『山形県新庄市』の旅行前に現地をチェックしよう！

山形県の宿泊クーポン券をチェック！

【地方】：東北地方
【都道府県】：山形県
【市町村】：新庄市
【面積】：222.85km2
【総人口】：31,664人（2025年4月1日）

[ryokou-1]

●概要（掲載時）

■ 出羽の山間に息づく中核都市・新庄
山形県の北の玄関口とも言える新庄市（しんじょうし）は、最上地域の中心として知られ、地形的にも交通的にも重要な役割を担う都市である。四方を山々に囲まれたこのまちは、古くから人々の往来と物資の流通を支えてきた歴史を持つ。現在では新幹線の終着点としての役割も果たしており、観光・農業・地域産業の拠点としても注目されている。

■ 地理と自然：四季が織りなす景観の豊かさ
新庄市は、山形県の北東部に位置し、南には村山市、西には最上川が流れ、北には真室川町、東には金山町などと接している。市内には母なる川・最上川がゆったりと流れ、その流域に平野が開けており、背後には出羽山地の緑が連なる。市域の大部分は盆地となっており、夏は高温多湿、冬は豪雪に見舞われる典型的な内陸型気候である。
冬の厳しさは生活に不便をもたらす一方で、雪に覆われた山々や田畑の景観は人々の心に深い感銘を与える。また、山菜やキノコなど山の恵みに恵まれた土地でもあり、自然と共生する暮らしが今も息づいている。

■ 歴史と成り立ち：最上家とともに歩んだ城下町の系譜
新庄の歴史を語るうえで欠かせないのが、「最上義光（もがみよしあき）」による城下町の形成である。江戸時代初期、最上氏が治めていた時代に新庄は要衝として整備され、陣屋を中心に町並みが形成された。その後、最上氏の改易を経て戸沢氏がこの地に封ぜられ、以後明治維新まで10代にわたり新庄藩を治めた。
藩政時代には商業・文化も栄え、山形県内でも有数の都市として発展。新庄祭りはその頃から続く伝統行事であり、今も変わらぬ熱気をもって受け継がれている。

■ 新庄まつり：絢爛豪華な山車が町を練る夏の風物詩
毎年8月24日から26日にかけて行われる「新庄まつり」は、新庄市最大の祭事であり、国の重要無形民俗文化財にも指定されている。豪華絢爛な山車（だし）が市街地を練り歩き、笛や太鼓の音が響き渡る様はまさに圧巻。これらの山車は歴史絵巻や能・歌舞伎を題材にしたもので、町内ごとに趣向を凝らして製作される。
特筆すべきは、その山車の制作技術の高さと地域の連帯感である。山車作りに携わる住民たちは一年を通して準備を重ね、まつりを通じて郷土の誇りを体現している。

■ 交通の要衝：奥羽本線と新幹線がつなぐ地域と都市
新庄市は、かつてより交通の中継点としての重要性を持っていた。江戸時代には舟運によって最上川から物資が運ばれ、明治以降は鉄道網の整備によりさらに発展。現在では奥羽本線・陸羽東線・陸羽西線が交差する新庄駅が中心的な拠点であり、2000年には山形新幹線の延伸によって東京と直結した。
これにより観光やビジネスでのアクセスが格段に向上し、都市圏との結びつきが深まった。また、市街地と周辺地域を結ぶバス網も充実しており、地域住民の足としても機能している。

■ 産業と特産品：自然の恵みを活かした地域経済
新庄市は、農業を基盤とした地域経済が今も根強く、特に米、枝豆、トマト、アスパラガスなどが特産として知られている。また、雪深い地域特有の漬物文化や発酵食品も豊富で、「新庄納豆汁」や「赤かぶ漬け」などが地元の味として愛されている。
近年では地元食材を使った加工品やスイーツなどの開発も進んでおり、道の駅「とざわ」や産直市場などでは観光客にも人気がある。
工業分野では、自動車関連部品や電子部品の製造を行う中小企業もあり、産業クラスターの形成を目指した取り組みが行われている。

■ 教育と文化：学びの場と郷土愛を育む取り組み
新庄市は、地域に根ざした教育に力を入れており、地元の自然や歴史に触れる体験学習を積極的に取り入れている。市内には小中学校・高校のほか、山形県立新庄北高等学校や新庄南高等学校といった進学実績のある学校も存在しており、地元の進学希望者を支えている。
また、新庄ふるさと歴史センターなどの文化施設では、郷土史や民俗資料を展示しており、地域の子どもたちが自らのルーツに触れる場として親しまれている。

■ 現代の挑戦：人口減少と共に歩む持続可能なまちづくり
全国の地方都市と同様に、新庄市もまた人口減少や高齢化といった課題に直面している。特に若年層の都市部流出が問題となっており、地域活性化のためには新たな魅力づくりと定住支援が不可欠とされる。
近年では、リモートワークの普及や移住・定住施策、空き家の利活用プロジェクトなどが展開され、若者や子育て世代を呼び込む動きが強まっている。自然環境と住みやすさを武器に、第二の人生を新庄で送る「お試し移住」制度なども話題だ。

■ 観光資源と周辺の魅力：出羽三山・肘折温泉・最上川舟下り
新庄市自体も魅力的だが、そこを拠点にした周辺観光も見逃せない。車でアクセスできる範囲には出羽三山（羽黒山・月山・湯殿山）や、情緒あふれる肘折温泉、最上川を舟で下る「最上川舟下り」などがあり、自然と歴史を体感する旅が楽しめる。
特に秋から冬にかけての紅葉や雪景色は圧倒的な美しさで、カメラを手に訪れる人も多い。新庄駅からのアクセスが良好なため、観光拠点としても利便性が高い。

