『福島県郡山市』の旅行前に現地をチェックしよう！

福島県の宿泊クーポン券をチェック！

【地方】：東北地方
【都道府県】：福島県
【市町村】：郡山市
【面積】：757.20km2
【総人口】：317,028人（2025年4月1日）

●概要（掲載時）

■ 地理と地勢：水脈がつなぐ内陸の要所
福島県の中央に位置する郡山市（こおりやまし）は、内陸交通の要衝として長らく東北の中心的役割を担ってきた都市である。西に猪苗代湖、南に阿武隈川、そして市内には郡山盆地が広がる。市街地の標高はおおむね250メートル前後に収まり、冬は雪が少なく、夏は比較的湿潤という、東北内陸部としては温暖な気候が特徴だ。
郡山市の地勢を語るうえで外せないのが「水」の存在である。阿武隈川をはじめ、逢瀬川や安積疏水（あさかそすい）などが市内を流れ、古くから農業と都市形成における生命線として機能してきた。とりわけ、明治時代に開削された安積疏水は、後の郡山市の発展に決定的な影響を与える大事業であった。

■ 郡山の歩み：水郷から近代都市へ
郡山市の歴史は古く、律令時代には「陸奥国安積郡」の中心であり、郡山という地名も「郡（こおり）の中心地」に由来している。江戸時代には奥州街道沿いの宿場町として、交通と流通の拠点として栄えた。
大きな転機が訪れたのは明治時代。明治政府の殖産興業政策のもと、灌漑と農地開拓を目的に「安積疏水」が建設され、猪苗代湖の水を市内に引く大工事が行われた。この結果、農業が大きく飛躍し、「郡山」は日本の代表的な開拓地モデルとなった。また、この水路整備とともに、政府による「安積開拓」政策で多くの移住者が集まり、全国でも先進的な農業地帯へと成長していく。
さらに、大正・昭和期には交通の要衝として鉄道網が整備され、東北本線、水郡線、磐越西線などが交差するジャンクション都市としての機能を強化。戦後には工業団地の整備、さらには1960年代以降の高度経済成長期において、「東北のウィーン」「東北のシカゴ」などの異名で呼ばれるほど、流通と経済の中心として台頭した。

■ 人口と経済：地方中核都市としての姿
郡山市は2020年代の時点でおよそ32万人の人口を抱えており、福島県内では福島市に次いで2番目の規模を誇る。しかし、行政機能が福島市に集中しているのに対し、郡山は実質的な経済・交通・文化の中枢としての役割を担っている。
市内には機械、電機、化学、食品など多様な産業が集積しており、特に郡山西部テクノポリス構想に基づいて整備されたハイテク産業団地は、先進技術を用いた企業の誘致に成功している。また、ベンチャー支援、IT産業振興にも力を入れており、「地方発スタートアップ」の土壌も育ちつつある。

■ 音楽都市宣言：文化の息づくまち
郡山市が他都市と一線を画す要素のひとつに「音楽都市」としての取り組みがある。1974年に「音楽都市宣言」を行って以来、音楽教育、文化施設、フェスティバルに力を注ぎ、「楽都（がくと）」としてのブランド構築を進めてきた。
市内には郡山市民文化センターやミューカルがくと館などの音楽施設があり、市立高校や中学では吹奏楽部が全国大会常連校となるなど、教育との結びつきも強い。また、毎年秋に開催される「郡山ジャズフェスティバル」は県外からも多くの来場者を呼び込む一大イベントだ。
さらには郡山駅周辺でのストリートミュージックイベントや、地元企業との連携による「まちなか音楽フェスタ」など、生活のなかに自然に音楽が溶け込む文化都市づくりが進んでいる。

■ 学術・教育の拠点として
郡山市は学術面でも福島県内の中核を成しており、市内には国立の福島大学郡山サテライトキャンパスや、私立の日本大学工学部などが拠点を構えている。また、小中高等学校も教育熱心な家庭が多く、進学率や学力テストの結果でも高水準を維持している地域である。
図書館、博物館、美術館といった公共施設も整備されており、知的活動のインフラが充実しているのも郡山市の特筆点である。

■ アクセスの利便性：東北のハブステーション
郡山市は陸の交通網に恵まれた都市でもある。郡山駅は東北新幹線、磐越西線、東北本線、水郡線の接続駅であり、仙台・東京へは新幹線でそれぞれ約40分～90分という好アクセス。また、国道4号線や東北自動車道が交差する陸運の要でもある。
その結果、郡山市はビジネスや観光の拠点としてだけでなく、周辺都市に通勤・通学する人々のベッドタウンとしての機能も果たしており、日々の移動のしやすさが生活者にとっての大きな魅力となっている。

■ 観光と自然の調和：歴史と癒しの風景
郡山市には自然と歴史が融合する観光スポットが多数存在する。たとえば、郊外にある「開成山公園」は桜の名所として知られ、春には多くの花見客で賑わう。園内には「開成山大神宮」も鎮座しており、郡山の精神的な象徴でもある。
さらに、「石筵ふれあい牧場」や「磐梯熱海温泉」など、ファミリー層や観光客にとってリラックスできる施設も充実しており、市民の癒しスポットとして愛されている。また、「こおりやま文学の森資料館」では郡山ゆかりの文人たちの足跡を辿ることができ、知的好奇心も満たされる場所だ。

■ 災害を乗り越えて：復興と未来志向のまちづくり
2011年の東日本大震災では、郡山市も一定の被害を受けたが、インフラの早期復旧と地域の絆によって、いち早く復興に向けた歩みを始めた。震災後には防災体制の強化、市民参加型のまちづくりワークショップ、公共施設の耐震化などを進め、未来を見据えた都市再構築に注力している。
さらに、エネルギーや環境問題への対応として、太陽光発電や省エネ設備の導入支援など、SDGsを意識した取り組みも多く見られる。かつて水の恩恵で栄えたまちが、今や「サステナブル・シティ」として次世代を担う存在へと変貌しつつある。

■ おわりに：郡山という都市の鼓動
郡山市は、ただの地方都市ではない。古代から続く歴史、明治の開拓精神、交通の結節点、音楽に彩られた文化都市、そして未来へ向かう希望と挑戦――これらすべてが複層的に折り重なり、独自のアイデンティティを築き上げている。
「郡山に住む」ということは、過去の物語と現代の快適性、そして未来への可能性に包まれて生きるということでもある。福島の「中枢神経」として鼓動を続けるこの都市は、これからも東北全体の動きに寄与する重要な存在であり続けるだろう。

●地域（掲載時）

■ 中心市街地エリア（駅前・桑野・堤下町）
都会的な顔を見せる郡山の表玄関
郡山駅を中心とした市街地は、ショッピングモールやオフィスビルが建ち並ぶ、まさに都市の顔。駅前大通りには大型百貨店「うすい百貨店」があり、ファッションからグルメまで幅広いニーズに応えています。桑野周辺は近年急速に再開発が進み、おしゃれなカフェや美容院が点在する「郡山の青山」として若者から支持を集めています。
また、堤下町エリアには老舗の和菓子屋や隠れ家的な飲食店が点在し、昔ながらの風情を今に残しています。商業と文化が融合したこの一帯は、観光客だけでなく地元住民の生活圏としても重要な役割を果たしています。

