『福島県いわき市』の旅行前に現地をチェックしよう！

福島県の宿泊クーポン券をチェック！

【地方】：東北地方
【都道府県】：福島県
【市町村】：いわき市
【面積】：1,232.51km2
【総人口】：314,863人（2025年4月1日）

●概要（掲載時）

■ 海と山に抱かれた豊穣の地
福島県の南端に位置し、茨城県との県境にも接する「いわき市」は、海、山、川といった自然の恵みに包まれた街です。かつては炭鉱都市として日本のエネルギーを支え、現在では観光と農水産業、そして再生可能エネルギーの先進都市としても注目を集めています。「ハワイアンズ」など観光資源の宝庫であり、また震災復興の象徴としても全国から注目される地域です。

■ 地理的特徴：多様な地形が生み出す独自の景観
いわき市は東側を太平洋に面し、西側には阿武隈高地の山並みが広がっています。市域の面積は約1,232平方キロメートルと非常に広く、これは東京都23区の約2倍に相当します。その広大な土地には、平坦な海岸線、河川流域の盆地、山地がモザイクのように混在しており、地形の変化に富んだ風景を生み出しています。
また、市内を流れる代表的な河川としては「夏井川」や「鮫川」があり、これらは古くから農業用水として、また生活用水として地域の暮らしを支えてきました。

■ 古代のいわき：常陸と陸奥をつなぐ要衝
いわきの地には縄文時代から人の営みがあり、弥生時代になると農耕文化が根づきました。律令制下では陸奥国の一部として位置づけられ、常陸国と陸奥国の境界に近いことから、文化や物資の交流が活発な地域でもありました。

■ 中世から近世へ：城下町・湯本温泉の発展
鎌倉時代から戦国時代にかけて、いわき周辺には小規模な領主が割拠し、のちに伊達氏や相馬氏の影響を受けつつ発展します。江戸時代には磐城平藩（いわきたいらはん）が成立し、現在の平地区には城下町が形成されました。一方、湯本地区には温泉が湧き、湯治場としての歴史もこの頃から始まりました。

■ 近代：石炭産業と炭鉱都市の形成
明治時代以降、いわき市の経済を大きく押し上げたのが「常磐炭田」の開発です。日本の産業革命を支えるエネルギー供給地として、炭鉱町は全国から労働者が集まり、人口が急増しました。とくに常磐炭鉱は日本有数の規模を誇り、今でも当時の施設や文化が「いわき市石炭・化石館」などに残されています。

■ 市制の成立と拡張：合併による大都市の誕生
いわき市は1966年（昭和41年）に、平市、内郷市、常磐市、勿来市、湯本町など14の市町村が合併して誕生しました。当時としては全国最大規模の「合併市」として話題を呼び、広域的な行政運営と地域資源の活用を進める新しい都市モデルとなりました。

■ 震災と再生：東日本大震災の被害と復興の軌跡
2011年3月11日の東日本大震災では、いわき市も津波と地震による甚大な被害を受けました。沿岸部では家屋の流出、港湾施設の破壊が相次ぎ、また福島第一原発からの距離が比較的近かったことから、一時的に人口の移動も生じました。
しかし、それ以降のいわき市は、復旧・復興に向けて着実な歩みを続けてきました。災害に強いインフラ整備、再生可能エネルギーの導入、防災教育の充実などを通じて、「復興の象徴都市」として再び活気を取り戻しています。

■ スパリゾートハワイアンズ：炭鉱から生まれた楽園
かつて炭鉱の町だった常磐地区には、1966年に常磐ハワイアンセンター（現・スパリゾートハワイアンズ）が開業しました。炭鉱閉鎖に伴う地域経済の再構築を目的とし、リゾート化によって観光地へと生まれ変わった象徴的施設です。現在では温水プール、温泉、フラダンスショーなどが楽しめる日本有数のレジャー施設として年間多くの観光客を集めています。

■ 小名浜港とアクアマリンふくしま：海と生きる街の象徴
太平洋に面した小名浜地区は、漁港としてだけでなく、商業・物流・観光の拠点としても発展しています。特に「アクアマリンふくしま」は、環境教育をテーマにした新しいタイプの水族館として人気を博し、サンマの回遊や潮目の生態系展示が高く評価されています。

■ 文化遺産と祭り：地域に根差した伝統
いわき市では、「じゃんがら念仏踊り」など、地域独自の民俗芸能が今も継承されています。江戸時代から続く平七夕まつりや湯本の温泉祭りなど、年間を通じて多彩な祭礼が行われ、地元住民の絆と誇りが感じられます。

■ 産業と未来志向：農業・漁業・エネルギーの融合
いわき市は一次産業も盛んです。太平洋沿岸ではアジ・カツオ・イカなどの水揚げが多く、また内陸部では米や野菜、果物の栽培が行われています。とくに「いわきネギ」「いわき梨」はブランド産品として知られています。
さらに注目すべきは、再生可能エネルギーに力を入れている点です。風力発電や太陽光発電の導入が進み、スマートシティ構想に基づくエネルギー自立型のまちづくりが模索されています。

■ 教育・交通・暮らし：バランスの取れた都市基盤
いわき市は広域合併都市であるため、教育・医療・交通インフラも複合的に整えられています。市内には複数の高校、短期大学があり、また文化施設としていわき芸術文化交流館「アリオス」が市民に親しまれています。
交通面では、JR常磐線が市内を南北に貫き、特急「ひたち」で東京と直結しています。また、常磐自動車道や国道6号を活用することで、県内外へのアクセスも良好です。

■ 終わりに：再生と未来への希望を抱くまち
かつて炭鉱で栄え、震災で試練に直面し、そして今、再生と未来を見据えて進化し続ける都市──それがいわき市です。豊かな自然と人々の力強い営みが融合するこの街は、これからも福島県、さらには東北全体の希望の灯として輝き続けることでしょう。

●地域（掲載時）

■ 平（たいら）地区──いわきの中心街と文化の拠点
いわき市の中枢を担う平地区は、行政、商業、教育の中核が集まる地域であり、古くから「平潟（ひらかた）」と呼ばれた港町の歴史をルーツに持ちます。JRいわき駅を中心に、市役所、主要病院、大学、商業施設が立ち並び、多くの人の往来が絶えません。特に、駅前の再開発により整備された市街地は、モダンさとローカルな温かみが共存する空間として人気を集めています。
歴史的には、江戸時代の「磐城平藩」の城下町として栄えた名残が各所に残り、磐城平城跡や白水阿弥陀堂などの史跡が地域の誇りとして語り継がれています。

■ 小名浜（おなはま）地区──港町の賑わいと復興の象徴
太平洋に面した小名浜地区は、いわき市の海洋文化と経済を支える重要な港町です。小名浜港は、物流・漁業の拠点として長い歴史を持ち、近年では「いわき・ら・ら・ミュウ」や「アクアマリンふくしま」など観光施設の充実により、観光客が多く訪れるエリアとなっています。
2011年の東日本大震災では大きな被害を受けましたが、その後の復興は目覚ましく、新たなまちづくりの象徴としてスマートな都市開発と地域活性化が進められています。現在は、再生可能エネルギーや水産加工技術など、未来志向の産業も育ちつつあります。