■ おわりに：変化の時代を超えてなお輝く“雪国の交差点”
新庄市は、古くから東北の交通の要所でありながら、文化と伝統を大切にしながら現代と向き合ってきた都市である。過疎化という逆風のなかでも、地道な努力と地域の誇りが息づくこのまちは、新たな時代にもその輝きを保ち続けている。
多くの人々が訪れ、再び戻りたくなる――そんな不思議な魅力が、新庄市には確かに存在している。

[ryokou-2]

●地域（掲載時）

■ 中心市街地エリア ― 歴史と現代が交差する新庄の顔
本町・沖の町・住吉町：商業と文化の交差点
新庄駅を中心に広がる市街地は、江戸期の城下町としての面影と、近代の開発による利便性が共存するエリアだ。かつて新庄藩の城があった城址（現・最上公園）は桜の名所で、春には地元住民と観光客が入り混じって賑わいを見せる。商店街や飲食店が軒を連ね、郷土料理「とりもつラーメン」や、地域の酒蔵の地酒が味わえるスポットも点在する。
この地域はまた、市民文化会館や図書館が立地し、文化活動の中心としての顔も持っている。まさに「新庄の顔」とも呼ぶべき地域だ。

■ 十日町・若葉町エリア ― 昭和の香り漂う生活密集地
中心街からやや南東に位置する十日町・若葉町は、昭和中期にかけて形成された住宅街が広がるエリアである。商店や個人経営の食堂、理髪店などが昔ながらの形態で営業を続けており、訪れる者にどこか懐かしさを感じさせる空気が流れている。
近年は高齢化が進みつつあるが、地域コミュニティは活発で、自治会による草刈り活動や防災訓練、納涼祭などが定期的に開かれ、世代間のつながりを重視した街づくりが進められている。

■ 常葉町・松本町エリア ― 新旧が融合する再開発地区
市街地の西側に位置するこの一帯は、古くは農村地帯としての性格を持ちながら、近年は市の都市計画によって住宅地や公園、医療施設などが整備された新興地域である。特に若い世代の移住者や子育て世代のファミリー層が多く、保育施設や小中学校も近隣に整っている。
市立病院がこのエリアに近接しており、高齢者世帯にとっても住みやすい設計がされているのも特徴である。

■ 升形・大町エリア ― 新庄藩のルーツをたどる城下町の名残
升形は、新庄藩の武家屋敷が多くあったとされる地域で、今もなおその名残を感じさせる屋敷跡や石垣が所々に残っている。大町に至っては、祭りや伝統芸能の担い手が多く住む地域であり、毎年8月に行われる「新庄まつり」では山車の制作や運行を中心になって支えている。
この地域は、文化遺産や郷土芸能の保存活動が盛んで、子どもたちに伝統を伝える取り組みも活発に行われている。

■ 荒沢・鳥越・堀端町エリア ― 最上川と共に生きる人々の暮らし
新庄市の南東部に広がるこのエリアは、かつて最上川の水運を生かした物流と農業で栄えた地域だ。川沿いには昔ながらの土蔵や納屋が点在し、今も畑作や米作に携わる農家が多い。
荒沢地区には農業体験を受け入れるファームステイもあり、都市部の小学生や学生が自然とふれあう交流の場としても注目されている。
また、地域住民による「水のまち再生プロジェクト」が行われ、用水路の保全や蛍の生息環境づくりなど、地域資源を活かした持続可能な暮らしの模索が進んでいる。

■ 金沢・昭和町エリア ― 工業と住宅が共存する中間地帯
新庄市の北部にある金沢・昭和町地区は、昭和後期に工場誘致によって発展した地域だ。かつては電子部品や食品加工の工場が多く操業していたが、現在は一部が閉鎖され、跡地を利用した新たな地域開発が進行中である。
一方で、住宅地としての利便性も高く、周辺には大規模なスーパーマーケットや公共施設が立地しており、静かで落ち着いた生活空間が広がっている。

■ 昭和町・千門町エリア ― 懐かしさと機能性を備えた住宅地
このエリアは戦後に整備された住宅街であり、現在でもその面影を色濃く残す。直線的に並んだ平屋の家々、砂利道の脇を流れる用水路など、どこか郷愁を誘う風景が今も残っている。
若者の流出が課題となる一方で、空き家を活用したカフェやシェアスペースも徐々に増えており、外部からの移住者との交流の芽が育ちつつある。

■ 新庄駅西口・本合海（もとあいかい）エリア ― 秘められた観光資源と歴史の息吹
市内西部、本合海地区は歴史的に最上川舟運の拠点として発展した地域で、当時の川湊の雰囲気を今に伝える古い町並みが残っている。近年では、川舟下り体験や昔語りのイベントなどが企画され、観光資源としてのポテンシャルが見直されている。
また、廃校をリノベーションしたアートスペースや、地元の特産品を販売する直売所などもあり、地域活性化の試みが随所に見られる。

■ 落合・萩野地区 ― 山里に暮らす人々の自然共生
新庄市の東端に位置する落合・萩野地区は、まさに「山とともに生きる暮らし」が色濃く残る地域である。夏は棚田に蛍が舞い、冬には深い雪に包まれながら静かな時間が流れる。
地域の住民は互いに助け合い、集落で一体となって除雪や野菜の収穫を行うなど、都市部にはない人と人との密なつながりが息づいている。近年は「山里留学」と称して、都市の子どもたちが季節ごとに自然体験に訪れる動きも活発だ。

[ryokou-3]

●代表的な観光スポット（掲載時）

★新庄城址・最上公園
概要: 江戸時代の新庄藩主・戸沢氏の居城跡で、現在は市民の憩いの場として親しまれています。春には約300本の桜が咲き誇り、花見スポットとしても有名です。
おすすめの訪問時期: 4月中旬から5月上旬の桜の季節。
アクセス方法: JR新庄駅から徒歩約15分。
必要な費用: 入園無料。

★戸澤神社
概要: 新庄藩主・戸沢家の祖先を祀る神社で、新庄城本丸跡に位置しています。歴史を感じる静かな佇まいが魅力です。
おすすめの訪問時期: 通年。
アクセス方法: JR新庄駅から徒歩約10分。
必要な費用: 参拝無料。