■ 安積町（あさかまち）
水と開拓の歴史が息づく開発の原点
郡山市の南東に広がる安積町は、「安積開拓」として知られる明治時代の大規模干拓事業の舞台となった地域です。猪苗代湖から導水された安積疏水の開通により、この地は広大な農地へと生まれ変わりました。現在も農業が盛んで、米や野菜の直売所が点在し、新鮮な地場産品が手に入る地域です。
また、安積黎明高校や郡山女子大学など教育機関も集中しており、文教地区としての側面も強いエリアです。開拓者たちの夢と努力が現代の風景に色濃く残る、郡山のルーツとも言える地域です。

■ 富久山町（ふくやままち）
交通と産業の結節点
郡山市北部に位置する富久山町は、郡山インターチェンジの近くに広がり、交通利便性が非常に高いエリアです。工業団地や物流施設が集積し、郡山市の経済活動を支える重要な地域となっています。特に精密機器・食品加工などの工場が多く立地し、地場産業の拠点となっています。
また、地元の人々が大切に守る神社や古刹も多く、祭礼や伝統行事が活発に行われています。地域住民の結びつきが強く、昔ながらの町内会の温かさが感じられるエリアでもあります。

■ 日和田町（ひわだまち）
郡山の郊外型商業地としての進化
郡山市の北西部に広がる日和田町は、近年「郊外型ショッピングモール」の誘致により大きな変貌を遂げました。「イオンタウン郡山」や「ベニマル」「ヤマダデンキ」などが並ぶ広大な商業エリアには、週末ともなると家族連れやカップルが大勢訪れます。
一方で、日和田八幡神社をはじめとする歴史的な建築物や自然も豊かに残っており、近代と伝統がバランスよく共存する地域です。都市部の利便性と郊外ののどかさを併せ持つ、住みやすい環境が魅力となっています。

■ 西田町（にしだまち）
山と渓谷が育む自然の宝庫
郡山市の西部に位置する西田町は、阿武隈高地の裾野に広がる山里です。特に「銚子ヶ滝」は知る人ぞ知る絶景スポットで、落差48メートルの滝を求めて登山客や写真愛好家が訪れます。四季折々の自然に恵まれ、春は山桜、秋には紅葉が里山を鮮やかに染め上げます。
このエリアでは地元産の山菜やキノコを販売する直売所もあり、郷土料理も楽しめるため、観光資源としてのポテンシャルも高まっています。都会の喧騒から離れてゆっくり過ごしたい人にとっては、心の癒しの場となる地域です。

■ 逢瀬町（おうせまち）
文化と農業が交差する緑のエリア
郡山市の西部、逢瀬町は「逢瀬公園」や「ふれあい科学館」など、市民の憩いの場が充実している地域です。特に逢瀬公園は、子ども向けのアスレチック施設や広大な芝生エリアを備え、週末には多くの家族連れでにぎわいます。
また、桃や梨など果樹栽培も盛んで、初夏から秋にかけては観光農園も営業し、果物狩りを楽しむことができます。自然と触れ合いながら学び・遊べるこの町は、教育的観点でも非常に価値のある場所です。

■ 三穂田町（みほたまち）
古代の香り漂う田園地帯
三穂田町は、古墳時代からの遺跡や神社が点在する歴史ロマンあふれる地域です。「三穂田神社」はその代表格で、地域住民に長く信仰されてきた神社です。周囲には田園風景が広がり、稲作を中心とした農業が生活の基盤となっています。
郡山市の中でも特に農村的な景観が色濃く残る地域で、近年では「農業体験プログラム」なども実施され、都市住民との交流の場としても注目されています。

■ 湖南町（こなんまち）
湖と山に囲まれたレイクリゾート
湖南町は、猪苗代湖の東岸に接する水辺の町です。湖岸にはキャンプ場やマリンスポーツ施設が点在し、夏場には多くの観光客でにぎわいます。また、湖から吹く涼風と美しい夕景は、訪れる人々の心を癒してくれます。
一方で、冬には積雪も多く、雪景色の湖畔を眺めながら温泉に浸かるという贅沢な体験も可能です。観光だけでなく、自然との共生を感じられる地域として、セカンドライフを考える人々からも注目を集めています。

●代表的な観光スポット（掲載時）

★開成山公園
概要: 郡山市の中心部に位置する歴史ある公園で、約1,300本の桜やバラ園があり、四季折々の花々が楽しめます。
おすすめの観光時期: 春（桜の季節）と初夏（バラの季節）。
アクセス方法: JR郡山駅からバスで約10分。
必要な費用: 入園無料。

★郡山布引風の高原
概要: 標高約1,000mに位置し、33基の風車と季節の花々が織りなす絶景が魅力です。
おすすめの観光時期: 夏（ひまわりの季節）。
アクセス方法: 郡山南ICから車で約70分。
必要な費用: 入場無料。

★浄土松公園
概要: 自然豊かな公園で、散策やピクニックに最適です。
おすすめの観光時期: 春から秋。
アクセス方法: JR郡山駅からバスで約30分。
必要な費用: 入園無料。

★高篠山森林公園
概要: 森林浴やハイキングが楽しめる自然公園です。
おすすめの観光時期: 夏から秋。
アクセス方法: JR郡山駅から車で約40分。
必要な費用: 入園無料。

★五百淵公園
概要: 池を中心とした静かな公園で、野鳥観察にも適しています。
おすすめの観光時期: 春と秋。
アクセス方法: JR郡山駅から徒歩約20分。
必要な費用: 入園無料。

🏛️ 歴史と文化
★郡山市立美術館
概要: イギリス美術を中心に、日本近代美術や郡山ゆかりの作家の作品を展示しています。
おすすめの観光時期: 通年。
アクセス方法: JR郡山駅からバスで約8分。
必要な費用: 一般500円。

★郡山市開成館
概要: 明治時代の洋風建築で、郡山の開拓の歴史を学べます。
おすすめの観光時期: 通年。
アクセス方法: JR郡山駅からバスで約15分。
必要な費用: 一般200円。

★安積歴史博物館
概要: 旧福島県尋常中学校本館を利用した博物館で、郡山の教育の歴史を展示しています。
おすすめの観光時期: 通年。
アクセス方法: JR郡山駅からバスで約10分。
必要な費用: 一般300円。

★こおりやま文学の森資料館
概要: 郡山出身の作家たちの資料を展示する文学館です。
おすすめの観光時期: 通年。
アクセス方法: JR郡山駅からバスで約15分。
必要な費用: 一般200円。

★摩崖三十三観音
概要: 江戸時代に彫られた33体の観音像が岩壁に並ぶ史跡です。
おすすめの観光時期: 春から秋。
アクセス方法: JR郡山駅から車で約40分。
必要な費用: 見学無料。