■ 湯本（ゆもと）地区──いわきの癒やしの源・歴史ある温泉地
湯本は、古くから「いわき湯本温泉」として親しまれてきた温泉地で、奈良時代の記録にもその存在が記されたとされる歴史ある場所です。源泉の温度と泉質の良さから、長く湯治場として人々の心と身体を癒してきました。
現在は「スパリゾートハワイアンズ」を中心とするリゾート地として発展し、南国ムード漂うプールやショー、宿泊施設が国内外の観光客を魅了しています。また、温泉街には昔ながらの旅館や足湯、射的屋などの情緒あふれる風景が今なお健在で、和と洋が融合する独自の文化空間が広がります。

■ 内郷（うちごう）地区──炭鉱と共に歩んだ記憶の街
内郷地区は、かつて「常磐炭田」の中心地として多くの炭鉱労働者で賑わったエリアです。昭和の高度経済成長期には、石炭産業の活況に沸き、多くの家族がこの地に集まり、活気あふれるコミュニティが築かれました。
炭鉱の閉山後、街は新たな方向へ舵を切り、「いわき市石炭・化石館 ほるる」など、過去を伝える施設を通じて次世代への教育と観光資源としての展開が図られています。産業遺産と人々の記憶が残るこの地は、いわきのルーツを物語る貴重な地域です。

■ 勿来（なこそ）地区──歴史の扉を開く関所の地
勿来は、万葉集にも詠まれた「勿来関（なこそせき）」で知られる地域です。「来るな」という名を冠したこの関所は、東北と関東を分かつ交通の要衝として機能していました。現在も「勿来の関公園」や文学碑などが整備され、歴史情緒を感じさせる佇まいを見せています。
また、勿来海岸や勿来漁港では、地元の海産物を味わえるスポットがあり、静かな海辺の景観とともに観光にも適した場所となっています。海と歴史が交差する土地、それが勿来地区の魅力です。

■ 好間（よしま）地区──山あいの自然と共生する生活圏
好間は、いわき市の北部に広がる山間部で、自然と農業が生活の中心にある穏やかな地域です。棚田や果樹園が多く、特に「なし」や「りんご」などの果実栽培が盛んで、秋には収穫体験も人気を集めています。
また、山間の隠れた名所として知られる「好間渓谷」では、春には新緑、秋には紅葉と、四季折々の自然美が訪れる人を癒します。都市中心部からのアクセスも良く、休日のドライブにも最適なエリアです。

■ 川前・三和・田人・遠野地区──自然に包まれた奥深い里山文化
いわき市の西部・南部に位置するこれらの地域は、いわき市の「里山文化」の象徴ともいえる存在です。農業・林業が基盤となっており、少子高齢化の中でも地域住民が協力して祭りや文化行事を守り続けています。
「三和の桜並木」や「田人の棚田風景」など、訪れる者の心に残る景色が広がっており、観光地化されていない静けさが逆に魅力とされています。また、民話や伝統芸能が今なお継承されており、地域住民とのふれあいの中に日本の原風景を垣間見ることができます。

■ 四倉・久之浜・大久地区──海と暮らす地域社会の再生
市の北東部にあるこれらの地域は、海沿いに集落が点在し、かつて津波の被害を受けた地域でもあります。しかし、その困難を乗り越え、住民たちが一丸となって再建に取り組んできました。
現在では防潮堤や防災緑地が整備され、安心して暮らせるまちづくりが進んでいます。新たなコミュニティ施設や商業施設の開業も相次ぎ、かつての賑わいが少しずつ戻ってきています。震災の教訓を生かし、未来を見据えた持続可能な地域づくりが展開されています。

●代表的な観光スポット（掲載時）

★アクアマリンふくしま
概要：黒潮と親潮が交わる「潮目の海」をテーマにした大型水族館。約750種・8万点の海洋生物が展示されており、三角形のアクリルトンネルを挟んで、左の親潮水槽と右の黒潮水槽で、それぞれ象徴的な海が再現されています。
おすすめ時期：年中無休で楽しめますが、夏休みや冬休みの家族旅行に特におすすめです。
アクセス：JRいわき駅からバスで約30分、「アクアマリンパーク」下車徒歩5分。
費用：一般1,850円、小中高生900円、未就学児無料。

★スパリゾートハワイアンズ
概要：南国ムード漂う大型温泉テーマパーク。ウォーターパークやフラダンスショー、宿泊施設も充実しており、家族連れに人気です。
おすすめ時期：通年営業。特に寒い季節に南国気分を味わいたい方におすすめです。
アクセス：JR湯本駅から無料シャトルバスで約15分。
費用：大人3,570円、小学生2,250円、幼児1,640円。

★塩屋埼灯台
概要：1899年に建てられた白亜の灯台で、全国16基ある「のぼれる灯台」の一つ。展望台からは太平洋の大パノラマを一望できます。
おすすめ時期：春から秋にかけての晴れた日がおすすめです。
アクセス：JRいわき駅からバスで約30分、「塩屋埼灯台入口」下車徒歩15分。
費用：中学生以上300円、小学生以下無料。

★いわきマリンタワー
概要：海抜106mの展望室から、いわき市の街並みや太平洋を一望できる展望タワー。屋上の「スカイデッキ」からは360度のパノラマが広がります。
おすすめ時期：年中利用可能ですが、夕日が美しい秋がおすすめです。
アクセス：JR泉駅からバスで約20分、「小名川橋」バス停下車徒歩30分。
費用：一般330円、中高大生220円、子供170円。

★いわき市石炭・化石館 ほるる
概要：いわき市の炭鉱の歴史や化石の展示が楽しめる博物館。化石発掘体験も人気です。
おすすめ時期：年中無休で楽しめます。
アクセス：JR湯本駅から徒歩約10分。
費用：大人650円、高校生430円、小中学生320円。

★いわき・ら・ら・ミュウ
概要：小名浜港にある観光物産センター。新鮮な海産物や地元の特産品が揃い、食事やショッピングが楽しめます。
おすすめ時期：年中無休で楽しめます。
アクセス：JRいわき駅からバスで約30分、「アクアマリンパーク」下車徒歩5分。
費用：入場無料。飲食や買い物は別途。

★白水阿弥陀堂
概要：平安時代に建立された国宝の阿弥陀堂。美しい庭園とともに、静寂な雰囲気が魅力です。
おすすめ時期：春の桜や秋の紅葉の時期が特におすすめです。
アクセス：JRいわき駅からバスで約20分、「白水阿弥陀堂入口」下車徒歩5分。
費用：大人500円、小中学生300円。

★いわき湯本温泉
概要：日本三古泉の一つに数えられる温泉地。多くの旅館やホテルが立ち並び、日帰り入浴も可能です。
おすすめ時期：通年楽しめますが、寒い季節に温泉で温まるのがおすすめです。
アクセス：JR湯本駅から徒歩圏内。
費用：施設により異なります。日帰り入浴は500円～1,500円程度。

