚げるとホクホク。牛挽き肉と一緒に練ったタネを、地味噌の床で一晩寝かせることでうま味が倍増します。サクッと噛むと味噌の香りがふわっと立ち、里いもの甘みと相まって後を引くコロッケ。夜の部ではクラフトビールを片手に楽しむ若者も増え、和惣菜と洋風酒場の橋渡し的存在になっています。

■ 若手醤油家が仕掛ける「鎌取ソイソースラーメン」
外房線鎌取駅そばに開いた醤油醸造所の二代目が、試験的に始めたのが“醤油を味わうラーメン”。鶏清湯スープに自家製生揚げ醤油を合わせ、トッピングは小松菜・姫竹・ハマグリ。千葉らしい海と山の掛け算で、すっきりとしたキレと後を引くコクを両立させています。スープを飲み干す人が続出し「飲むしょうゆ」とSNSでバズった一杯です。

■ 落花生を丸ごと煮込む「楽花茶（らっかちゃ）ラテ」
あんばい農園が考案した“飲むピーナツ”は、煮出した落花生ミルクにほうじ茶をブレンドした新感覚ラテ。カフェインレスで、コーヒーが苦手な人にも愛されています。千葉市食ブランド「千」にも認定され、農園直送のキッチンカーがイベントで行列を作るほど。

■ 昭和屋台を継ぐ「土気焼きそば・醤油仕立て」
緑区の夏祭りで欠かせないのが、ソースではなく醤油と魚粉で香り付けした土気焼きそば。もちもちの平打ち麺に、キャベツ・切干し大根の戻し汁を絡め、焦がし醤油の香りを引き立てるのがコツ。最後に青のりの代わりに砕いたピーナツをぱらり──“房総らしさ”を一皿で味わえる庶民派グルメです。

■ 農家カフェ生まれの「大膳野トマトカレー」
区北端・大膳野町はトマトのハウス栽培が盛んなエリア。セミドライにした完熟トマトとミルポワ、地鶏ガラをじっくり煮詰めるため、油脂は最小限。爽やかな酸味と自然な甘みが際立ち、スパイスの辛さが後味を引き締めます。“ベジブロス”という言葉がまだ広まっていなかった頃から続く、農家流のサステナブルカレーです。

■ 木こりが愛した「昭和の森ほおば寿司」
県内屈指の広さを誇る昭和の森は、もともと薪炭林として利用されてきました。伐採作業の合間に木こりが携えたのが、朴の葉に包んだ押し寿司。酢飯には八街産落花生の甘煮を刻み込み、表面をカマスや太刀魚の酢〆で覆うのが伝統。朴葉の抗菌作用とほのかな香りが、お昼まで美味しく保つ知恵の結晶です。

■ 梨の甘みを移した「おゆみ野ロールケーキ」
洋菓子店が並ぶおゆみ野ニュータウンで定番の手土産。米粉と梨ピューレでスポンジを焼き上げ、中心にはチーズクリームに梨のコンフィチュールを忍ばせます。切り分けた断面が真珠色に輝くことから“パールロール”の愛称で親しまれ、帰省の際の手土産ランキング上位の常連です。

■ ハーブの香りが立つ「古市場バジル餃子」
浜野工業団地に近い古市場町では、耕作放棄地を若手農家がバジル畑に転換。摘みたてのバジルを刻み入れた餡は、豚挽き肉のうま味を引き立てると同時に後味を爽やかにしてくれます。仕上げにレモン果汁をさっと塗るのが“緑区スタイル”。ビールよりハイボールに合うと父の日ギフトでも人気です。

■ 酒粕をいかした「緑区甘酒ティラミス」
区内の新興ベーカリーが、日本酒蔵とコラボして開発。酒粕とマスカルポーネを合わせたクリームを、米粉スポンジと交互に重ね、トップにきな粉とほうじ茶パウダーを振ります。しっとりした甘みの奥にふわっと吟醸香が漂い、アルコールは飛ばしてあるので子どもも安心。地産地消をスイーツで実現した好例です。