★新庄ふるさと歴史センター
概要: 新庄市の歴史や文化を紹介する博物館で、特に「新庄まつり」の山車展示が見どころです。
おすすめの訪問時期: 通年。
アクセス方法: JR新庄駅から徒歩約10分。
必要な費用: 大人300円、小中学生150円。

★ゆめりあ
概要: 新庄駅に併設された複合施設で、観光案内所や土産物店、鉄道ギャラリーなどがあります。
おすすめの訪問時期: 通年。
アクセス方法: JR新庄駅直結。
必要な費用: 入館無料。

★雪の里情報館
概要: 雪国・新庄の暮らしや文化を紹介する施設で、雪に関する展示や体験コーナーがあります。
おすすめの訪問時期: 冬季（12月～2月）。
アクセス方法: JR新庄駅から徒歩約15分。
必要な費用: 大人200円、小中学生100円。

★最上広域交流センター「ゆめりあ」
概要: 地域の交流拠点として、イベントホールや会議室、展示スペースなどを備えています。
おすすめの訪問時期: イベント開催時。
アクセス方法: JR新庄駅直結。
必要な費用: イベントにより異なる。

★芭蕉乗船の地
概要: 松尾芭蕉が「おくのほそ道」の旅で最上川を下る際に乗船したとされる場所。記念碑が建てられています。
おすすめの訪問時期: 春から秋。
アクセス方法: JR新庄駅から車で約15分。
必要な費用: 見学無料。

★鳥越八幡神社
概要: 新庄市南部に位置する神社で、地域の守り神として信仰されています。静かな境内が特徴です。
おすすめの訪問時期: 通年。
アクセス方法: JR新庄駅から車で約10分。
必要な費用: 参拝無料。

★新庄藩主戸沢家墓所／瑞雲院
概要: 新庄藩主・戸沢家の歴代藩主が眠る墓所で、国指定史跡となっています。歴史ファンにおすすめです。
おすすめの訪問時期: 春から秋。
アクセス方法: JR新庄駅から車で約15分。
必要な費用: 見学無料。

★旧国鉄新庄駅機関庫
概要: 昭和初期に建てられた機関庫で、鉄道遺産として保存されています。鉄道ファン必見のスポットです。
おすすめの訪問時期: 通年。
アクセス方法: JR新庄駅から徒歩約10分。
必要な費用: 見学無料。

★東山公園 あじさいの杜
概要: 市の花であるアジサイが約4万5000株植えられており、7月には「あじさいまつり」が開催されます。
おすすめの訪問時期: 7月中旬。
アクセス方法: JR新庄駅から徒歩約15分。
必要な費用: 入園無料。

★金沢公園（交通公園）
概要: 子供向けの交通教育施設で、遊具やミニSLがあり、家族連れに人気です。
おすすめの訪問時期: 春から秋。
アクセス方法: JR新庄駅から車で約10分。
必要な費用: 入園無料。

★新庄市エコロジーガーデン「原蚕の杜」
概要: 旧農林省の蚕業試験場跡地を活用した施設で、自然と触れ合える体験ができます。
おすすめの訪問時期: 春から秋。
アクセス方法: JR新庄駅から車で約15分。
必要な費用: 体験内容により異なる。

★最上中央公園（かむてん公園）
概要: 新庄駅東口近くにある公園で、月山や鳥海山を望むことができます。
おすすめの訪問時期: 春から秋。
アクセス方法: JR新庄駅から徒歩約5分。
必要な費用: 入園無料。

★萩野鹿子踊・仁田山鹿子踊
概要: 新庄市北部に伝わる民俗芸能で、県の無形民俗文化財に指定されています。
おすすめの訪問時期: 8月の祭り期間。
アクセス方法: JR新庄駅から車で約20分。
必要な費用: 観覧無料。

★まかどの地蔵（接引寺）
概要: 新庄市金沢にある接引寺の山門脇に安置された大きな地蔵尊で、地域の信仰を集めています。
おすすめの訪問時期: 通年。
アクセス方法: JR新庄駅から車で約10分。
必要な費用: 参拝無料。

★芭蕉の句碑と柳の清水跡
概要: 松尾芭蕉が「おくのほそ道」の旅で立ち寄った際の句碑と、当時の清水が湧いていたとされる場所です。
おすすめの訪問時期: 春から秋。
アクセス方法: JR新庄駅から徒歩約20分。
必要な費用: 見学無料。

★石動神社の親杉
概要: 石動神社の境内にある樹齢数百年の大杉で、地域のシンボルとして親しまれています。
おすすめの訪問時期: 通年。
アクセス方法: JR新庄駅から車で約15分。
必要な費用: 参拝無料。

★西山の丘
概要: 新庄市内を一望できる小高い丘で、四季折々の風景が楽しめます。
おすすめの訪問時期: 春から秋。
アクセス方法: JR新庄駅から車で約20分。
必要な費用: 入場無料。

★木造十六羅漢像
概要: 江戸時代に作られたとされる木造の羅漢像で、歴史的価値が高いとされています。
おすすめの訪問時期: 通年。
アクセス方法: JR新庄駅から車で約25分。
必要な費用: 見学無料。

★鳥越の一里塚
概要: 江戸時代の街道沿いに設けられた一里塚の跡で、当時の交通の要所を偲ぶことができます。
おすすめの訪問時期: 春から秋。
アクセス方法: JR新庄駅から車で約15分。
必要な費用: 見学無料。

★新庄藩二代藩主の御廟所・桂嶽寺
概要: 新庄藩二代藩主の墓所がある寺院で、歴史的な建造物や庭園が見どころです。
おすすめの訪問時期: 春から秋。
アクセス方法: JR新庄駅から車で約10分。
必要な費用: 参拝無料。