★郡山市ふれあい科学館 スペースパーク
概要: 地上から世界一高い場所にあるプラネタリウムとしてギネス認定されています。
おすすめの観光時期: 通年。
アクセス方法: JR郡山駅直結。
必要な費用: 一般400円。

★郡山カルチャーパーク
概要: 遊園地や屋内遊び場、体育館などを備えた複合施設です。
おすすめの観光時期: 通年。
アクセス方法: JR郡山駅からバスで約30分。
必要な費用: 入園無料（アトラクションは有料）。

★郡山石筵ふれあい牧場
概要: 動物とのふれあいやバーベキューが楽しめる牧場です。
おすすめの観光時期: 春から秋。
アクセス方法: JR郡山駅から車で約40分。
必要な費用: 一般300円。

★銚子ヶ滝
概要: 落差48mの滝で、自然の中のハイキングが楽しめます。
おすすめの観光時期: 夏。
アクセス方法: JR郡山駅から車で約50分。
必要な費用: 見学無料。

★宇津峰
概要: 標高676mの山で、登山や自然観察が楽しめます。
おすすめの観光時期: 春から秋。
アクセス方法: JR郡山駅から車で約40分。
必要な費用: 登山無料。

★開成山大神宮
概要: 「東北のお伊勢さま」とも呼ばれる神社で、桜の名所としても知られています。
おすすめの観光時期: 春（桜の季節）。
アクセス方法: JR郡山駅からバスで約10分。
必要な費用: 参拝無料。

★安積国造神社
概要: 郡山の総鎮守として知られる神社です。
おすすめの観光時期: 通年。
アクセス方法: JR郡山駅から徒歩約15分。
必要な費用: 参拝無料。

★郡山駅前商店街
概要: 地元の特産品やグルメが楽しめる商店街です。
おすすめの観光時期: 通年。
アクセス方法: JR郡山駅から徒歩すぐ。
必要な費用: 店舗により異なる。

★四季の里 緑水苑
概要: 約6万平方メートルの広大な庭園に四季折々の草花が咲き誇る名所。桜、藤、花しょうぶ、紅葉など、季節ごとの景色が楽しめます。
おすすめの観光時期: 春（桜・藤）、夏（花しょうぶ）、秋（紅葉）。
アクセス方法: JR郡山駅から車で約30分。
必要な費用: 一般500円（季節によって変動あり）。

★石筵ふれあい牧場
概要: 馬、羊、ヤギなど多くの動物とふれあえる体験型牧場。乳搾りや乗馬体験も人気。
おすすめの観光時期: 春～秋（特にゴールデンウィーク～夏休みが人気）。
アクセス方法: 郡山駅からバスまたは車で約40分。
必要な費用: 入場料300円、体験は別途料金（100～1000円程度）。

★磐梯熱海温泉 花かんざしの湯
概要: 古くから湯治場として親しまれ、今では観光客向けに整備された温泉郷。多くの宿泊施設や日帰り温泉が点在。
おすすめの観光時期: 冬（雪景色の中の露天風呂が絶景）。
アクセス方法: JR磐梯熱海駅から徒歩圏内またはタクシーで5分以内。
必要な費用: 日帰り入浴500円～（施設により異なる）。

🚂 交通や産業の見学スポット
★郡山駅・エキナカ施設
概要: 駅ナカ施設「エスパル郡山」では福島県各地の土産や地元グルメを購入できる。駅構内にも観光案内所や展示スペースあり。
おすすめの観光時期: 通年。
アクセス方法: JR郡山駅構内。
必要な費用: 無料（買い物・飲食代別）。

★郡山信用金庫創業資料館
概要: 地域金融機関の歩みを学べる資料館で、郡山の産業の歴史も紹介。
おすすめの観光時期: 通年。
アクセス方法: JR郡山駅から徒歩約15分。
必要な費用: 無料。

★逢瀬ワイナリー
概要: 福島県産ぶどうを使ったワインづくりが見学でき、試飲や直売も可能。
おすすめの観光時期: 秋（収穫期）。
アクセス方法: 郡山駅から車で約30分。
必要な費用: 見学無料、ワイン試飲や購入は別途。

★JA夢みなみ 旬の庭
概要: 新鮮な野菜や果物を販売する大型直売所で、地元農産物を活かしたグルメも人気。
おすすめの観光時期: 春～秋（特に果物の収穫期）。
アクセス方法: 郡山駅から車で約20分。
必要な費用: 入場無料、買い物代別途。

★21世紀記念公園 麓山の杜
概要: 緑豊かな公園で、噴水、芝生広場、遊具も充実。市民の憩いの場として人気。
おすすめの観光時期: 春・秋。
アクセス方法: 郡山駅からバスまたは徒歩約15分。
必要な費用: 無料。

★郡山温泉「やすらぎの湯」
概要: 大浴場や露天風呂、家族風呂を備えた市民向けの温泉施設。清潔感があり、観光の疲れを癒せる。
おすすめの観光時期: 通年。
アクセス方法: 郡山駅から車で約20分。
必要な費用: 入浴料500円前後。

★三春滝桜周辺のグルメ街道（郡山市境）
概要: 全国的に有名な三春滝桜の観光に合わせ、滝桜弁当や団子、味噌田楽などのローカルグルメが楽しめる露店や店舗が並ぶ。
おすすめの観光時期: 4月上旬～中旬（滝桜の開花時期）。
アクセス方法: 郡山駅から車で約30分。
必要な費用: 飲食代500円～1000円程度。

★中田観音（如法寺）
概要: 安産祈願や子授けで知られる観音様。静かな山間にたたずむ癒しの空間。
おすすめの観光時期: 春（桜）と秋（紅葉）。
アクセス方法: 郡山駅から車で約35分。
必要な費用: 拝観無料（祈祷は別途）。

★ふくしま逢瀬ワンダーファーム
概要: トマトのテーマパークとも呼ばれ、栽培・収穫・加工体験ができる農業複合施設。レストランも併設。
おすすめの観光時期: 春～秋。
アクセス方法: 郡山駅から車で約30分。
必要な費用: 入場無料（一部体験・食事は有料）。

[ryokou-4]

●主な交通手段（掲載時）

■ 路線バス：市民と旅人をつなぐ移動の要
郡山市内での移動には、「福島交通」が運行する路線バスが欠かせません。郡山駅前から各方面へ向かうバス路線が多数走っており、主要な観光地や公共施設、ショッピングエリアまで網の目のように結ばれています。料金は大人200円前後からで、ICカード「Suica」や「PASMO」も使用可能です。

■ コミュニティバス「こおりやま乗ってみっカー」
市内に点在するエリアを巡回する、地域密着型のコミュニティバスも活用価値があります。郡山市が運行する「こおりやま乗ってみっカー」は、料金100円というリーズナブルな設定で、市街地の買い物・観光に向いています。市民の足として親しまれていますが、旅行者にも心強い存在です。