■ “畑のキャビア”で彩る「わさび菜ボウル」
鎌取ガーデンプチマルシェで朝採れ野菜として人気のわさび菜は、ピリッとした辛みがアクセント。雑穀ご飯に蒸し鶏、温玉、糀ドレッシングをのせ、茎の部分を刻んだ“畑のキャビア”で仕上げます。ビタミン・ミネラルたっぷりで、ヨガ帰りの女性たちが列を作るヘルシーボウルです。

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●代表的な祭・イベント（掲載時）

★緑区ふるさとまつり
概要：昭和の森〈太陽の広場〉で行われる区最大の総合祭。地元芸能ステージ、フリマ、スポレク体験と屋台が一堂に並び、家族連れで終日楽しめる
おすすめの観光時期：文化の日（11月3日）前後。秋晴れの芝生広場で紅葉も見頃
アクセス：JR土気駅南口→千葉中央バス「あすみが丘東4丁目」下車徒歩3分、または「昭和の森西」下車徒歩5分
必要な費用：入場無料、駐車場１日400円。飲食・体験は実費（100～1,000円程度）

★おゆみ野夏まつり
概要：おゆみ野中央周辺で続く真夏の盆踊り＆縁日。ステージ演奏と抽選会が名物
おすすめの観光時期：毎年8月第一土曜の夜。夕立の無い涼しい日を狙うと快適
アクセス：JR鎌取駅南口から徒歩約7分（会場はイオンスタイル鎌取裏手の広場）
必要な費用：観覧無料。屋台は100円～500円、盆踊り参加は無料

★とけサマーフェスティバル
概要：創造の杜公園で行う２日間の夏フェス。ダンス・屋台のほか夜空を焦がす花火が人気
おすすめの観光時期：2025年は10/11・12にシフト。少し涼しい秋口開催で過ごしやすい
アクセス：JR土気駅北口から徒歩15分。花火観覧は駅前臨時広場も可
必要な費用：入場無料。花火協賛席（芝シート）は1,500円～2,000円程度

★昭和の森大花火大会
概要：「寝て観るとすごくいい」がキャッチコピー。芝生に寝転び弾ける花火を鑑賞
おすすめの観光時期：千葉市民の日（10月18日）夜
アクセス：JR土気駅南口から徒歩30分／会場周辺に臨時バスあり
必要な費用：立ち見無料・有料席2,500円～（2025年）

★昭和の森マルシェ「千葉のいいもの市」
概要：地元農産物・クラフト・キッチンカーが集う青空マーケット
おすすめの観光時期：初夏（6月上旬）と晩秋（11月下旬）に年２回
アクセス：JR土気駅南口→バス「あすみが丘東4丁目」徒歩3分
必要な費用：入場無料。物販は100円～2,000円

★千葉さとやまクロカン Grand Prix
概要：昭和の森を周回する本格クロスカントリー大会。ロードバイク種目も併設
おすすめの観光時期：2月中旬の週末（冷涼で路面が締まるベストシーズン）
アクセス：JR土気駅南口→大会シャトルバス／観戦はコース沿い自由
必要な費用：観戦無料。競技エントリー4,000円～8,000円

★昭和の森初日の出展望会
概要：標高101mの展望台で九十九里平野から昇る朝日を拝む年始行事。甘酒振る舞い有
おすすめの観光時期：1月1日 6:45前後
アクセス：JR土気駅南口から徒歩30分。元日は駐車場5:00開放
必要な費用：入園・駐車ともに無料（元旦のみ特別措置）

★昭和の森ゲンジボタル観察会
概要：ハナショウブ園付近で行うナイトガイドツアー。幻想的な乱舞を保護ボランティアが案内
おすすめの観光時期：6月初旬の土日（19:00受付）
アクセス：JR土気駅南口→バス「昭和の森西」下車徒歩5分
必要な費用：参加無料・駐車場第3のみ無料開放

★泉谷公園ホタル観賞会
概要：おゆみ野中央の水辺で行う自主観察型イベント。約2週間、地元有志が誘導
おすすめの観光時期：5月下旬～6月中旬の蒸し暑い夜
アクセス：JR鎌取駅→京成バス「泉谷公園」下車徒歩3分
必要な費用：観賞無料。駐車場混雑のため公共交通推奨