★新庄まちなか漫画ミュージアム
概要: 新庄市出身の漫画家や作品を紹介するミュージアムで、漫画文化の魅力を発信しています。
おすすめの訪問時期: 通年。
アクセス方法: JR新庄駅から徒歩約10分。
必要な費用: 大人300円、小中学生150円。

★新庄東山焼・弥瓶窯
概要: 江戸時代から続く陶芸の窯元で、独特の釉薬を使った作品が特徴です。
おすすめの訪問時期: 通年。
アクセス方法: JR新庄駅から車で約15分。
必要な費用: 見学無料。

[ryokou-4]

●主な交通手段（掲載時）

■ 市内循環バスとローカルバス
新庄市内では、市が運行する「しんじょう市バス」が観光客にも使いやすい交通手段です。主要な公共施設や観光拠点を結ぶルートが運行されており、1回100円～200円前後で気軽に乗車可能です。
さらに、山交バスが運行する最上地域の広域バスネットワークを活用すれば、肘折温泉や最上峡方面など郊外の人気スポットへのアクセスも可能になります。

■ レンタカー・シェアカーの活用
周辺エリアを効率よく巡るなら、レンタカーの利用が一番柔軟な選択肢です。新庄駅前には大手レンタカー会社（トヨタレンタカー、ニッポンレンタカーなど）が拠点を構えており、予約もスムーズ。
最近では、駅前でカーシェアリングのサービスを利用する旅行者も増えており、1時間単位から借りられるのが魅力です。

■ 自転車と徒歩でのんびり散策
観光拠点が密集したエリアを楽しむには徒歩が最適
新庄駅周辺には、新庄城址や新庄ふるさと歴史センター、新庄まつり関連施設など、多くの観光名所が集まっているため、徒歩での散策に適しています。道幅も広く、案内看板も整備されており、街歩きが楽しいエリアです。

■ レンタサイクルの活用
新庄市では、駅周辺で借りられるレンタサイクルも充実しており、観光客が気軽に移動する手段として定着しています。1日利用で500円前後の料金設定が一般的で、少し足を延ばして「戸沢村方面」「最上川堤防」などを巡るのに適した選択です。

[ryokou-5]

●代表的な名物・名産品・特産品（掲載時）

★とりもつラーメン
新庄市発祥のラーメンで、鶏の内臓を煮込んだ「とりもつ」をトッピングした醤油ベースのスープが特徴です。あっさりとした味わいで、地元民に長年愛されています。
価格帯：700円～1,000円程度

★がっき煮
牛や馬のすじ肉を「がっき」と呼び、これを醤油や酒で煮込んだ郷土料理です。コリコリとした食感と旨味が特徴で、ご飯のおかずや酒の肴に最適です。
価格帯：500円～1,000円程度

★あがらしゃれ
最上地方特有の素材を使った伝統の味を、新しい郷土料理として提供する取り組みです。地元の食材を活かした多彩なメニューが楽しめます。
価格帯：1,000円～2,000円程度（店舗により異なる）

★納豆汁
納豆をすりつぶして味噌汁に加え、多種類のきのこや山菜、いものこなどを入れた郷土料理です。冬の寒い時期に体を温める一品として親しまれています。
価格帯：500円～800円程度

★くぢら餅
江戸時代から伝わる銘菓で、保存性が高く、桃の節句のお供え物としても知られています。黒糖や白砂糖、味噌など様々な味があります。
価格帯：500円～1,000円程度

★あじさいクッキー
新庄市の市花である「あじさい」をモチーフにしたクッキーで、スライスアーモンドを散りばめた素朴な味わいが特徴です。
価格帯：300円～600円程度

★和みロール
黒糖をミックスした生地に、地元産のさつまいもと北海道産の大納言あずきを使ったロールケーキです。ふわふわの食感が魅力です。
価格帯：1,000円～1,500円程度

★新庄東山焼
1841年に新庄藩の御用窯として開窯された陶器で、澄んだ青色の釉薬が特徴です。日常使いの器として親しまれています。
価格帯：1,000円～5,000円程度（商品により異なる）

★新庄亀綾織
江戸時代後期から伝わる絹織物で、20種類もの模様があり、しっとりとした風合いと光沢が特徴です。贈答品としても人気があります。
価格帯：2,000円～10,000円程度（商品により異なる）

★隠明寺凧
明治時代に士族の内職として始まった凧で、版木を使った絵柄が特徴です。現在も保存会によって伝統が受け継がれています。
価格帯：1,000円～3,000円程度（サイズにより異なる）

★わら細工・つる細工
雪国ならではの工夫が感じられる「わら細工」は、深ぐつ、虫かご、花瓶、たまごつと（卵入れ）などがあります。
価格帯：500円～2,000円程度（商品により異なる）

★最上納豆
地元で生産される納豆で、風味豊かで粘りが強いのが特徴です。健康志向の方にも人気があります。
価格帯：200円～500円程度

★新庄漬
地元で採れた野菜を使った漬物で、素朴な味わいが特徴です。ご飯のお供やお茶請けに最適です。
価格帯：300円～600円程度

★冷たい肉そば
山形県内でも人気のあるそばで、鶏だしのつゆに親鶏のチャーシューをのせた冷たいそばです。夏場にぴったりの一品です。
価格帯：800円～1,200円程度

★はえぬき米
山形県産のブランド米で、ふっくらとした食感と甘みが特徴です。冷めても美味しく、お弁当やおにぎりにも最適です。
価格帯：5kgで2,000円～3,000円程度

★最上伝承野菜
古くから伝わる貴重な品種の野菜で、芋煮にぴったりの「畑いものこ」や大玉で焼いたり味噌漬けにすると美味しい「畑なす」などがあります。
価格帯：季節や品種により異なる

★かむてんまんじゅう
新庄市のゆるキャラ「かむてん」をモチーフにしたまんじゅうで、可愛らしい見た目が特徴です。お土産として人気があります。
価格帯：500円～800円程度