■ 徒歩とレンタサイクル：郡山の空気を肌で感じる旅
駅前からの散策にぴったりな徒歩観光
郡山駅周辺には、郡山市民文化センターやうすい百貨店、開成山大神宮など、徒歩で気軽に立ち寄れる観光スポットが点在しています。春や秋の気候が穏やかな季節には、徒歩での散策が心地よく、土地の雰囲気をダイレクトに感じ取れます。

■ 自転車での小回り移動：「まちなかレンタサイクル」
市内観光に便利なのが、郡山市が提供するレンタサイクルサービス。駅前や公共施設に貸出ポートがあり、気軽に借りて返却も可能。坂の少ない市街地では、自転車移動が効率的で、行動範囲も広がります。観光と健康の両方を楽しめる移動スタイルです。

■ タクシー＆配車サービス：柔軟に動きたいときの味方
公共交通では届かない場所や、夜遅い時間帯の移動にはタクシーが重宝します。郡山駅のロータリーには常時タクシーが待機しており、必要な時にすぐ乗車可能。また、全国展開の配車アプリ「GO」や「DiDi」も利用でき、スマホ一つで配車予約が完了する便利な環境が整っています。

■ レンタカーでの自由旅：周辺観光地へもアクセス自在
郡山を拠点にして周辺の名所まで足を伸ばすなら、レンタカーの活用がおすすめです。郡山駅前にはトヨタレンタカー、日産レンタカー、タイムズカーレンタルなど、主要各社の営業所がそろっており、乗り捨ても可能。五色沼や会津若松、磐梯吾妻スカイラインへのドライブにも最適です。

■ お得な移動パス・チケット活用術
旅費を節約したい方には、郡山市や福島交通が発行する「1日乗車券」や「観光周遊パス」の利用が有効です。バスが乗り放題になり、観光施設の割引がセットになっているものもあるため、観光と移動をまとめて楽しむことができます。郡山観光案内所や公式サイトでの確認をおすすめします。

[ryokou-5]

●代表的な名物・名産品・特産品（掲載時）

★クリームボックス
概要：厚切りの食パンに甘いミルククリームをたっぷり塗った、郡山市発祥のご当地パン。1976年に「ロミオ」というパン屋で誕生し、郡山市民のソウルフードとして親しまれています。パン屋によって味や形が異なるため、食べ比べも楽しめます。
価格帯：100～150円程度。

★鯉料理
概要：郡山市は全国一の養殖鯉生産量を誇り、明治時代の安積開拓事業にまで遡る歴史があります。鯉のあらい、甘露煮、昆布巻き、燻製など、和洋中様々なアレンジで楽しめます。創作料理として鯉のなめろうやグリーンカレー、ハンバーグなども人気です。
価格帯：1,000～3,000円程度（料理内容により異なる）。

★ままどおる（三万石）
概要：1967年に発売された郡山を代表する銘菓。バターを使った生地でミルク味のあんを包み込んだ焼き菓子で、優しい味わいが特徴です。「ままどおる」はスペイン語で「お乳を飲む子」を意味します。
価格帯：6個入り約800円～。

★柏屋薄皮饅頭（柏屋）
概要：日本三大饅頭の一つとされる、郡山市の老舗「柏屋」の代表銘菓。黒糖風味の薄皮で上品なこしあんやつぶあんを包んだ饅頭で、170年以上の歴史があります。
価格帯：8個入り約1,200円～。

★酪王カフェオレ
概要：1976年に発売された、福島県民に愛されるソウルドリンク。県産生乳を50%以上使用し、豊かなコクと香り高いコーヒーとの絶妙なバランスが特徴です。カフェインレスやいちごオレなどのバリエーションもあります。
価格帯：200mlパック約100円～。

★郡山ブラック（ラーメン）
概要：濃厚な醤油ベースのスープが特徴の郡山のご当地ラーメン。煮込んで丸くなったまろやかな醤油味が懐かしさを感じさせる一杯です。市内のラーメン店で提供されています。
キャンプ場-5729件のキャンプ場検索・予約サイト【なっぷ】
価格帯：700～1,000円程度。

★キャベツ餅
概要：80年以上前から食べられている郡山の郷土料理。農家がキャベツを無駄にしないために考案した、キャベツと餅を組み合わせた料理で、SDGs的な背景も持ちます。
価格帯：500～800円程度。

★家伝ゆべし（かんのや）
概要：1860年創業の「かんのや」が提供する、こし餡を包んだもちもちのゆべし。鶴が翼を広げたような独特の形が特徴で、上品な味わいが楽しめます。
価格帯：6個入り約650円～。

★あさか舞（郡山産米）
概要：郡山市内で生産された「コシヒカリ」と「ひとめぼれ」の一等米のみを「あさか舞」として販売。豊かな水と米づくりに最適な気候に恵まれた郡山産の米は、全国でもトップクラスの品質を誇ります。
価格帯：5kg 約2,500～3,500円。

★うねめ牛
概要：メス牛のみの黒毛和種で、肉質等級「4」以上の高品質な牛肉。霜降りのリブロースやサーロイン、しっかりとした食感のモモ肉など、郡山市内で20年以上情熱を持って育てられています。
価格帯：100g 約1,000～2,000円。

★特選郡山梨
概要：熱海町を中心に栽培されている日本梨。光センサーを導入し、幸水、豊水、二十世紀など、みずみずしく糖度の高い梨が生産されています。
価格帯：1個 約200～500円。

★郡山グリーンカレー
概要：地元食材をふんだんに使った郡山のご当地カレー。鯉の身を使用したグリーンカレーなど、創作料理としても人気があります。
キャンプ場-5729件のキャンプ場検索・予約サイト【なっぷ】
価格帯：800～1,200円程度。

★フルーツタルト（フルーツピークス）
概要：1924年創業の「フルーツショップ青木」から生まれたフルーツタルトのお店。旬のフルーツをふんだんに使用したタルトは、クリームや生地もすべて手作りで、20種類以上のバリエーションがあります。
価格帯：1ピース 約900～1,000円。

★エキソンパイ（三万石）
概要：三万石が提供する、パイ生地でくるみ入りの餡を包んだ焼き菓子。お茶やコーヒーにも合う、上品な味わいが特徴です。
価格帯：6個入り 約1,200円～。

★檸檬（れも）（柏屋）
概要：柏屋が提供する、レモン風味のチーズタルト。爽やかな酸味とチーズのコクが絶妙にマッチしたスイーツです。
価格帯：6個入り 約1,700円～。

[ryokou-8]