★さくらさくさくウォークラリー
概要：鎌取駅周辺の桜並木を巡るスタンプラリー。完歩者には記念バッジ
おすすめの観光時期：3月下旬の土曜
アクセス：JR鎌取駅南口集合
必要な費用：参加費300円（保険料込み）

★おゆみ野春の道さくらトンネルさんぽ
概要：「四季のみち」約2.6kmがピンク色のアーチに。写真散策イベントも同時開催
おすすめの観光時期：3月下旬～4月上旬、満開の３日間はライトアップ無しで自然観賞
アクセス：JR鎌取駅→徒歩10分で「おゆみ野さくら公園」へ
必要な費用：散策無料、周辺カフェで桜スイーツ500円前後

★昭和の森ツツジフェスタ
概要：５万株が鮮やかに咲くGW定番。テント村で産直品販売とミニライブ
おすすめの観光時期：4月中旬～5月上旬
アクセス：JR土気駅→バス「昭和の森西」徒歩5分
必要な費用：見学無料。駐車場400円

★おゆみ野文化祭
概要：鎌取コミュニティセンター全館を使った住民参画型フェスタ。作品展示とステージ
おすすめの観光時期：2月中旬の土日
アクセス：JR鎌取駅南口徒歩5分
必要な費用：入場無料・ワークショップ材料費100円～

★プラザまつり（土気あすみが丘プラザ）
概要：地元サークルが日頃の成果を発表。書道・フラ・合唱など30団体以上が参加
おすすめの観光時期：11月下旬の週末
アクセス：JR土気駅南口徒歩10分
必要な費用：入場無料。模擬店100円～

★まなぼう祭（防災体験会）
概要：大多喜ガスBeEショールームで行う体験型防災フェア。非常食クッキングや煙迷路
おすすめの観光時期：春休み（3月末）または夏休み（8月下旬）の開催回
アクセス：JR鎌取駅南口徒歩5分
必要な費用：入場無料。一部ワークショップは300円

★気軽に防災体験＠ブランニューモール
概要：消防・警察車両展示と地震体験車がやって来る出張型ミニ防災フェア
おすすめの観光時期：7月上旬（2026年度は7/6予定）
アクセス：JR土気駅南口徒歩8分（ブランニューモール中庭）
必要な費用：完全無料

★土気イルミネーションナイト
概要：住宅街のシンボルツリーに自治会がLED装飾。点灯式に温かいドリンク提供
おすすめの観光時期：12月中旬～クリスマス
アクセス：JR土気駅北口徒歩12分（あすみが丘東四丁目周辺）
必要な費用：観覧無料・募金歓迎

★ホキ美術館「Sereneの写実」展
概要：写実の巨匠２人の静謐な世界を紹介する企画展（2025/5/28～11/10）
おすすめの観光時期：会期中いつでも。雨の日の美術鑑賞に最適
アクセス：JR土気駅南口→バス「ホキ美術館前」徒歩1分
必要な費用：一般1,800円・高校生1,300円・中学生以下無料（2025年料金）

★昭和の森自然観察会「お正月飾り」
概要：稲わらでしめ縄を作るワークショップ付き自然観察会（12月開催）
おすすめの観光時期：12月第三日曜
アクセス：JR土気駅南口→徒歩30分またはバス「昭和の森西」
必要な費用：参加費50円（保険料）

★昭和の森星空観察会
概要：ユースホステル主催。秋の夜空を大型望遠鏡で観測し、星座解説を実施
おすすめの観光時期：10月上旬・新月期
アクセス：JR土気駅南口→徒歩30分（キャンプ場集合）
必要な費用：参加費500円（保険料込）

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●特性（掲載時）

■ 自然と都市が共生する緑区の魅力的な個性
千葉市の南東部に広がる緑区は、都市としての利便性を持ちながらも、四季の変化を肌で感じられる自然が身近にあるという、対極の価値が共存している地域です。都心から約1時間というアクセスの良さにもかかわらず、牧歌的な田園風景や、丘陵地に広がる住宅街、公園や里山が生活圏内にあることは、住民にとって何よりの魅力となっています。
緑区は平成4年に千葉市が政令指定都市へ移行した際に誕生した区で、他区と比べても開発の余地が大きく、計画的な街づくりが進んできました。その結果、のどかな農村地帯と都市型団地、自然と教育施設がバランスよく配置された「自然共生型都市」のような様相を呈しています。かつては「千葉市の端」として郊外色が強かった地域ですが、近年では新興住宅地やショッピングモール、研究施設の集積が進み、「静かなる進化」を遂げるエリアとして注目されています。