★金持ち豆
ユニークな名前の豆菓子で、縁起物として贈り物にも喜ばれます。香ばしい味わいが特徴です。
価格帯：300円～600円程度

[ryokou-8]

●人気のお土産（掲載時）

★新庄そばの実かりんとう
概要：山形名物のそば文化を活かした新庄市発のかりんとう。そばの実を練り込み、香ばしくカリッと揚げられた風味が特徴。砂糖のほのかな甘みとそばの香りが絶妙に融合しており、お茶請けにもぴったり。
必要な費用：1袋 400円前後

★新庄漬け
概要：地元産のナスや胡瓜、大根を味噌やしょうゆでじっくり漬け込んだ昔ながらの保存食。各家庭ごとに味が違うとも言われる新庄市ならではの郷土の味。
必要な費用：1パック 600円～800円

★雪室熟成もち米せんべい
概要：冬の新庄で雪の中に貯蔵して熟成させたもち米を使用したせんべい。パリッとした食感と、ほのかな米の甘みがクセになる。
必要な費用：1袋 500円前後

★あじまん焼き（冷凍）
概要：新庄発祥の「おやつの定番」あじまんは、あんこたっぷりの今川焼きスタイル。近年では冷凍でも販売されており、家庭で手軽に楽しめる。
必要な費用：6個入りパック 900円～1,000円

★最上川しぐれ煮
概要：新庄を流れる最上川の豊かな恵みから得られた川魚を、甘辛く炊き上げた佃煮。白ご飯に合う絶品のご飯のお供。
必要な費用：1瓶 700円前後

★新庄そば饅頭
概要：そば粉を練り込んだ生地でこし餡を包んだ和風饅頭。上品な甘さとそばの風味が融合し、茶菓子として地元でも愛されている。
必要な費用：5個入り 650円～750円

★最上早生りんごジュース
概要：新庄周辺で育った早生（わせ）品種のりんごを搾ったジュース。酸味と甘みのバランスがよく、添加物不使用で自然な味わい。
必要な費用：1本（180ml）300円～350円

★新庄マルメロジャム
概要：洋梨に似た香り高い果実「マルメロ」を使った希少なジャム。フルーティーな香りとさっぱりした甘さがパンにぴったり。
必要な費用：1瓶（150g）600円～700円

★あけがらし
概要：辛子とこうじ、醤油などを用いた刺激的な発酵調味料。山形県内でも珍しく、新庄市では熱々のご飯にのせて食べるのが定番。
必要な費用：1瓶（120g）500円～600円

★とりもつ煮缶詰
概要：新庄の屋台で愛される「とりもつ煮」を家庭でも味わえるように缶詰化。甘辛いタレと柔らかい食感でビールのつまみにも好評。
必要な費用：1缶 450円～550円

★ゆべし（くるみ入り）
概要：もち米とくるみを練り込んだ東北伝統の和菓子。新庄のゆべしは特に弾力があり、濃厚な味が特徴。小腹を満たす甘味として人気。
必要な費用：1個 200円前後／5個パック 900円前後

★しその実漬け
概要：地元で栽培されたしその実を塩漬けにした素朴な逸品。おにぎりの具やご飯のおともとして最適で、しその香りが広がる。
必要な費用：1パック 350円～450円

★最上納豆（わらづと入り）
概要：伝統の藁づと納豆。藁の中で自然発酵させた本格派で、香りと味わいに深みがある。納豆好きにはたまらない一品。
必要な費用：1本 500円～600円

★つや姫米（ミニパック）
概要：山形ブランド米「つや姫」のミニ土産用パック。つややかで甘みの強いお米として評判で、自宅用にも人気。
必要な費用：2合入り 400円前後

★雪の下キャベツドレッシング
概要：新庄近郊の寒冷地で育った雪の下キャベツを使った自家製ドレッシング。シャキシャキした食感の甘みを活かした味付け。
必要な費用：1本（200ml）500円～600円

★芋煮カレー（レトルト）
概要：山形名物の芋煮をアレンジしたご当地カレー。新庄風の甘めの味噌仕立てがベースとなっており、温めるだけで簡単に楽しめる。
必要な費用：1パック 450円～600円

★新庄雪まろプリン
概要：とろけるような食感のプリンに、山形産の雪室ミルクを使用。ほんのりとした甘さで冷やして食べると絶品。
必要な費用：1個 350円～400円

★最上ラ・フランスドライフルーツ
概要：新庄市で生産されたラ・フランスを低温でじっくり乾燥。香りと甘みが凝縮されていて、ヘルシーなスイーツとしても人気。
必要な費用：1袋（30g）500円～600円

★新庄味噌まんじゅう
概要：味噌の香ばしさを効かせた生地に、優しいこし餡が包まれた素朴なまんじゅう。どこか懐かしい味わい。
必要な費用：1個 150円～180円／5個パック 700円前後

★新庄杉細工の箸
概要：地元の新庄杉を使って丁寧に仕上げられた手づくり箸。使いやすく温もりある質感が魅力で、お土産としても実用的。
必要な費用：1膳 700円～1,000円

[ryokou-9]

●代表的な食文化・ご当地グルメ（掲載時）

■ とりもつラーメン：濃厚な旨味が染み出す鶏モツスープの逸品
とりもつラーメンは、新庄のラーメン文化のなかでも独自の存在感を放つご当地グルメです。透き通った醤油ベースのスープには、丁寧に下処理された鶏の内臓がたっぷり入っており、コリコリとした食感と奥深い旨味が共存しています。とりもつの出汁が染み出したスープは、クセになるまろやかさ。シンプルながら一口飲めば記憶に残る味わいで、地元では老若男女問わず愛されています。