●人気のお土産（掲載時）

★ままどおる
概要：しっとりとした生地で、ミルク風味のあんを包んだ焼き菓子。
価格帯：5個入りで約700円。

★薄皮饅頭
概要：薄い皮でこしあんを包んだ、上品な甘さの饅頭。
価格帯：10個入りで約1,200円。

★玉羊羹
概要：ゴムの中に羊羹が入っており、爪楊枝で刺して食べるユニークな和菓子。
価格帯：5個入りで約600円。

★香木実（かぐのきのみ）
概要：くるみとこしあんをパイ生地で包んだ和洋折衷のお菓子。
価格帯：6個入りで約1,000円。

★檸檬（れも）
概要：レモン風味のチーズタルトで、爽やかな味わいが特徴。
価格帯：1個約200円。

★エキソンパイ
概要：バター風味のパイ生地であんを包んだ洋風饅頭。
価格帯：5個入りで約800円。

★会津の天神さま
概要：紅白の最中で、縁起物としても人気。
価格帯：6個入りで約1,000円。

★いもくり佐太郎
概要：さつまいもと栗を使った、ほっこりとした甘さの焼き菓子。
価格帯：5個入りで約700円。

★飛び出せ赤ベコちゃん！ショコラサンドクッキー
概要：赤べこのイラストが描かれた、チョコレートサンドクッキー。
価格帯：8枚入りで約1,000円。

★長門屋「羊羹ファンタジア Fly Me to The Moon」
概要：切るたびに絵柄が変わる、見た目も楽しい羊羹。
価格帯：1本約1,500円。

★福島ホルモン
概要：味噌ダレで味付けされた、ジューシーなホルモン。
価格帯：200gで約600円。

★とら食堂の白河ラーメン
概要：手打ちのちぢれ麺とあっさり醤油スープが特徴のラーメン。
価格帯：2食入りで約1,000円。

★小名浜たこせんべい
概要：たこの風味が豊かな、パリッとしたせんべい。
価格帯：10枚入りで約800円。

★赤べこ
概要：首が揺れる、福島を代表する郷土玩具。
価格帯：小サイズで約1,000円。

★白河だるま
概要：願い事を込めて目を入れる、縁起物のだるま。
価格帯：中サイズで約1,200円。

★柏屋の「檸檬（れも）」
概要：レモン風味のチーズタルトで、爽やかな味わいが特徴。
価格帯：1個約200円。

★柏屋の「薄皮饅頭」
概要：薄い皮でこしあんを包んだ、上品な甘さの饅頭。
価格帯：10個入りで約1,200円。

★柏屋の「エキソンパイ」
概要：バター風味のパイ生地であんを包んだ洋風饅頭。
価格帯：5個入りで約800円。

★柏屋の「ままどおる」
概要：しっとりとした生地で、ミルク風味のあんを包んだ焼き菓子。
価格帯：5個入りで約700円。

[ryokou-9]

●代表的な食文化・ご当地グルメ（掲載時）

■ 郡山のソウルフード：クリームボックス
郡山市民の間で長年親しまれている「クリームボックス」は、厚切りの食パンにたっぷりのミルククリームをのせたシンプルながらも奥深い味わいのスイーツです。1970年代に地元のパン屋で誕生し、以来、学校帰りの学生や地元の人々のおやつとして定着しました。その人気は衰えることなく、今では郡山を代表する名物として多くの人に愛されています。

■ 酪王カフェオレ：地元乳業の誇り
「酪王カフェオレ」は、郡山市に本社を構える酪王乳業が1976年に発売した乳飲料で、濃厚なミルクとコーヒーの絶妙なバランスが特徴です。発売当初から地元での人気が高く、現在では福島県内外で広く親しまれています。また、酪王乳業はこのカフェオレをベースにしたソフトクリームやスイーツも展開しており、郡山の味として多くの人に楽しまれています。

■ 鯉料理：内陸の知恵が生んだ郷土の味
郡山市は内陸に位置するため、古くから淡水魚の鯉を使った料理が発展しました。特に「鯉の甘露煮」や「鯉こく」は、郡山の代表的な郷土料理として知られています。これらの料理は、鯉をじっくりと煮込むことで骨まで柔らかくなり、旨味が凝縮された深い味わいが特徴です。また、鯉の刺身である「鯉のあらい」も、酢味噌とともにさっぱりといただく一品として親しまれています。

■ キャベツ餅：農村の知恵が生んだ素朴な味
郡山市の逢瀬地区では、80年以上前から「キャベツ餅」と呼ばれる郷土料理が受け継がれています。茹でたキャベツと餅を炒め、醤油や砂糖で味付けしたこの料理は、農作業の合間や家庭の食卓で親しまれてきました。キャベツの甘みと餅のもちもちとした食感が絶妙にマッチし、素朴ながらも心温まる味わいが魅力です。

■ 郡山ブラック：地元発祥の濃厚ラーメン
「郡山ブラック」は、濃い醤油ベースのスープが特徴のラーメンで、地元のラーメン店が独自に開発したメニューです。見た目のインパクトと、しっかりとした味わいが話題となり、郡山市内外で人気を集めています。濃厚なスープと太めの麺が絡み合い、一度食べたら忘れられない味として、多くのラーメンファンを魅了しています。

■ こおりやまグリーンカレー：地域活性化の新たな試み
郡山市では、地元産の野菜や食材を活かした「こおりやまグリーンカレー」が新たなご当地グルメとして注目されています。このカレーは、地域の農産物をふんだんに使用し、地元の飲食店が独自のレシピで提供しています。地域活性化を目的としたこの取り組みは、郡山の新しい味として多くの人に親しまれています。

■ ままどおる：優しい甘さの定番土産
「ままどおる」は、郡山市に本社を置く三万石が製造する焼き菓子で、ミルク味の餡をしっとりとした生地で包んだ一品です。その優しい甘さと口どけの良さから、福島県を代表する銘菓として長年愛されています。郡山を訪れた際のお土産としても人気が高く、多くの人に親しまれています。

■ 薄皮饅頭：伝統が息づく老舗の味
「薄皮饅頭」は、郡山市の老舗和菓子店・柏屋が提供する和菓子で、薄い皮にたっぷりの餡が詰まった贅沢な一品です。創業以来、変わらぬ製法で作られ続けており、その味わいは多くの人々に愛されています。郡山の伝統と職人の技が詰まったこの饅頭は、地元の人々だけでなく観光客にも人気の高いお土産です。

■ 郡山の地酒：自然が育む芳醇な味わい
郡山市は、清らかな水と豊かな自然に恵まれた地域であり、酒造りにも適した環境が整っています。市内には複数の酒蔵があり、それぞれが個性豊かな地酒を醸しています。郡山の地酒は、地元の食材との相性も良く、食事とともに楽しむことで、より一層その魅力を感じることができます。

■ イカ人参：正月の定番から日常の常備菜へ
郡山市を含む中通りエリアでは、冬になると「イカ人参」が食卓に登場します。細切りにした人参とスルメを、醤油ベースの出汁に漬け込んだこの郷土料理は、しみじみとした味わいと独特の食感が魅力です。
かつては正月料理として重宝されていましたが、近年では通年で食べられる保存食としても注目され、スーパーでも手に入るほど浸透しています。白ごはんにもお酒のおつまみにも相性が良く、手作りにこだわる家庭も多くあります。