■ 緑区の持つ「地域性」
多様性と調和の街並み
緑区の地域性を一言で表すと、「多様性の中に調和がある」という点に尽きます。旧来の集落が点在する農村的エリアと、計画的に整備された住宅街や駅前再開発地域とが、隣接していながらも互いに無理なく共存しているという、他の市街地ではなかなか見られないバランスがここにはあります。
たとえば、誉田（ほんだ）や越智（おち）といった歴史ある地域では、古くからの地元住民が多く、季節ごとの行事や神社祭礼などを今も大切に守っています。一方で、おゆみ野や土気（とけ）といった新興住宅街では、首都圏から転入してきたファミリー層が中心となり、子育て支援や地域イベントが活発に行われています。
特筆すべきは、緑区には「地縁的共同体」と「新興都市型住民共同体」が重層的に存在しているにもかかわらず、両者が大きな対立なく融合している点です。住民の活動においても、自治会・町内会と市民活動団体、PTAや地域ボランティアとがそれぞれの持ち味を活かして支え合っています。

■ 方言・話し言葉に残る千葉らしさと地元感
千葉県全体に共通する方言は比較的少なく、いわゆる「標準語」に近い発音をする人が多いのが特徴ですが、緑区ではごくわずかに昔ながらの言い回しやイントネーションが残っています。特に高齢者の間では、「～だっぺ」や「～べえ」といった関東南部方言的な助詞が使われることもあります。
また、「さすけねぇ」（＝大丈夫）、「てーして」（＝どうぞご自由に）といった表現も稀に聞かれることがあり、これらは農村部にルーツを持つ言葉として、地元に古くから住む人々の暮らしを感じさせます。若い世代では方言よりも共通語が定着していますが、言葉の端々に柔らかく穏やかなイントネーションがあり、そこに緑区の人々の温かさと余裕を感じ取ることができます。

■ 周辺地域との関係性
内房・外房・都市圏の交差点
緑区は千葉市に属しながらも、地理的には市原市、大網白里市、東金市といった内房・外房エリアと接しており、千葉県の「房総文化」の東西の交差点ともいえる位置にあります。このため、緑区では都市型の暮らしと、房総らしい自然との共生が同時に体験できるという強みがあります。
近隣の市原市とは商業や通勤・通学といった実生活の結びつきが強く、道路網や公共交通機関によって頻繁に人とモノが行き来しています。特に誉田駅から市原方面に伸びる道路沿いは生活圏が重なり合い、行政区の違いを感じさせない日常的な関係性が築かれています。
また、外房線で東金・大網方面とも直通しているため、緑区は千葉市から外房地域へ向かう「入り口」としての性格も持っています。緑区南部の土気駅周辺からは、九十九里方面へのアクセスも良好で、観光や週末のレジャーの拠点としても機能しています。

■ 緑区の“強み”
未来志向の街づくりと暮らしやすさ
緑区が他地域と一線を画す最大の強みは、「都市としての利便性」と「自然との調和」を両立している点にあります。おゆみ野をはじめとする住宅団地では、教育・医療・商業・公園などが一体となった街づくりが進められています。例えば、街区の設計において車道と歩道が明確に分離されており、小さな子どもでも安心して通学できるような配慮が随所に見られます。
さらに、緑区には「昭和の森」や「泉谷公園」など、市民の憩いの場として親しまれる広大な緑地が点在し、休日にはバーベキューやピクニックを楽しむ家族連れで賑わいます。これらの自然環境は、単なる景観としてではなく、地域の教育や環境意識の醸成にも大きく貢献しています。
加えて、近年は情報通信産業や環境系の研究施設なども立地し、若年層から高齢者までが安心して暮らせる地域づくりが加速しています。子育て支援センターや高齢者サロン、障がい者支援など福祉面でも整備が進んでおり、「多世代が共に支え合う地域社会」という理念が着実に形になっています。