★夏井川渓谷
概要：清流と奇岩が織りなす美しい渓谷。紅葉の名所としても知られています。
おすすめ時期：紅葉の見頃は11月上旬から中旬。新緑の季節もおすすめです。
アクセス：JRいわき駅から車で約40分。
費用：入場無料。

★三崎公園
概要：太平洋を望む広大な公園。展望台や遊具、芝生広場があり、家族連れに人気です。
おすすめ時期：春から秋にかけての晴れた日がおすすめです。
アクセス：JRいわき駅から車で約30分。
費用：入園無料。一部施設は有料。

★勿来関跡（なこそのせきあと）
概要：かつて東北と関東の境界として機能した古代の関所跡。万葉集にも詠まれた歴史ある地で、詩人や歴史ファンにとっては聖地ともいえる場所です。
おすすめ時期：春の桜の季節、特に4月上旬は風情ある花見スポットとしても人気。
アクセス：JR勿来駅から徒歩約20分、もしくはバスで「勿来関跡前」下車。
費用：入場無料。

★中釜戸のシダレモミジ
概要：天然記念物にも指定された珍しい「しだれ紅葉」の大木。幻想的な枝ぶりが訪れる人を魅了します。
おすすめ時期：紅葉の見頃は11月中旬。
アクセス：JR内郷駅から車で約20分。
費用：無料。

★いわき市フラワーセンター
概要：広大な敷地に季節の花々が咲き誇る植物公園。バラ園や温室もあり、四季折々の景色が楽しめます。
おすすめ時期：5月～6月のバラの季節や、秋のコスモスも美しい。
アクセス：JR湯本駅から車で約15分。
費用：大人310円、子ども150円。

★鹿島神社
概要：1200年を超える歴史を持つ由緒ある神社で、いわき市民に「お鹿島さま」として親しまれています。
おすすめ時期：元日や節分、七五三の時期は特に賑わいます。
アクセス：JR泉駅から徒歩15分。
費用：参拝無料。

★波立海岸（はったちかいがん）
概要：太平洋に面したダイナミックな岩礁海岸で、奇岩や波しぶきが迫力満点。朝日を拝む名所としても知られています。
おすすめ時期：晴天の早朝がベスト。特に夏は海風が心地よい。
アクセス：JR久ノ浜駅から徒歩20分。
費用：無料。

★いわき市考古資料館
概要：縄文から古墳時代までの発掘品を展示。歴史ロマンに浸れる静かな学びの空間です。
おすすめ時期：雨の日の屋内観光に最適。
アクセス：JRいわき駅からバスで約20分。
費用：無料。

★遠野オートキャンプ場
概要：自然に囲まれた本格的なキャンプ場で、バンガローや炊事施設も完備。川遊びや星空観察も楽しめます。
おすすめ時期：6～10月がキャンプシーズン。
アクセス：JR湯本駅から車で40分。
費用：1泊4,000円～（テントサイト）。

★天狗橋（てんぐばし）
概要：夏井川に架かる吊り橋で、紅葉のシーズンには渓谷美と共に写真映えスポットとして話題に。
おすすめ時期：紅葉の11月が特に美しい。
アクセス：JR江田駅から徒歩15分。
費用：無料。

★大國魂神社（おおくにたまじんじゃ）
概要：創建1300年を誇る格式高い神社で、厄除けや交通安全のご利益で知られています。
おすすめ時期：初詣や秋の例大祭の時期。
アクセス：JRいわき駅から車で20分。
費用：参拝無料。

★関田の彼岸桜（せきたのひがんざくら）
概要：樹齢300年以上ともいわれる一本桜。春になると静かな山里に咲き誇り、幻想的な景観を生み出します。
おすすめ時期：3月下旬から4月上旬。
アクセス：JR湯本駅から車で30分。
費用：無料。

★仁井田浜（にいだはま）
概要：小さな入り江の隠れた海岸で、透明度の高い海と静かな波音が特徴。釣りや磯遊びに最適。
おすすめ時期：夏の海遊びシーズン。
アクセス：JR勿来駅から車で約20分。
費用：無料。

★二ツ箭山（ふたつやさん）
概要：特徴的な双峰を持つ山で、トレッキングや登山の人気スポット。山頂からは絶景が広がります。
おすすめ時期：春と秋の登山シーズン。
アクセス：JR川前駅から登山口まで車で15分。
費用：登山無料。

★石城山公園（いわき城跡）
概要：戦国時代の山城跡で、歴史好きの間でひそかな人気。園内には季節の花々も咲き誇ります。
おすすめ時期：春の桜と秋の紅葉。
アクセス：JR内郷駅から車で20分。
費用：無料。

★湯ノ岳パノラマライン
概要：いわき市を一望できる絶景ドライブルート。途中にある展望台からは太平洋と街の灯りが見渡せます。
おすすめ時期：春から秋がドライブに最適。
アクセス：JR湯本駅から車で15分。
費用：無料（ガソリン代程度）。

★四倉海水浴場
概要：遠浅で波が穏やかなファミリー向けの海水浴場。サーフィンスポットとしても有名。
おすすめ時期：7～8月の海水浴シーズン。
アクセス：JR四ツ倉駅から徒歩15分。
費用：海水浴無料、駐車場500円程度。

★小川諏訪神社
概要：武将の祈願所としても知られた歴史深い神社。彫刻や社殿の造形美が見どころ。
おすすめ時期：年末年始や初夏の祭礼。
アクセス：JR小川郷駅から徒歩10分。
費用：無料。

★道の駅よつくら港
概要：海産物直売や地元グルメが揃う休憩スポット。観光客と地元民の交流の場にもなっています。
おすすめ時期：通年賑わいあり。休日が特におすすめ。
アクセス：JR四ツ倉駅から徒歩5分。
費用：入場無料、食事代等別途。

★いわきアリオス
概要：市民文化センターとして演劇やコンサートが開催される複合施設。建築美も魅力。
おすすめ時期：公演スケジュールにより異なる。
アクセス：JRいわき駅から徒歩10分。
費用：イベントにより異なる（1,000～4,000円程度）。

★高野花見山
概要：市街地から少し離れた高台にある桜の名所。知る人ぞ知る“いわきの隠れ花見スポット”。
おすすめ時期：桜の時期（3月下旬～4月中旬）。
アクセス：JRいわき駅から車で25分。
費用：無料。

★小名浜美食街
概要：小名浜漁港近くのグルメ街で、海鮮丼や浜焼き、ラーメンなど地元の味が楽しめます。
おすすめ時期：土日祝のランチタイムが特に賑わう。
アクセス：JRいわき駅からバスで「アクアマリンパーク」下車すぐ。
費用：1食1,000～2,500円。

[ryokou-4]

●主な交通手段（掲載時）

■ 鉄道で主要拠点を結ぶ
市内にはJR常磐線が南北に走り、「泉駅」「湯本駅」「いわき駅」「草野駅」「四ツ倉駅」などが観光の起点となります。たとえば「湯本駅」周辺は温泉街として有名で、「スパリゾートハワイアンズ」へのアクセスにも便利。市街地を横断するような移動には、JRを活用するのが効率的です。