■ 郡山うねめ牛：ブランド和牛の魅力
福島の豊かな自然で育まれた黒毛和牛「うねめ牛」も、郡山の誇る逸品です。名前の由来は、郡山に伝わる“うねめまつり”にちなみ、肉質の繊細さと上質な脂の甘みが特徴。ステーキやすき焼き、焼肉など多彩な調理法でその魅力を引き出せる素材です。
市内の一部飲食店や精肉店では、特別メニューとして「うねめ牛ランチ」や「うねめ牛しゃぶしゃぶ」が提供され、地産地消の象徴的存在として注目されています。

■ あさか舞：郡山ブランドの米が支える味の土台
ご当地グルメに欠かせないのが、地元で収穫される「あさか舞」というブランド米。粒が大きくて炊き上がりが艶やか、冷めても美味しさが持続するこの米は、郡山の農業技術の粋を集めた成果といえるでしょう。
この米を使ったおにぎりやお弁当は、市民の間でも根強い人気を誇ります。コンビニや直売所でも「あさか舞100%使用」と掲げられた商品が並び、地元で作り、地元で食べるという循環をしっかりと実現しています。

[ryokou-10]

●代表的な祭・イベント（掲載時）

★郡山市こどもまつり
概要：子どもたちが主役のイベントで、遊具やステージショー、体験コーナーなどが充実しています。
おすすめの観光時期：5月5日（こどもの日）
アクセス方法：JR郡山駅からバスで約15分、開成山公園下車すぐ。
必要な費用：入場無料。一部体験コーナーは有料。

★ふくしまラーメンショー
概要：全国各地の人気ラーメン店が集結し、さまざまな味を楽しめるイベントです。
おすすめの観光時期：5月上旬
アクセス方法：JR郡山駅から徒歩約15分、開成山公園内。
必要な費用：入場無料。ラーメン1杯につきチケット制（有料）。

★高柴デコ祭り
概要：伝統工芸「高柴デコ屋敷」の職人たちによる実演や展示販売が行われます。
おすすめの観光時期：5月中旬
アクセス方法：JR郡山駅からバスで約40分、高柴デコ屋敷前下車。
必要な費用：入場無料。体験コーナーは有料。

★湖まつり
概要：猪苗代湖畔で開催される夏祭りで、タライ舟体験や湖上花火大会が見どころです。
おすすめの観光時期：7月下旬
アクセス方法：JR郡山駅から車で約50分、湖南町舘浜。
必要な費用：入場無料。体験コーナーは有料。

★サマーフェスタ IN KORIYAMA
概要：郡山駅前が歩行者天国となり、ビアガーデンや音楽ステージが楽しめるイベントです。
おすすめの観光時期：7月下旬
アクセス方法：JR郡山駅前すぐ。
必要な費用：入場無料。飲食は有料。

★郡山うねめまつり
概要：郡山の夏を代表する祭りで、踊り流しや太鼓演奏が街を彩ります。
おすすめの観光時期：8月上旬
アクセス方法：JR郡山駅前大通り。
必要な費用：観覧無料。

★ふくやま夢花火
概要：富久山町で開催される花火大会で、尺玉の打ち上げが見どころです。
おすすめの観光時期：8月上旬
アクセス方法：JR郡山駅からバスで約20分、富久山河川敷多目的広場。
必要な費用：観覧無料。

★萩姫まつり
概要：磐梯熱海温泉で行われる祭りで、温泉の湯に感謝する献湯祭や縁日が開催されます。
おすすめの観光時期：8月上旬
アクセス方法：JR磐梯熱海駅から徒歩約10分。
必要な費用：観覧無料。

★あさか野夏まつり花火大会
概要：カルチャーパーク付近で開催される花火大会で、360度どこからでも観覧できます。
おすすめの観光時期：8月中旬
アクセス方法：JR郡山駅からバスで約20分、カルチャーパーク。
必要な費用：観覧無料。

★安積国造神社秋季例大祭
概要：五穀豊穣を感謝する祭りで、神輿渡御や山車まつり、十二神楽の奉奏が行われます。
おすすめの観光時期：9月下旬
アクセス方法：JR郡山駅から徒歩約15分、安積国造神社。
必要な費用：観覧無料。

★みちのく阿波おどり in 郡山
概要：本場徳島の阿波踊り連が参加し、街中を踊りで盛り上げます。
おすすめの観光時期：9月中旬
アクセス方法：JR郡山駅から徒歩約10分、中町・なかまち夢通り。
必要な費用：観覧無料。

★大安場史跡公園 古墳まつり秋
概要：勾玉作り体験や古代の遊びを楽しめるイベントです。
おすすめの観光時期：9月下旬
アクセス方法：JR郡山駅からバスで約30分、大安場史跡公園。
必要な費用：入場無料。体験コーナーは有料。

★KFBまつり
概要：地元テレビ局主催のイベントで、ステージショーやグルメブースが楽しめます。
おすすめの観光時期：9月下旬
アクセス方法：JR郡山駅から徒歩約15分、ビッグパレットふくしま。
必要な費用：入場無料。飲食は有料。

★郡山市音楽の日
概要：音楽都市郡山を象徴するイベントで、市内各所で音楽イベントが開催されます。
おすすめの観光時期：10月上旬
アクセス方法：JR郡山駅周辺各所。
必要な費用：観覧無料。

★福島県林業祭
概要：林業の魅力を伝えるイベントで、木工体験や展示販売が行われます。
おすすめの観光時期：10月下旬
アクセス方法：JR郡山駅からバスで約20分、ビッグパレットふくしま。
必要な費用：入場無料。体験コーナーは有料。

★ビッグツリーページェント・フェスタ in KORIYAMA
概要：郡山駅前がイルミネーションで彩られ、冬の夜を華やかに演出します。
おすすめの観光時期：12月上旬～翌年1月上旬
アクセス方法：JR郡山駅前すぐ。
必要な費用：観覧無料。

[ryokou-11]

●特性（掲載時）

■ 中通りの心臓部に位置する郡山の地理的ポジション
郡山市は、福島県の中央部に位置する都市で、「中通り」と呼ばれる地域のほぼ中心にあたります。県内を南北に縦断する東北本線や東北自動車道、東北新幹線が走ることから、「交通の要衝」として古くから知られてきました。阿武隈川の支流・逢瀬川をはじめとした清流が市内を流れ、安積平野の豊かな大地が郡山の都市形成に大きく寄与しています。
その地理的利便性は、県庁所在地の福島市や、会津地方の玄関口である会津若松市、さらには南の白河市や西の猪苗代町とも密接なネットワークを構築し、まさに福島県全体の中で調整役・結節点のような役割を担ってきました。