■ 納豆汁：冬の定番、身体を芯から温める発酵の力
納豆をすり潰して、味噌汁に加えた伝統的な郷土料理が納豆汁です。とくに雪が降る季節には食卓に並ぶことが多く、ネギや里芋、凍み豆腐、コンニャクといった地場野菜と一緒に煮込むことで、粘り気ととろみが絶妙なハーモニーを奏でます。納豆の香りが苦手な人でも、調理の工夫で食べやすくなっており、滋養強壮にも効果的とされています。

■ 新庄カレー焼きそば：香ばしいソースとスパイスの融合
ソース焼きそばにカレー粉を絡めた新庄カレー焼きそばは、昭和の香りを残すソウルフード。焼きそば用の中太麺を香ばしく炒め、そこに独自配合のカレー粉を投入。スパイスの風味とソースの甘辛さが絶妙にマッチし、ご飯のおかずにも、ビールのお供にもぴったりです。屋台や学園祭などでもおなじみの味として、新庄っ子の青春に欠かせないメニューといえるでしょう。

■ そばかっけ：山間地の知恵が生んだそば文化の変形種
「そばかっけ」は、そば粉を練って薄く延ばし、三角に切って茹でた素朴な料理です。主に味噌ベースのたれやクルミだれにつけて食べられ、香り高いそばの風味が存分に堪能できます。新庄では、冬場の保存食や山仕事の合間の軽食としても重宝されてきた歴史があり、現在も郷土料理として愛されています。

■ いも煮：山形全域で親しまれるが、新庄には新庄の流儀がある
秋になると河原で鍋を囲む「いも煮会」が風物詩になるほど、山形県民にとって馴染み深いいも煮。新庄市では牛肉と醤油を基調とした甘辛い味付けが定番で、里芋のねっとりとした食感が際立つように煮込まれます。寒暖差の激しい気候が育てた地元産の里芋は、粘りとコクが抜群。新庄人にとって「いも煮」とは、単なる料理ではなく、季節を感じる大切な風習なのです。

■ 青菜漬け：雪国の暮らしが育んだ保存食の代表格
冬の食卓には欠かせない青菜漬け（せいさいづけ）は、山形地方特有の漬物で、新庄でも深く根付いています。寒さが増す頃に収穫された青菜（山形青菜）は、塩と米ぬかで漬け込まれ、乳酸発酵によって深い旨味と酸味が生まれます。ご飯の友はもちろん、お茶請けとしても愛され、食卓に彩りとアクセントを加えてくれる存在です。

■ 山菜おこわ：山の恵みともち米の調和が生む香り高き逸品
春先、山の中に自生するワラビ、ゼンマイ、こごみなどの山菜をふんだんに使った山菜おこわは、新庄市民にとって季節の贈り物です。下茹でしてアク抜きした山菜と、地元産のもち米を一緒に蒸し上げることで、山菜の香りと甘みが引き立ちます。お祭りや法事、春の行楽弁当にも欠かせない郷土の味です。

■ 新庄まんま：雑穀と出汁の知恵が生んだ家庭料理の名脇役
「まんま」とは「ご飯」の意味を持つ方言ですが、新庄まんまはちょっと特別。雑穀米に出汁を加えてふっくらと炊き上げ、そこに季節の野菜や山菜、時にはきのこを添えて食べる料理です。一見地味ながら、出汁の効いた奥深い味わいがあり、胃に優しく栄養価も高いため、年配層にも人気があります。

■ 寒ざらしそば：厳寒期に仕込む、新庄そばの風物詩
冬の厳しい寒さを利用して仕込まれる「寒ざらしそば」は、そばの実を一度冷水に浸し、凍らせて乾燥させることでアクを抜き、甘みを引き出す製法です。この工程により、そば特有のえぐみが少なくなり、繊細な香りと滑らかな舌触りが特徴の逸品に仕上がります。新庄のそば文化の中でも、高級志向の料理として知られています。

■ しそ巻き：素朴な家庭の味に光る伝統の工夫
甘辛く味付けした味噌を紫蘇の葉で巻き、油で軽く揚げるか焼いて仕上げたしそ巻きは、新庄の家庭料理の定番。保存が利き、手土産やお弁当のおかずとしても重宝されています。味噌のコクと紫蘇の香りが見事に調和し、どこか懐かしい味わいが心を和ませます。

[ryokou-10]

●代表的な祭・イベント（掲載時）

★新庄まつり
概要：260年以上の歴史を持つ新庄まつりは、毎年8月24日から26日に開催される新庄市最大の祭りです。豪華絢爛な20台の山車が市内を巡行し、神輿渡御行列や鹿子踊りなど、多彩な伝統行事が行われます。ユネスコ無形文化遺産にも登録されています。
おすすめの観光時期：8月24日～26日
アクセス方法：JR新庄駅から徒歩圏内。東北中央自動車道新庄ICから車で約5分。
必要な費用：観覧は無料。有料観覧席（事前予約制）あり。

★新庄雪まつり
概要：2月に開催される冬のイベントで、雪像展示や雪上花火、アイスキャンドルなど、雪国ならではの催しが楽しめます。地元のグルメを味わえる「ゆき雪マルシェ」も人気です。
おすすめの観光時期：2月上旬
アクセス方法：JR新庄駅東口から徒歩約3分。
必要な費用：入場無料。飲食や体験ブースは有料。

★新庄カド焼きまつり
概要：春の訪れを告げる「カド（鰊）」を炭火で焼いて味わうイベント。最上公園内特設会場で開催され、地元の春の風物詩として親しまれています。
おすすめの観光時期：4月29日～5月5日
アクセス方法：JR新庄駅から徒歩約15分。
必要な費用：1尾（お茶付き）1,500円（税込）。

★新庄駅前イルミネーション
概要：冬季にJR新庄駅前が華やかなイルミネーションで彩られ、幻想的な雰囲気を楽しめます。クリスマスシーズンには特別なイベントも開催されます。
おすすめの観光時期：12月上旬～1月上旬
アクセス方法：JR新庄駅前。
必要な費用：無料。