■ 市内バスでの移動：路線網の活用術
市内の主要なバスは「新常磐交通」が運行。いわき駅を中心に、多数の路線が東西南北に延びており、観光地や住宅地、商業エリアを結んでいます。特に「いわき駅～湯本温泉」「いわき駅～アクアマリンふくしま」間の路線は利用価値が高く、便数も充実。
バス利用にはICカード（SuicaやPASMOなど）も一部区間で対応しており、都心と同様の感覚で乗車可能。ただし、郊外方面の便は本数が限られているため、事前の時刻確認は必須です。

■ 観光周遊バス「フラガール号」
観光に特化した周遊バス「フラガール号」は、スパリゾートハワイアンズやいわきら・ら・ミュウ、アクアマリンふくしまなど、人気スポットを網羅。曜日限定や季節運行のケースが多いため、旅行前に運行状況をチェックするのが賢明です。

■ タクシーで手軽に目的地へ
いわき市のタクシーは、主要駅や観光地に待機していることが多く、電話や配車アプリからも手配できます。高齢者連れや荷物の多い旅では、駅から目的地までの短距離利用に重宝します。また、観光向けの「貸切タクシー」もあり、時間制で市内を巡るプランが組めるサービスも存在します。

■ レンタカーで広域観光に挑む
いわき市の本領は、やはり車で巡ってこそ実感できるもの。小名浜の海沿いドライブ、遠野地区の山里散策、さらには磐城平城跡や勿来の関などの歴史遺産巡りまで、自由度は無限大。主要駅前には「トヨタレンタカー」「ニッポンレンタカー」「オリックスレンタカー」などが営業しており、当日予約も可能。ナビやETC車載器付きの車種も豊富です。

■ レンタサイクルで海風を感じる旅を
「アクアマリンふくしま」周辺や、いわき駅前では、観光客向けのレンタサイクルサービスが用意されています。特に小名浜地区は、なだらかな地形と整備された歩道が魅力で、爽快なサイクリングが楽しめます。1日500～1000円程度で借りられる料金体系も嬉しいポイントです。

■ 徒歩で味わう街並みの情緒
湯本温泉街やいわき駅前の商店街は、徒歩での散策が最適。歴史情緒を感じる老舗旅館や、地元民に愛される飲食店、銭湯文化が息づく裏路地など、歩かなければ見つからない風景が広がります。市街地の至る所に案内板が設置されており、迷う心配も少ないのが嬉しい配慮。

■ スパリゾート・ハワイアンズの無料送迎バス
首都圏や仙台方面からハワイアンズに直行する無料送迎バス「ハワイアンズ・エクスプレス」は、事前予約制。宿泊利用者に限られるが、これを利用すれば、電車やバスを乗り継ぐ手間なく、ダイレクトに施設へとアクセスできます。

■ イベント開催時の臨時便
「いわき回廊美術館」や「いわき市石炭・化石館 ほるる」などで特別展が開催される時期には、増便や特別路線が設定されることも。市の観光協会や公式ウェブサイトにて最新情報をチェックし、タイミングを逃さず利用しましょう。

[ryokou-5]

●代表的な名物・名産品・特産品（掲載時）

★いわきのうに貝焼き
概要：いわき市の小名浜周辺で親しまれている名物料理で、アワビの貝殻の上にたっぷりのウニを乗せて焼き上げる贅沢な逸品。濃厚な磯の香りとふわっとした食感がたまりません。
必要な費用： 1個あたり800円～1,200円前後

★メヒカリの唐揚げ
概要：いわき沖で水揚げされる深海魚「メヒカリ」は、地元ではからっと揚げた唐揚げとして人気。淡白ながらも脂が乗っており、骨まで食べられる柔らかさが魅力。
必要な費用： 1皿（5～6尾）で600円～900円ほど

★いわきのアンコウ鍋
概要：冬の味覚として根強い人気を誇るアンコウを使った鍋料理。濃厚な肝が味噌と絡み合い、まさに滋味深い味わい。いわきでは「どぶ汁」として提供されることも。
必要な費用： 1人前2,000円～3,500円程度

★いわきトマト
概要：甘みと酸味のバランスが取れた高品質のトマトで、太陽をたっぷり浴びて育ちます。「とまとランドいわき」などブランド化も進行中。
必要な費用： 1パック（3～4個）で300円～500円程度

★いわき産ブルーベリー
概要：夏のフルーツとして人気を集めるブルーベリー。いわき市内の観光農園では摘み取り体験も可能で、粒が大きく甘さもしっかり。
必要な費用： 100gあたり300円～400円、摘み取り体験は1,000円～

★いわき梨（豊水・幸水）
概要：市内各地で栽培されるみずみずしい梨。特に夏から秋にかけて出回る「幸水」や「豊水」は、瑞々しさと甘さが格別。
必要な費用： 1玉150円～300円、贈答用箱入りで2,000円～

★常磐ものの干物（カレイ・サバなど）
概要：いわきの港で水揚げされた魚を一夜干しや天日干しにした伝統の保存食。焼くだけでご飯や酒の肴にぴったり。
必要な費用： 1枚あたり300円～600円程度

★小名浜のカツオ
概要：初夏から秋にかけて旬を迎える戻りガツオ。刺身、タタキ、漬けなど様々な食べ方ができ、脂のノリが絶品。
必要な費用： 刺身1皿900円～1,500円前後

★いわき市産の米「天のつぶ」
概要：福島県が開発したブランド米で、粒立ちの良さとしっかりした味わいが特徴。冷めても美味しいと評判。
必要な費用： 5kgで2,000円～3,000円ほど

★塩屋崎の塩
概要：いわきの海水を昔ながらの製法で煮詰めて作る天然塩。まろやかでコクがあり、料理の味を引き立てます。
必要な費用： 小瓶（100g）で500円～700円程度

★スパリゾートハワイアンズ限定パイナップルケーキ
概要：リゾート地ならではのトロピカルなお土産品。しっとりとした生地にパイナップルの果肉感が詰まっています。
必要な費用： 6個入りで1,200円前後

★いわきの地酒「又兵衛」
概要：地元酒蔵が手掛ける吟醸酒で、すっきりとした口当たりと深い旨味が特徴。地元の食材との相性抜群。
必要な費用： 一升瓶で2,800円～3,800円程度

★いわき発・ジャンボいなり寿司
概要：通常の倍以上ある巨大サイズのいなり寿司。甘めの味付けが特徴で、観光客にも人気。お祭りなどでよく見かけます。
必要な費用： 1個200円～300円

★いわき温泉まんじゅう
概要：温泉地ならではの黒糖を使ったしっとり生地のまんじゅう。中にはこし餡がぎっしりと詰まっています。
必要な費用： 10個入りで800円～1,200円

★じゃんがら漬け
概要：数種類の野菜を刻んで漬け込んだ、いわき独特の漬物。程よい辛味と酸味でご飯が進みます。
必要な費用： 1袋（200g程度）で500円～700円