■ まとめ―緑区は“郊外”を超えた新しい都市のかたち
千葉市緑区は、その地名の通り「緑豊かな環境」と「都市の便利さ」が調和した希少な地域です。単なるベッドタウンではなく、歴史と未来、農村と都市、伝統と革新が混ざり合う「都市と田園の融合地帯」として、多様な人々の暮らしを支えています。
東京圏にありながらも、地元のつながりや自然の恩恵を感じながら生活できる緑区の魅力は、今後ますます注目されることでしょう。変化の激しい都市化の波の中にあって、緑区の持つ「人間らしい暮らし」が再評価される時代が訪れています。まさに、ここには“未来の都市の姿”が静かに息づいているのです。

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●過去に人気だった店（掲載時）

■ 小さな名店「おにぎり工房ほっこり庵」
鎌取駅近くの裏路地にたたずんでいた「おにぎり工房ほっこり庵」は、地元の人々にとって心の拠り所のような存在でした。毎朝、炊きたての千葉県産コシヒカリを使用し、塩むすびから具だくさんの鮭いくら、たらこバターまで、選ぶのに悩むほどのラインナップ。昼には行列ができ、午後には完売することもしばしばありました。2021年、店主の体調不良を理由に閉店となりましたが、その味を忘れられないという声は今もSNSで散見されます。

■ 平山町の名物パン屋「サンマルクの窯」
緑区平山町の住宅街に突如現れる小さなパン工房「サンマルクの窯」は、地元民にとっての“隠れた名所”でした。特に人気だったのが、ライ麦とクルミの田舎パンと、手作りカスタードをたっぷり詰めたクリームパン。朝7時の開店から香ばしい香りが漂い、近隣の小学生やお年寄りが日課のように訪れたものです。2020年に惜しまれつつも閉業し、跡地は現在カフェとして新たな命を吹き込まれています。

■ ローカルに根づいた映画館「土気シネマプラザ」
1980年代後半から2000年代初頭にかけて、土気駅前で営業していた「土気シネマプラザ」は、2スクリーンながら個性派映画の宝庫でした。洋画吹き替え版のほか、週末には子供向けアニメの上映会も開催され、ファミリー層で賑わいました。DVDや配信の普及により入場者数が減少し、2005年に閉館。しかしその独特の座席の感触や手書きポスターを懐かしむ声は根強く、「もう一度あの空間で映画を観たい」というファンも少なくありません。

■ 異国情緒ただよう「カフェ・グリューネライン」
昭和の終わりごろから2000年代初頭まで、誉田駅近くにあったドイツ風カフェ「グリューネライン」は、木の温もりあふれる内装と手作りケーキで評判を呼びました。ザッハトルテとホットチョコレートは特に人気で、千葉市中心部からもわざわざ訪れるファンがいるほど。閉店後もレシピを求める声が多く、店主はその後レシピ本を出版。今でも地域の図書館でその本を借りることができます。

■ 地元キッズの社交場「おゆみのゲームパーク」
平成の初期から2000年代半ばまで営業していた「おゆみのゲームパーク」は、緑区の子供たちにとって放課後の天国でした。UFOキャッチャー、太鼓の達人、格闘ゲーム機などが並び、土日は家族連れでにぎわいました。プリクラブースが導入された頃には女子中高生が列をなし、時代の移り変わりを体感できる場でもありました。商業施設の改装により閉鎖されましたが、今も「最後の100円で何を遊ぶか悩んだ記憶」は色褪せません。

■ 野外ステージのあった「おゆみ野文化の森」
一時期、自然と文化を融合した市民の憩いの場として注目された「おゆみ野文化の森」。週末にはアマチュア音楽バンドや演劇サークルが出演し、芝生の上でピクニック気分で観賞できる自由な雰囲気が好評でした。2000年代後半、予算や施設維持の問題から事実上の閉場となりましたが、今も緑に包まれた散策路として地域に残り、人々の記憶の中では“芸術が息づいた森”として語り継がれています。