★最上川舟下りと桜まつり
概要：春の桜の季節に、最上川の舟下りと桜の観賞を楽しむイベント。川沿いの桜並木が見事で、風情ある舟旅が体験できます。
おすすめの観光時期：4月中旬
アクセス方法：JR新庄駅から車で約20分。
必要な費用：舟下り料金が必要。詳細は運営会社に確認。

★新庄市民芸術祭
概要：地元の芸術文化の発表の場として、音楽、舞踊、絵画など多彩なジャンルの作品が展示・公演されます。市民参加型のイベントです。
おすすめの観光時期：10月中旬
アクセス方法：JR新庄駅から徒歩約10分。
必要な費用：入場無料。一部有料公演あり。

★新庄市農業まつり
概要：地元農産物の即売や試食、農業体験などが楽しめるイベント。新鮮な野菜や果物が手に入るとあって、多くの来場者で賑わいます。
おすすめの観光時期：10月下旬
アクセス方法：JR新庄駅から徒歩約15分。
必要な費用：入場無料。購入費用は別途。

★新庄市夏祭り
概要：夏の夜を彩る花火大会や盆踊り、屋台などが楽しめるイベント。家族連れやカップルに人気の夏の風物詩です。
おすすめの観光時期：8月上旬
アクセス方法：JR新庄駅から徒歩約20分。
必要な費用：入場無料。屋台やアトラクションは有料。

★新庄市秋の味覚まつり
概要：秋の味覚を堪能できるイベントで、地元の特産品や旬の食材を使った料理が楽しめます。食欲の秋にぴったりの催しです。
おすすめの観光時期：11月上旬
アクセス方法：JR新庄駅から徒歩約15分。
必要な費用：入場無料。飲食は有料。

★新庄市冬の灯りまつり
概要：冬の夜を温かく照らす灯りのイベントで、キャンドルやランタンが市内各所に飾られます。幻想的な雰囲気が魅力です。
おすすめの観光時期：2月中旬
アクセス方法：JR新庄駅から徒歩圏内。
必要な費用：無料。

★新庄市春の花まつり
概要：市内の公園や広場で開催される花の祭典。チューリップや桜など、春の花々が咲き誇ります。花の即売やガーデニング教室も開催。
おすすめの観光時期：4月中旬～5月上旬
アクセス方法：JR新庄駅から徒歩約20分。
必要な費用：入場無料。一部体験は有料。

★新庄市伝統工芸展
概要：地元の伝統工芸品の展示・販売イベント。職人による実演や体験コーナーもあり、ものづくりの魅力を感じられます。
おすすめの観光時期：9月中旬
アクセス方法：JR新庄駅から徒歩約10分。
必要な費用：入場無料。体験は有料。

★新庄そばまつり
概要：新庄産の新そば「最上早生」を使った手打ちそばを味わえるイベントで、地元のそば職人による実演や試食が楽しめます。
おすすめの観光時期：11月中旬
アクセス方法：JR新庄駅から徒歩約15分の会場で開催されます。
必要な費用：入場無料。試食や購入は有料です。

★新庄味覚まつり
概要：新庄市の秋の味覚を堪能できるイベントで、地元の農産物や特産品を使った料理が提供されます。食欲の秋を満喫できます。
おすすめの観光時期：10月中旬
アクセス方法：JR新庄駅前の商店街で開催され、徒歩でアクセス可能です。
必要な費用：入場無料。飲食は有料です。

★新庄市民文化祭
概要：市民による芸術文化の発表の場で、音楽、舞踊、絵画、書道など多彩なジャンルの作品が展示・公演されます。地域の文化活動を感じられるイベントです。
おすすめの観光時期：10月下旬
アクセス方法：JR新庄駅から徒歩約10分の新庄市民文化会館が会場です。
必要な費用：入場無料。一部有料公演あり。

★新庄市産業まつり
概要：新庄市の産業を紹介するイベントで、地元企業の展示や体験ブース、特産品の販売などが行われます。地域の産業を知る良い機会です。
おすすめの観光時期：9月中旬
アクセス方法：JR新庄駅から徒歩約15分の会場で開催されます。
必要な費用：入場無料。体験や購入は有料です。

★新庄市冬の灯りまつり
概要：冬の夜を温かく照らす灯りのイベントで、キャンドルやランタンが市内各所に飾られます。幻想的な雰囲気が魅力です。
おすすめの観光時期：2月中旬
アクセス方法：JR新庄駅から徒歩圏内。
必要な費用：無料。

[ryokou-11]

●特性（掲載時）

■ 北東北と南東北をつなぐ節目の都市
新庄市は、山形県の北部に位置し、地理的に見ても秋田・宮城・福島との接点にあり、まさに「東北の要衝」と呼ぶにふさわしい場所にあります。最上川が市内を貫き、南には奥羽山脈の山並みが広がり、北には出羽丘陵が連なります。こうした自然の地形が交差する地理的特徴こそが、新庄の個性の根源です。
この位置関係は古くから交通の要所として機能してきました。江戸時代には「新庄藩」の城下町として最上地方の中核を担い、また出羽街道や羽州街道の交点として旅人や商人が行き交う場所でもありました。この歴史が現代にも息づいており、新庄駅は山形新幹線の終点駅として多くの人々の「起点」となっています。

■ 自然と人の営みが調和した風土
新庄市の魅力のひとつは、その豊かな自然と共生した暮らしぶりにあります。四季折々の風景が明確に感じられる土地で、春には雪解けとともに最上川が力強く流れ、夏は緑の濃い山々と稲穂の絨毯が広がります。秋には紅葉が山肌を彩り、冬は豪雪地帯らしく、街が白銀に包まれます。
この厳しくも美しい自然は、新庄の人々の気質や生活習慣に影響を与えてきました。忍耐強さ、協力し合う精神、そして自然への畏敬の念が、新庄の住民には共通して根付いています。とりわけ冬の生活では、除雪作業を地域ぐるみで行う「共助の文化」が当たり前となっており、外来者にはこの団結力に驚くことも多いようです。