★いわき産アスパラガス
概要：春先から出回る旬の野菜。太くてシャキシャキとした食感が魅力で、サラダやグリルにもぴったり。
必要な費用： 1束200円～400円

★いわき海苔
概要：磯の香りが豊かで、寿司やおにぎりに最適。高品質な乾のりとして市内外で高く評価されています。
必要な費用： 焼きのり10枚入りで600円～1,000円

★いわきのマンゴー
概要：ハウス栽培によって育てられたマンゴーは、南国フルーツに負けない濃厚な甘みと香りが特徴。
必要な費用： 1玉1,000円～2,500円（贈答用は高級品）

★いわき郷土料理「じゃんがら汁」
概要：味噌ベースの汁に野菜や魚のすり身団子が入った地元の伝統食。寒い季節に心も体も温まる一杯。
必要な費用： 1杯400円～700円程度

★いわきの和菓子「浜だより」
概要：地元和菓子店が作る海をモチーフにしたお菓子で、寒天やあんこを使った透明感のある上品な逸品。
必要な費用： 1箱（6個入り）で1,000円～1,500円程度

[ryokou-8]

●人気のお土産（掲載時）

★めひかり塩チョコ
概要：いわき市の魚「めひかり」をモチーフにしたチョコレート。カカオ58%のクーベルチュールチョコレートでコーティングされ、中には濃厚な塩生キャラメルが詰まっています。地元産の海塩がアクセントとなり、甘さと塩味のバランスが絶妙です。
費用：1箱（6個入り）約1,000円（税込）

★じゃんがら
概要：いわき市の伝統芸能「じゃんがら念仏踊り」にちなんだ和菓子。しっとりとした生地で北海道産大納言小豆の粒餡を挟んだ、上品であっさりとした味わいが特徴です。
費用：6個入り約1,500円（税込）

★柿まんじゅう
概要：干し柿の中に白あんを詰め、外側を洋かんでコーティングした和菓子。柿本来の爽やかな甘味が楽しめます。
費用：1個約220円（税込）

★くるーるロール
概要：フルーツと食べられるお花をトッピングし、ゼリーを上にのせたロールケーキ。見た目も華やかで、特別な日の贈り物に最適です。
費用：1本約1,800円（税込）

★めひかりくん
概要：いわき市自慢の「めひかり」をモチーフにした洋風和菓子。ミルク餡がたっぷり詰まっています。
費用：1個約130円（税込）

★常磐産 めひかり 丸干し
概要：いわき市の魚「めひかり」の干物。脂がのった上品な白身が特徴で、骨ごと食べられるほど柔らかいです。
費用：1パック（200g）約1,000円（税込）

★いか人参
概要：北海道産のスルメイカと細切りにした人参を、醤油ベースで味付けしたお漬物。シャキシャキとした食感が特徴です。
費用：1パック（180g）約500円（税込）

★贅沢うにみそ
概要：新鮮なうにを贅沢に使用し、卵白と味噌とともにそぼろ状になるまで炒めた一品。ご飯のお供やお酒のおつまみに最適です。
費用：1瓶（70g）約1,200円（税込）

★常磐炭鉱石炭揚げ
概要：いわき市の石炭を模した竜田揚げ。カジキの唐揚げに特製のイカスミソースを絡め、見た目もインパクト大です。
費用：1パック（180g）約1,000円（税込）

★花見月 いろどり
概要：創作シーフードケーキを詰め合わせたお土産。プレーン・貝柱・かに・チーズ・ポテトチーズ・いわしの6種類が楽しめます。
費用：1箱（6本入り）約1,500円（税込）

★えびっ子
概要：駿河湾産の新鮮なさくらえびを贅沢に使用したヘルシーなスナック菓子。サクッと軽やかな食感と香ばしい風味が楽しめます。
費用：30本入り約1,080円（税込）

★小名浜せんべい4種アソート
概要：「たこ・かつお・いか・わかめ」の4種のせんべいを詰め合わせたセット。海の幸の風味豊かな逸品です。
費用：1箱（12袋入り）約1,080円（税込）

★たい焼き
概要：昔ながらのたい焼き。たっぷりの餡が特徴で、小倉チーズなどのバリエーションも楽しめます。
費用：1個約200円（税込）

★とろ～りメープルプリン
概要：メイプルシュガーを使用した、なめらかで濃厚なプリン。生クリームたっぷりで、カラメルがないのが特徴です。
費用：1個約260円（税込）

★さるとうさぎと苺
概要：ドーナツや焼菓子を詰め合わせたギフト。かわいらしい箱の絵柄が特徴です。
費用：1箱約1,700円（税込）

[ryokou-9]

●代表的な食文化・ご当地グルメ（掲載時）

■ 名物：メヒカリの唐揚げ
太平洋に面するいわき市を代表する魚「メヒカリ（正式名称：アオメエソ）」は、深海に棲む小魚で、その柔らかな身と独特の旨味が魅力です。地元ではこれを丸ごと油で揚げ、唐揚げとして親しまれています。

■ 浜の宝石：ウニとアワビの贅沢海鮮丼
夏の間、いわきの沿岸部ではウニやアワビの漁が盛んになります。これらをふんだんに使った「海鮮丼」は、地元ならではの贅沢な味わいを提供してくれます。新鮮なまま提供されるウニの濃厚な甘みと、アワビのコリコリした食感のコントラストが絶妙。酢飯のさっぱりとした酸味が全体を引き締めます。

■ 漁師町のソウルフード：さんまのポーポー焼き
いわき地方に伝わる昔ながらの家庭料理「ポーポー焼き」は、サンマをすり身にして生姜・味噌と混ぜ、小判型にして焼いたものです。

■ 山の恵み：じゅうねん味噌田楽
いわきの山間部では「えごま」（地元では“じゅうねん”と呼ぶ）が古くから栽培されています。その実をすりつぶして味噌と練り合わせた「じゅうねん味噌」は、田楽に塗って焼くと絶品です。

■ 湯本温泉名物：温泉卵といわきねぎの出汁かけご飯
いわき湯本温泉の源泉を活用してゆでた「温泉卵」は、まろやかな黄身が絶品。これを特産の「いわきねぎ」と一緒に炊きたてご飯に乗せ、特製の出汁をかけて食べるシンプルながら贅沢な逸品です。

■ 海の逸品：常磐ものの刺身盛り合わせ
「常磐もの」とは、いわき沖で水揚げされた鮮魚の総称。ヒラメ、カツオ、イナダ、ヒラツメガニなど、その時々の旬の魚を刺身で味わうのが通の楽しみ方です。

■ 食べ応え満点：いわき豚の炙り丼
いわき市の内陸部で飼育されるブランド豚「いわき豚」は、脂の甘さと旨みの強さが特長。これを厚切りにして炭火で炙り、ご飯の上に贅沢にのせた丼料理が人気です。

■ 季節を味わう：いわき産トマトと桃のサラダ
夏には、フルーツトマトと白桃を組み合わせた地元ならではのサラダが話題になります。塩とオリーブオイルのみで味付けされ、素材そのものの甘さと酸味を活かした逸品。