■ 商業・教育・文化が融合する「東北のウィーン」
郡山は単なる交通都市にとどまりません。「東北のウィーン」と称されるほど、音楽と文化活動が盛んな地域としても知られています。市内には、コンサートホール「けんしん郡山文化センター」や、「郡山市民文化センター」など音楽活動の拠点があり、合唱や吹奏楽、オーケストラが日常的に根付き、多くの人々の心に響いています。
また、複数の大学や高等教育機関が立地し、若者の流入も多く、地場産業との連携によって地域経済を牽引するエネルギーが育まれています。こうした多面的な都市機能の融合により、郡山は東北地方の中でも稀に見る「文化と経済の交差点」として発展を続けています。

■ 濃密で柔軟な人間関係が息づく地域性
郡山に根差す人々は、一見すると控えめで落ち着いた気質を持つように見られがちですが、内には強い郷土愛と連帯感を秘めています。祭りや地域行事、PTA活動や町内会などの地縁組織が今も活発に機能し、災害や困難に直面したときには即座に助け合う風土が形成されています。
また、企業活動においても「顔の見える商取引」が根強く残っており、信頼と絆を重視する商習慣が独特の経済圏を形成しています。このような地域性は、外部から訪れた人々にとっても安心感を与える魅力の一つとなっています。

■ 「こおりやま弁」に見る郷土の言葉の彩り
郡山周辺で話される方言は、福島県中通り方言に分類され、東北方言の中でも比較的穏やかで柔らかな響きが特徴です。具体的には、「～だべ」「～っちゃ」「しねぇ（しない）」などが多用され、語尾のアクセントや語中の音便変化に郡山特有の言語感覚が宿っています。
たとえば、標準語の「大丈夫だよ」は、「だいじょぶだっちゃ」と変化し、親しみやすくあたたかな印象を与えます。郡山市民にとって方言は、日常のコミュニケーション手段であると同時に、地域のアイデンティティそのものであり、言葉の裏にある情緒や人間関係の濃さを表現する道具として息づいています。

■ 近隣市町村との歴史的・現代的な結びつき
郡山市は、磐梯熱海温泉を擁する観光都市・猪苗代町や、田村市、須賀川市、本宮市といった周辺自治体と経済・交通・文化面で濃密な関係を築いています。
とくに須賀川市とは、江戸時代から続く交易路を通じて深いつながりがあり、現在も共同でイベントや広域行政が進められています。本宮市とは農業圏としての共通性が強く、田村市とは鉱山業や林業の歴史的な結びつきがあります。また、磐梯山や猪苗代湖を挟んだ会津地方とのつながりも、観光や食文化の面で相互補完的な関係が続いています。
こうした近隣地域との連携は、単なる地理的な近さだけでなく、郡山の柔軟性と受容性の高さを象徴するものであり、県全体の発展を促す「中核」としての役割を際立たせています。

■ 災害を乗り越えて育まれた連帯と再生の力
2011年の東日本大震災と原発事故の影響は郡山にも大きく及びました。しかし、郡山は被災地でありながらも、物流拠点としての役割を担うことで、周囲の市町村を支える「ハブ」として機能しました。
その際に見られたのは、行政・市民・企業が一体となって復旧・復興に取り組む、しなやかで強固な連帯の姿です。被災後の再建計画においても、再生可能エネルギーや防災都市づくりの先進モデルとして注目され、多くの学びと成果を全国に発信する存在となっています。

■ 郡山が未来へ繋ぐ「にぎわいと調和」の都市像
現代の郡山市は、都市と自然、伝統と先進、地域性とグローバル感覚が交差する「多層的な都市像」を体現しています。駅周辺には大型商業施設やIT企業の拠点が立ち並び、一方で郊外には田園風景が広がるという、対照的な風景が共存しています。
そのバランス感覚こそが郡山の強みであり、今後の日本全体が直面する都市問題――人口減少、高齢化、産業再編などに対しても、ひとつの可能性を示す「モデル都市」としてのポテンシャルを秘めています。

[ryokou-12]

●過去に人気だった店（掲載時）

■ 青春の交差点「うすい百貨店」：街の中心で輝き続ける老舗
郡山駅前のランドマークとして知られる「うすい百貨店」は、戦後まもなくの1947年創業という長い歴史を持つデパートです。地域住民にとっては、買い物だけでなく、街の“ハレ”の日を彩る場所として機能してきました。かつて屋上には遊園地があり、子どもたちの歓声が響いたという逸話もあります。地元ブランドとのコラボレーションや催事も盛んで、現在もリニューアルを重ねながら郡山の象徴として健在です。

■ 昭和のカルチャー発信地「丸光郡山店」：懐かしの大型百貨店
今ではその姿を消してしまったものの、「丸光郡山店」は昭和40～50年代において、家族連れの週末の定番コースだった存在です。地下食品街では当時珍しかった輸入食材や洋菓子が手に入り、屋上のミニ遊園地や屋内の玩具売場は子どもたちの夢の場所。デパート文化の爛熟期を体現した、まさに「都会の窓口」でした。

■ 音楽好きの聖地「GROOVE」：アナログとデジタルの交差点
CDとレコードの専門店「GROOVE（グルーヴ）」は、郡山市が“音楽都市”を標榜する中で、その熱量を支えた名店のひとつ。インディーズからジャズ、ロックまで幅広いジャンルを取り扱い、マニアにはたまらない試聴ブースもありました。2010年代に惜しまれつつ閉店した後も、SNSでは再訪したい店舗として語られ続けています。

■ レトロゲーセンの灯「プレイシティキャロット」：夢の筐体群
1980～90年代にかけて、郡山駅前にあった「プレイシティキャロット」は、当時の最新アーケードゲームが並ぶ夢のような空間でした。ストリートファイターIIやぷよぷよなどの大会も開催され、週末は若者であふれていました。やがて家庭用ゲームの普及とともに姿を消しましたが、今も「キャロットで育った」という声は多いです。

■ 子ども心をつかんだ「おもちゃのまちトミタ」：夢が詰まった宝箱
郡山の子どもたちにとって、トミタのおもちゃ屋は特別な場所でした。プラモデル、ラジコン、ボードゲームなど、世代ごとの遊びの流行を敏感に取り入れていた店舗で、特に年末年始の混雑ぶりは圧巻。時代の波に押されて閉店となりましたが、あの“わくわく感”を覚えている人は少なくありません。

■ 食のランドマーク「ビッグアイレストラン街」：駅前で味わう多彩な食
郡山駅西口の超高層ビル「ビッグアイ」には、かつてバラエティ豊かな飲食店街があり、ランチタイムにはサラリーマンや学生が行列をなす光景が見られました。和食から中華、イタリアンまで揃い、“ビッグアイで食べて帰る”が一つのライフスタイルに。現在は再開発が進み、新たな飲食テナントが入り、かつてのにぎわいを取り戻しつつあります。

■ カウンター文化の老舗「食堂ひまわり」：地元民の腹を満たす味
昭和の風情を残した定食屋「ひまわり」は、地元の人に長く愛された隠れた名店でした。日替わり定食はボリュームたっぷり、しかもリーズナブル。中でも「ひまわりのしょうが焼き定食」は熱烈なファンを持ちました。2020年に店主高齢のため閉業しましたが、その味は今も語り草となっています。