■ 地元密着型スーパー「フレッシュランド みどり台店」
大型チェーンに押されながらも、長らく生鮮食品の中心的役割を果たしていたのが「フレッシュランドみどり台店」。地元農家との直契約による朝採れ野菜、店主自ら試食して選んだ魚介類など、質と価格のバランスで高い評価を得ていました。店内放送では手書きのポップとともに店員による「今日のおすすめ」が流れ、顔なじみの接客に心癒された常連も多かったのです。2022年、建物老朽化と後継者不在により閉店。今は老人介護施設となっています。

■ レトロを感じさせる「みどり台ボウル」
かつて週末ともなればファミリーで満杯だった「みどり台ボウル」は、昭和後期から平成中頃まで地元に根ざしたボウリング場として営業していました。スコア用紙は手書き、景品交換所では駄菓子や文具が人気で、ボウリング教室や町内大会も頻繁に開催されていました。ブームの終焉とともに閉業しましたが、その場所は今も名称を変えた複合スポーツ施設に生まれ変わり、スポーツのにぎわいを保ち続けています。

■ まちの交流拠点「緑の風のブックカフェ」
市内で初の「本とコーヒーが楽しめる空間」として2010年代に注目されたのが「緑の風のブックカフェ」。千葉市出身の作家によるサイン本、地域イベントのチラシ掲示など、カルチャーと日常を結びつける工夫が光りました。地元大学生による朗読会、手作り雑貨の委託販売も行われ、緑区の“静かな熱気”を象徴する存在でした。現在は別経営のギャラリーカフェとして運営され、当時の面影を残しています。

■ 名残を残す「ちはら台温泉・夢の湯」
大型スーパーの隣に併設され、ちょっとした“街のオアシス”だった「ちはら台温泉・夢の湯」。炭酸泉や岩盤浴、露天風呂といった多彩な設備を持ち、平日は高齢者、休日は家族連れでにぎわいました。深夜まで営業していたため、会社帰りの人々の癒しスポットにもなっていました。2023年に老朽化と設備費用の問題で惜しまれつつ閉館。だが地元では「次も温浴施設がいいね」という要望が強く、再開発の動向が注目されています。

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●過去の出来事（掲載時）

■ 合併の記念樹
昭和の森造成計画と公園文化
1969年、旧土気町が千葉市へ編入された記念事業として「昭和の森」構想がスタート。最大191haの森林公園計画は縮小されたものの、100haの大規模緑地が1983年に全面開園した。ローラー滑り台や宿泊可能な青少年研修センター、サイクリング周回路などが順次整備され、市民の“森の総合リゾート”として定着。日本の都市公園100選にも名を連ね、緑区のシンボルとなった。

■ ニュータウンの黎明
あすみが丘土地区画整理事業
バブル景気前夜の1982年、土気南土地区画整理事業が始動。東急不動産ら民間主導による313.6ha・計画人口3万人の「郊外庭園都市」は、多摩田園都市の手法を踏襲しつつ幅員25mの並木道路とゆるやかなカーブで街並みを演出した。1994年に街開きが完了すると、土気駅南口と直結するペデストリアンデッキに商業施設が集まり、新しい住宅文化が広がった。

■ 千原線が運んだ「通勤県境」
京成千原線全通
1992年4月1日、第三セクター千葉急行電鉄として開業した千原線は、1995年のちはら台延伸を経て京成電鉄へ事業譲渡。千葉中央―学園前―おゆみ野―ちはら台の単線10.9kmは、都心直通の通勤ルートとして機能し、おゆみ野・ちはら台ニュータウンと緑区北部を強力に結びつけた。学園前駅前に大学キャンパスと専門学校が誘致され、“学園都市”の名はここから生まれた。

■ 政令市の南玄関
緑区誕生と区役所移転
1992年4月、千葉市が政令指定都市へ移行すると同時に緑区が設置された。初代区役所はJR鎌取駅前の暫定庁舎で業務を開始。区名は「豊かな緑と新しい街並み」を象徴し、昭和の森とニュータウンを抱える区のイメージ戦略にも合致した。その後2005年に現在の大型庁舎へ機能集約され、住民票や税務手続がワンストップ化。区独自の環境審議会も立ち上がり、「緑の回廊構想」が動き出した。

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