■ 漁港の名物：あんこう鍋
冬の風物詩ともいえる「あんこう鍋」は、骨から出る出汁とゼラチン質の旨味が凝縮された、身体の芯から温まる鍋料理です。

■ B級グルメとしての地元愛：いわき焼きそば
福島県の中でも独自の焼きそば文化を持ついわきでは、ソースではなく「塩味」ベースの焼きそばが人気。豚肉とキャベツをたっぷり使い、レモン汁や唐辛子を加えるアレンジもあります。

[ryokou-10]

●代表的な祭・イベント（掲載時）

★いわき七夕まつり
概要: 色とりどりの七夕飾りが商店街を彩り、ステージイベントや露店が並ぶ夏の風物詩。
観光時期: 毎年8月6日から8日。
アクセス: JRいわき駅から徒歩すぐ。
費用: 入場無料。

★いわきおどり
概要: 市民が一体となって踊る伝統的な盆踊り。
観光時期: 毎年8月8日。
アクセス: JRいわき駅前大通りで開催。
費用: 無料。

★いわき回転やぐら盆踊り大会
概要: 高さ13メートルの回転やぐらを囲んで踊る、内郷地区の夏の風物詩。
観光時期: 毎年8月13日から15日。
アクセス: JR内郷駅前広場で開催。
費用: 無料。

★いわき花火大会
概要: 小名浜港で開催される、約1万発の花火が夜空を彩る大規模な花火大会。
観光時期: 毎年8月上旬。
アクセス: JR泉駅からバスで約15分。
費用: 有料観覧席あり（前売り3,500円～）。

★いわきおどり小名浜大会
概要: 小名浜地区で開催される、地域住民が参加する盆踊り大会。
観光時期: 毎年8月上旬。
アクセス: 小名浜臨港道路1号線で開催。
費用: 無料。

★飯野八幡宮例大祭
概要: 流鏑馬神事が行われる、歴史ある神社の例大祭。
観光時期: 毎年9月1日から15日。
アクセス: JRいわき駅から徒歩圏内。
費用: 無料。

★四倉ねぶたといわきおどりの夕べ
概要: 四倉地区で開催される、ねぶたと盆踊りが融合したイベント。
観光時期: 毎年7月下旬。
アクセス: 道の駅よつくら港で開催。
費用: 無料。

★おなはま海遊祭
概要: 小名浜港で開催される、海上アトラクションやステージイベントが楽しめる祭り。
観光時期: 毎年7月下旬。
アクセス: アクアマリンパークで開催。
費用: 無料。

★観音山仮装盆踊り＆花火大会
概要: 仮装盆踊りと花火大会が同時に楽しめる、湯本温泉の夏祭り。
観光時期: 毎年8月中旬。
アクセス: JR湯本駅から徒歩圏内。
費用: 無料。

★夏井川流灯花火大会
概要: 夏井川の河川敷で開催される、灯籠流しと花火の競演。
観光時期: 毎年8月20日。
アクセス: 平神橋下河川敷で開催。
費用: 無料。

★いわき四倉花火大会
概要: 四倉海岸で開催される、海辺の花火大会。
観光時期: 毎年8月下旬。
アクセス: 四倉海岸で開催。
費用: 無料。

★なこそ鮫川花火大会
概要: 鮫川河川敷で開催される、地域密着型の花火大会。
観光時期: 毎年8月下旬。
アクセス: 鮫川河川敷で開催。
費用: 無料。

★いわき湯本温泉夏まつりの夕べ
概要: 湯本温泉街で開催される、やっぺおどりや金魚すくいなどが楽しめる夏祭り。
観光時期: 毎年8月上旬。
アクセス: JR湯本駅前で開催。
費用: 無料。

★泉ふるさと祭り
概要: 泉地区で開催される、地域住民によるパレードやステージイベントが楽しめる祭り。
観光時期: 毎年10月中旬。
アクセス: 泉地区で開催。
費用: 無料。

★江名の町マリン・フェスティバル
概要: 江名港で開催される、クルーザーのライトアップや地元グルメが楽しめるイベント。
観光時期: 毎年9月中旬。
アクセス: 江名港で開催。
費用: 無料。

★四倉諏訪神社例大祭
概要: 四倉地区の諏訪神社で開催される、伝統的な神事と祭り。
観光時期: 毎年5月4日。
アクセス: 四倉地区で開催。
費用: 無料。

★いわき街なかコンサート
概要: いわき市中心部で開催される、音楽イベント。
観光時期: 不定期開催。
アクセス: いわき市中心部で開催。

[ryokou-11]

●特性（掲載時）

■ 地域を貫く多様性の地形と暮らしの調和
福島県浜通り南部に広がるいわき市は、太平洋の波が寄せる海岸線から、阿武隈山系の緑豊かな山間部まで、多様な自然環境を有する広域都市です。市域は約1,231平方キロメートルと県内最大級の広さを誇り、山と海、都市と田園が混ざり合う「地形のモザイク」が形成されています。この多様な環境が、農業、漁業、観光、工業といった多角的な産業構造を生み、市民生活に多様性と柔軟性をもたらしている点は、いわき市の大きな強みです。

■ 日本有数の温泉地・湯本にみる観光力
いわき市といえば、多くの旅行者の頭にまず浮かぶのが「いわき湯本温泉」です。平安時代から記録が残るこの名湯は、全国的にも知られる観光地「スパリゾートハワイアンズ」の存在と相まって、年間を通して観光客の往来が絶えません。かつての炭鉱地帯から観光地への大転換を果たした湯本エリアは、都市の再生と地域活性化の成功モデルとしても注目されており、いわきの再生力と地域の結束の強さを象徴しています。

■ エネルギーとともに歩む街の変遷
近代のいわき市は、常磐炭鉱の発展とともに成長した歴史を持ちます。特に昭和初期から戦後にかけては「石炭の町」として知られ、日本の近代化をエネルギー面から支える存在でした。その後、炭鉱の閉山により産業の転換を迫られましたが、自動車関連工場や電子機器産業、再生可能エネルギー施設などを取り込み、現代の産業都市として新たな道を歩んでいます。苦境を乗り越えた地域の底力こそが、いわきの原動力です。

■ 地域性に根差した「浜の人」ならではの気質
いわき市民には、海とともに暮らしてきた「浜の民」特有の粘り強さとおおらかさが備わっています。自然の恵みに感謝しながら、時に荒れる海とも向き合ってきた歴史が、協調性と助け合いの精神を育んできました。震災時にはこの絆が強く表れ、支え合いながら復興を成し遂げた様子が全国に感動を与えました。地域を想う気持ちの強さと、現実に根差した行動力は、いわきという都市に深く根を張る人々の美徳です。

■ 街を彩る方言と文化の残響
いわき地方で話される方言は、福島弁の中でも南部方言に属し、「～だっぺ」や「～してくんちぇ」など独特の語感が特徴です。柔らかく親しみやすい言い回しが多く、地元の人々との距離を縮めてくれます。また、言葉とともに息づく郷土芸能も多彩で、「じゃんがら念仏踊り」や「田人おどり」など、地域の歴史や信仰と密接に結びついた伝統文化が今も各地で受け継がれています。