■ トレンドの発信源「郡山ビッグパレット・物産展」：賑わいと発見の場
郡山の展示・イベントの拠点「ビッグパレットふくしま」は、物産展やアニメイベント、車の展示会など多様な催しが開催される場所として、多くの人が足を運ぶ施設です。地元グルメの発掘や、県内外の伝統工芸の紹介など、毎回異なる顔を見せてくれるため、何度訪れても飽きません。特に物産展は郡山市民の“季節の楽しみ”と化しています。

■ 書店文化の顔「未来堂書店郡山店」：知の扉を開く場
かつて郡山市内で多くの読書好きが集まった「未来堂書店」は、書籍の品揃えだけでなく、コミック、雑誌、文房具、CDまでを扱う複合型書店として人気を集めました。店内のベンチで何時間も本を選ぶ人も多く、文学好きから受験生までが通いました。閉店時には“文化の灯が一つ消えた”とSNSで惜しむ声があふれました。

■ パソコンブームを支えた「カメラのサトー」：時代を切り取るレンズと技術
現在は家電量販店が主流となったものの、かつて郡山で“パソコンを買うならここ”と言われたのが「カメラのサトー」。デジタル移行期のカメラだけでなく、初期のDOS/V機器やソフトも扱っており、専門知識を持ったスタッフとの会話を楽しみにする常連客が多くいました。今では数少ない「相談できる電器店」として名前を残しました。

■ 癒しと健康の交差点「郡山カルチャーパーク温泉館」：一時代を支えた癒し空間
郡山カルチャーパーク内にかつて存在していた温泉館は、家族連れや高齢者の憩いの場として機能していました。天然温泉に近い泉質を持つ人工温泉で、地元の人たちに“気軽に立ち寄れる温泉”として親しまれていました。残念ながら維持費高騰の影響で閉鎖されましたが、思い出の場として記憶に残る存在です。

■ モダンカフェ文化の開拓者「カフェ・オブスキュラ郡山」：静寂の美学
郡山の住宅街にひっそりと存在していた「カフェ・オブスキュラ郡山」は、サードウェーブ系コーヒーの先駆けとして注目された店舗です。自家焙煎の豆とアートのある空間づくりで、一人時間を楽しむ大人たちの隠れ家となっていました。店主の東京移転により閉店したものの、“郡山にこんなカフェがあったのか”と今も語られる名所でした。

[ryokou-13]

●過去の出来事（掲載時）

■ 鉄道とともに歩んだ発展の道：郡山駅の変遷と東北の中核都市化
郡山市の歴史を語るうえで、避けて通れないのが「鉄道」という存在である。明治時代の終わり、東北本線と磐越西線の交点として郡山駅が開設されたことにより、それまで宿場町として地味な存在だった郡山が突如として交通の要衝へと変貌を遂げた。
この交通網の整備は、やがて物資と人の流れを劇的に変化させることになり、昭和初期には「東北のシカゴ」と呼ばれるほどの工業都市へと進化する礎を築いた。また、戦後の高度経済成長期には、磐越東線も含めた鉄道網が再評価され、現在の郡山駅は新幹線の停車駅として、さらにその存在感を強めることとなった。

■ 戦後復興の象徴となった開成山公園と野外音楽堂の誕生
戦後の郡山市では、焦土からの再出発として市民の憩いの場が求められた。1950年代後半、旧陸軍練兵場跡地を整備して誕生した「開成山公園」は、市民の希望の象徴ともなり、以後の郡山の文化的中枢を担っていくことになる。
特に1970年代には、公園内に設けられた「開成山野外音楽堂」が注目を集め、地元のアマチュアバンドから全国的なスターまでもがステージに立つ場として知られるようになった。のちの「音楽都市郡山」と呼ばれる流れを作り出したのも、この文化拠点の存在があってこそである。

■ 東日本大震災と郡山の都市防災意識の転機
2011年3月11日、東日本を襲った未曾有の大震災は、内陸部にある郡山にとっても大きな試練であった。特に市内の「ビッグアイ」や商業ビル群で発生した天井落下、液状化、交通網の寸断は市民生活を大きく揺るがした。
中でも象徴的だったのは、郡山富田町の「郡山第六中学校」の体育館が避難所となり、数百人が共同生活を強いられる中で、市民の団結力が発揮されたエピソードである。この経験は、災害に強いまちづくりという観点から、防災マップや避難訓練の見直し、地域防災組織の結成へと繋がり、今では「郡山市民の防災意識は東北一」と評されるほどになっている。

■ 中通りの物流ハブとしての存在感：物流革命と郡山流通ターミナル
昭和後期から平成にかけて、郡山が中通りエリアの物流の中心地として台頭してきた背景には、郡山流通ターミナルの存在があった。1974年に開業したこの施設は、首都圏と東北各地を結ぶ物流の中継地点として重宝され、多数の運送業者や卸売市場が集結することとなった。
また、東北自動車道、磐越自動車道、国道4号の結節点に位置することから、流通において「トライアングルの中心」として知られ、企業誘致の一因ともなった。現在ではネット通販業者やコールドチェーン物流の拠点としても注目されており、郡山市の産業地図を大きく塗り替えるきっかけとなっている。

■ アニメと地域の融合：『薄桜鬼』とのコラボ展開
近年、郡山ではアニメ文化と地域振興を融合させる新たな試みも行われている。特に注目されたのが、幕末を舞台にした人気アニメ『薄桜鬼』とのコラボレーションだ。市内に残る会津戦争の歴史遺構や、旧士族の足跡を生かし、聖地巡礼型観光ルートを設けたことで、全国からファンが集うブームを巻き起こした。
こうした動きは、従来の歴史観光とは異なり、若年層を取り込む斬新な地域活性化モデルとして他市町村にも波及。郡山が「伝統とポップカルチャーを融合させた先進地域」として注目を浴びる契機となった。

■ 市民に刻まれた「熱海町大火」：教訓として語り継がれる集落火災
郡山市の一部である旧熱海町地区では、1986年に発生した大規模火災「熱海町大火」が長らく語り継がれている。この火災では約100棟以上の家屋が焼失し、地区の生活基盤が根底から崩された。風の強い冬季、木造家屋が密集していたこともあり、被害は一気に拡大した。
この出来事を契機に、防火帯の整備や木造住宅地の耐火対策が急速に進められ、郡山市は「火災に強いまちづくり」へと大きく舵を切ることとなった。現在でも熱海町では毎年慰霊と防災啓発を兼ねた火災追悼行事が行われており、災害の記憶を風化させない市民活動の一例として高く評価されている。

[ryokou-14]

●人気の売れ筋ランキング

[ryokou-15]

●現在予約可能なホテル・旅館♪

[ryokou-16]

●空港・駅付近のレンタカーを探す♪（割引クーポンあり）

[ryokou-17]

●福島県産の商品のお取り寄せをチェック♪

[ryokou-18]

[anime-sita]