■ 自然と共生する地域資源の宝庫
いわき市は、海・山・川すべての自然資源に恵まれています。小名浜港から水揚げされるカツオやメヒカリは、地元の誇りとして広く知られており、漁業の盛んな地域であると同時に、内陸部では米や野菜の栽培も盛んです。また、夏井川渓谷や遠野の棚田など、自然の景観も豊かで、環境教育やエコツーリズムの場としても重要な役割を果たしています。こうした地域資源の豊かさが、地元産業の基盤を支えています。

■ 周辺地域との交流と結びつき
いわき市は、北に広野町、楢葉町、南には茨城県北茨城市と接しており、太平洋ベルト地帯の一部として物流・人的交流も活発です。特に常磐自動車道やJR常磐線を介したアクセスにより、福島市や仙台市、水戸市などとの移動もスムーズで、通勤圏・通学圏としての役割も担います。観光においても周辺エリアと連携した広域周遊が可能で、観光資源の相互活用が進められています。いわき市は単独ではなく「地域のハブ」としての機能も果たしています。

■ 未来を見据えた再生可能エネルギーの推進
福島第一原発事故以降、いわき市は再生可能エネルギーへの転換に力を入れており、風力・太陽光・バイオマスなどの導入が進められています。特に「いわきグリーン・エネルギー・パーク」など、地域と連携した環境ビジネスが育ちつつあり、次世代産業への布石として注目されています。このような動きは、環境と経済の両立を目指す都市像を具現化しつつあり、持続可能な街づくりの先駆けとも言えるでしょう。

■ 教育・芸術・地域活動を支える市民の意識
いわき市には、いわき明星大学や福島工業高等専門学校などがあり、学術的な拠点としても一定の役割を果たしています。また、市民による演劇活動、音楽祭、アートイベントなども盛んで、文化芸術によって地域の魅力を表現する機会が増えています。震災を経て育まれた「自分たちで街を良くしていこう」という意識が、多くのボランティア活動やコミュニティの力となって表れています。

■ 震災を乗り越えて育んだ「復興都市」の誇り
2011年の東日本大震災で、いわき市も津波や原発事故の影響を受け、大きな被害を受けました。しかし、それを乗り越えてきた市民の努力と地域社会の団結力は、全国の復興モデルとして高く評価されています。復興公営住宅の整備、防災教育の強化、避難者支援など、具体的な取り組みの数々は、地域に根差した「人間力」として結実しています。この経験は、今後の都市政策や防災対策においても大きな財産となっています。

■ 総括：多面的な魅力が交差する「いわき」という都市
いわき市は、自然・歴史・文化・産業・人々の力が重層的に積み重なった都市です。外から見れば「観光の街」「海の街」など一面だけが注目されがちですが、実際には多彩な要素が絶妙に調和しながら都市の個性を育んでいます。そして、その根底にあるのは「自らの手で未来を切り開く」という地域住民の前向きな精神です。いわき市の魅力は、風景や施設だけではなく、そこに息づく人々の物語にこそ宿っているのです。

[ryokou-12]

●過去に人気だった店（掲載時）

■ 懐かしき昭和の風情が漂った名喫茶「★珈琲館ルピナス」
いわき駅近くの坂道を少し上った場所にひっそりと佇んでいたのが、「珈琲館ルピナス」。1970年代に開店したこの喫茶店は、木目調の家具とステンドグラス風の照明、そして流れるジャズが象徴的で、昭和のノスタルジーを感じさせる空間だった。昼間は常連の主婦や近くの会社員、夜になると学生たちの語らいの場にもなっていた。
コーヒー豆にこだわりがあり、店主自らが焙煎したオリジナルブレンドは「ルピナス・スペシャル」として愛された。2020年に高齢の店主が引退を決意し閉店。惜しまれつつ幕を下ろしたが、今もなお語り草になっている。

■ 地元っ子に愛された駄菓子のワンダーランド「★お菓子のたまや」
内郷駅から徒歩数分、昭和後期から平成初期にかけて子どもたちの社交場となったのが「お菓子のたまや」だった。数十円で買えるラムネやベビースター、スーパーボールくじや懐かしいめんこ遊びまで、まるで“こども縁日”のような賑わいを見せた。
平成の終わり頃から少子化と大型店舗の進出により客足が遠のき、2015年頃に閉店。だが、「たまやで10円くじを引くと当たると信じていた」「下校中にこっそり寄った」など、大人たちの心の中で今も生きている場所だ。

■ 昭和モダンの香り漂う映画館「★オリオン座」
平市（現在のいわき市平）にかつて存在した映画館「オリオン座」は、戦後まもない時期から市民に娯楽を提供してきたシンボル的存在。黒澤明や小津安二郎の作品が上映されたほか、1980年代にはアニメ映画やハリウッドの話題作も上映され、若者のデートスポットにもなった。
しかしシネコン台頭の波には勝てず、2000年頃に閉館。外壁に飾られた古びたポスターや、劇場前の手書き看板が時代の面影を伝えていた。今もその跡地を通ると、往年の情景が脳裏をよぎる人も多い。

■ 地元食材を活かした洋食の老舗「★レストラン青い鳥」
1965年創業、いわき市常磐地区にあった「レストラン青い鳥」は、洋食を基盤とした家庭的なメニューで愛された店。ふわとろオムライスやハンバーグステーキ、そして日替わりランチはサラリーマンやファミリー層に絶大な人気を誇った。
青い鳥の名前の通り、内装には青色の装飾が多く、店内には季節ごとの花が飾られていたのも特徴。令和初期に店主の体調不良により閉店となったが、「あそこのビーフシチューが忘れられない」という声はいまでもSNSで見かける。

■ 潮風とともに愛されたレトロ遊園地「★三崎公園プレイランド」
三崎公園内にかつて存在した「プレイランド」は、1970～90年代に子どもたちの夢の国だった。ミニ観覧車、豆汽車、バッテリーカー、そして昭和の香り漂う射的コーナーがずらりと並び、休日には親子連れで大賑わいを見せた。
特に地元では「三崎の遊園地」と親しまれており、家族でのお出かけや遠足の定番。2000年代に入り施設の老朽化と来場者減少により閉鎖されたが、「あの観覧車、怖かったけど乗ったなあ」といった回顧が絶えない。

■ 文化と知識の交差点「★内郷ブックセンター」
今では珍しくなった独立系書店の代表格が「内郷ブックセンター」。時代に先駆けて雑誌や専門書の予約注文サービスを展開し、地元の学生や教師たちが通い詰めた。入り口には新刊の立ち読みスペース、店奥には児童書のコーナーと古書コーナーが同居しており、幅広い世代に支持されていた。
大型チェーン書店の台頭とともに苦境に立たされ、2012年に静かに閉店。「あの店で人生初の小説を買った」という人も少なくない、記憶の書棚の一角だ。

■ 「いわきラーメン」とも呼ばれた伝説の味「★中華そば 青葉」
いわき駅前に存在した「中華そば 青葉」は、しょうゆベースのあっさりとしたスープにもちもちの中太麺が特徴。具材はシンプルながら、メンマとチャーシューのバランスが絶妙で、昼時には長蛇の列ができた。
常連客の間では「いわきラーメンの原点」とも言われ、地元の学生、タクシー運転手、会社員の胃袋を長年支えてきた。惜しまれつつ2018年に閉店したが、そのレシピは弟子が受け継ぎ、別の地域で再現されている。

■ 時代を象徴した「★平アーケード商店街」
現在ではシャッター通りと呼ばれることもある「平アーケード」も、かつては市内有数の賑わいを見せた商店街だった。洋品店、時計屋、惣菜店、電器屋などが軒を連ね、地元のお年寄りや子どもたちが日常の買い物やおやつを求めて集った。
バブル期にはテナントも豊富で、年末には歳末大売出しが恒例イベントだった。現在は少数の店舗が営業を続けているが、「かつてのにぎわいを知る者たち」にとっては、特別な記憶の風景となっている。

■ 今も営業中の地元密着型スーパー「★マルト」
1960年代創業の「マルト」は、いわき市を中心に展開するスーパーマーケットチェーン。地域密着を掲げ、新鮮な地場野菜や魚介を取りそろえ、常に地元民の“食の台所”としての地位を築いてきた。
特に東日本大震災後には、いち早く営業を再開した店舗として、被災者支援の象徴的存在に。今でも市内外からの買い物客が訪れ、震災を越えた絆の象徴として語り継がれている。

■ 未来へと受け継がれる文化施設「★いわき芸術文化交流館アリオス」
2008年にオープンした「アリオス」は、演劇・音楽・アートなど多彩な文化イベントが行われる複合施設。プロの演奏家や劇団の公演だけでなく、市民の発表会の場としても開かれており、老若男女が集う“いわきの文化の砦”となっている。
コンサートホールは全国的にも評価が高く、県外からの観覧者も多い。新しいいわきのシンボルの一つであり、これからの世代に向けて“記憶に残る場所”になりつつある。

[ryokou-13]

●過去の出来事（掲載時）

■ 常磐炭鉱と“黒い黄金”の時代
かつて日本のエネルギーを支えた“黒い黄金”こと石炭。その重要な供給源のひとつが、福島県いわき市の「常磐炭田」だった。明治時代から昭和中期にかけて、日本中の工業化の波に呼応するかのように掘削が進み、多くの労働者が炭鉱の町・常磐に集った。
炭鉱住宅が整備され、娯楽施設や学校も整うと、町はひとつの小宇宙のような活気に包まれた。だが、その繁栄の裏には命を懸ける作業があった。落盤、ガス爆発、粉塵による健康被害――石炭の恩恵と引き換えに多くの苦難も背負った時代である。
常磐炭鉱は1976年に閉山し、時代は石油や原子力へと移行したが、炭鉱の文化や誇りは“いわきの魂”として今も地元の記憶に深く根付いている。

■ ハワイアンの風が吹いた日 ― スパリゾートハワイアンズ誕生秘話
炭鉱の閉山で街が沈みかけたそのとき、誰もが驚く大胆なアイデアが持ち上がった。「炭鉱跡地に南国リゾートを作る」という構想である。冷たい東北の山中にハワイを再現するなど、夢物語に思えた。
だが、その夢は本気だった。フラガールの育成、巨大温泉プールの建設、ハワイを模した演出の導入と、次々に困難を乗り越えて完成したのが「スパリゾートハワイアンズ」（旧：常磐ハワイアンセンター）だ。
オープン当初は物珍しさで話題となり、やがて“炭鉱からリゾートへ”という奇跡の復活劇として全国に感動を与える。2006年にはフラガールたちの実話をもとにした映画『フラガール』が公開され、いわき市の名が全国に再び轟いた。

■ 東日本大震災と津波の爪痕
2011年3月11日――東北地方太平洋沖地震が発生。いわき市もまた、未曾有の大災害に見舞われた。特に沿岸部では津波が押し寄せ、住宅地や漁港を根こそぎ飲み込んだ。小名浜や薄磯、久之浜などの海沿いの地域は大打撃を受けた。
市内では水道や電気、交通網が寸断され、ライフラインは崩壊。避難所では寒さと物資不足の中、住民同士が助け合いながら日々を乗り越えた。
いわきは福島第一原発からの距離が近く、放射能への不安も重なった。全国から多くの支援が寄せられた一方で、風評被害に苦しむ時期も長く続いた。
だが、住民の復興への思いは強く、被災地を象徴する場所として「いわき震災伝承みらい館」が設けられ、記憶と教訓を語り継いでいる。

■ 小名浜港の変遷と復活
太平洋に面したいわき市の“玄関口”、それが小名浜港である。戦後から昭和後期までは主に水産業の拠点として栄え、遠洋漁業の船団が日本中に名を馳せた。しかし海洋資源の減少、漁獲高の落ち込みとともに、港町としての光も少しずつ翳りを見せていった。
ところが近年、小名浜は“観光港”として再生する。イオンモールいわき小名浜やアクアマリンふくしま（水族館）が整備され、クルーズ船の寄港も行われるなど、にぎわいを取り戻している。
港からは、炭鉱時代・震災の影を乗り越え、未来に舵を切るいわきの姿が垣間見える。

■ 街を彩った“湯本温泉の芸妓文化”
いわき市には「湯本温泉」という古くからの名湯がある。この温泉地には、かつて花街文化が息づいており、芸妓が三味線と踊りで旅人をもてなしていた。
昭和30〜40年代には最盛期を迎え、東京や関西からも観光客が集まり、料亭や宿が連なる通りは華やかそのものだった。
しかし時代の流れと共に花街は姿を消していく。それでも地元の保存会が踊りや音曲を伝承し、現在もイベントなどで「芸妓の舞」が披露されている。郷土文化の象徴として、人々の記憶に息づいている歴史のひとつだ。

■ “Jヴィレッジ”とサッカーの聖地再生
いわき市の北西部、楢葉町と広野町にまたがる「Jヴィレッジ」は、日本サッカーの精鋭たちが集う国内初の本格的ナショナルトレーニングセンターとして知られる。その開業は1997年。
東日本大震災後は福島第一原発事故の収束拠点として転用されたが、2019年には全面再開。震災を乗り越えた象徴として、再び若きアスリートたちが集う場として活気を取り戻している。
いわきFCの設立や、スポーツによる地域振興が進む中で、Jヴィレッジは“スポーツによる復興”という日本の新たな在り方を体現している。

[ryokou-14]

●人気の売れ筋ランキング

[ryokou-15]

●現在予約可能なホテル・旅館♪

[ryokou-16]

●空港・駅付近のレンタカーを探す♪（割引クーポンあり）

[ryokou-17]

●福島県産の商品のお取り寄せをチェック♪

[ryokou-18]

[anime-sita]