■ 新庄人の人柄──芯が強く、あたたかい
新庄市民の特徴を一言で表すならば、「根がまじめで人懐っこい」と言えるでしょう。表面的にはやや控えめに映ることもありますが、心の内には情熱と誠実さを秘めています。地域の催しや伝統行事には積極的に関わり、助け合いを重んじる姿勢が色濃く残っています。
とりわけ、「新庄まつり」においてはその姿勢が顕著に表れます。山車を引く若者たちや、衣装をまとって舞を披露する市民の姿からは、単なるイベントではなく、地域の魂が躍動している様子が見て取れます。世代を超えて継承されてきたこの祭りは、新庄人の誇りそのものなのです。

■ 方言に宿る新庄の温度感
新庄市の方言は、「最上弁」とも呼ばれる独自の言葉の響きを持っています。語尾に「〜だべ」「〜すけ」「〜けろ」などがつく柔らかで親しみのある語調が特徴で、標準語にない温もりを感じさせます。
たとえば、「いづい（＝居心地が悪い、違和感がある）」や「しょす（＝恥ずかしい）」など、微妙な感情や状態を一語で表す語彙が豊富です。これらは単に「方言」ではなく、地域の生活や感情に寄り添ってきた言葉の文化財ともいえます。
方言には、その土地の気候や暮らし、対人関係の機微までもが織り込まれており、新庄の方言には「寒さを乗り越え、共に笑う」生活の知恵が宿っているのです。

■ 隣接地域とのつながり──山を越えた絆
新庄市は、秋田県湯沢市、宮城県大崎市、山形県の尾花沢市・真室川町・金山町などと隣接しており、交通・文化・経済の面で深い関係性があります。特に秋田県南部とはかつて「六十里越街道」で結ばれ、今も観光資源や物産展などで連携が見られます。
また、庄内地方との結びつきも強く、雪深い内陸と海に面した日本海側という異なる気候の中で、相互に補完し合う商取引が長く行われてきました。新庄の人々にとって「山を越えて繋がる」という意識は、地理的な壁を超える協調性として自然に身についています。

■ 地域性としての「新庄気質」とその強み
新庄市の持つ最大の強みは、「持続力のある地域文化」と「変化にしなやかに適応する力」です。農業・林業が基盤となる一方で、近年は地場産業の高度化や観光開発、若者のUターン促進など、新しい流れを取り入れる姿勢が際立っています。
特筆すべきは、行政と住民、商工業者、若者世代が連携しながら「まちづくり」に真摯に取り組んでいる点です。たとえば、新庄駅前の再整備プロジェクトや、新庄まつりのユネスコ無形文化遺産登録後の周辺活性化策など、地域ぐるみの挑戦が次々と実を結びつつあります。
また、観光だけに頼らず、農業の六次産業化や地元食材を活かした新商品開発にも力を入れており、首都圏との販路拡大やブランド戦略にも積極的です。これらの動きの根底には、「新庄は自らを誇るに足るまちだ」という市民の自負が感じられます。

■ 教育と文化の土壌
新庄市には、郷土教育に力を入れる学校や地域ぐるみの読書運動など、「人を育てる文化」が根強く存在します。地元高校では地域研究の授業やボランティア活動が活発で、若者たちが早くから地元への関心を持てるよう配慮された教育方針が評価されています。
また、「新庄ふるさと歴史センター」や「最上広域交流センターゆめりあ」などの文化施設を中心に、市民による講座や展覧会も頻繁に開催されています。これにより、新庄では世代を超えて知と感性が交流する場が保たれており、文化的にも豊かな地域性が維持されているのです。

■ 終わりに──東北の奥座敷、新庄の現在地とこれから
新庄市は、「雪と祭と人情のまち」として、自然と共に生き、地域文化を守りながらも、未来に向けて着実な歩みを続けています。その独自の方言、周辺との交錯、団結の精神、そして進化する産業基盤──これらが融合して、新庄の現在の姿が形づくられています。
地方都市の多くが人口減少や産業衰退に悩む中、新庄市は「内に秘めた強さ」で前進を続けています。その鍵を握るのは、「自分たちの土地を愛し、知り、伝える」こと。この姿勢こそが、新庄の未来をひらく灯火となっていくでしょう。

[ryokou-12]

●過去に人気だった店（掲載時）

■ 老舗の甘味処 ★中村屋菓子舗：時を超えて愛された饅頭の香り
新庄の中心部、かつて商店街の活気が満ちていた時代にひときわ賑わいを見せていたのが「中村屋菓子舗」です。昭和の半ばから営業を始めたこの店では、地元産の小豆を丁寧に炊き上げたこし餡とふんわりした皮で包んだ饅頭が名物。素朴ながらも深みのある味わいが、学校帰りの子どもたちや帰省客の心をつかんで離しませんでした。惜しくも平成の中頃に閉店となりましたが、今なお「中村屋の饅頭」といえば語り草になる存在です。

■ 時代を駆け抜けたデパート ★マルキデパート：新庄っ子の憧れの空間
かつての新庄駅前にそびえ立っていた「マルキデパート」は、戦後から平成初期にかけての新庄市民の“都会”体験の象徴でした。エレベーターで上がる最上階には玩具売場やレストランがあり、子どもにとってはまさに夢の国。洋装品から家電まで幅広く揃え、週末は家族連れでごった返していたといいます。郊外型の大型ショッピング施設の登場と共に姿を消しましたが、その記憶は世代を越えて語り継がれています。

■ 音楽と雑貨の宝庫 ★サウンドギャラリー赤とんぼ：若者文化の発信基地
昭和末期から平成初期にかけて、新庄市内の一角で異彩を放っていたのが「サウンドギャラリー赤とんぼ」。CD、レコード、カセットテープが所狭しと並び、特に地元バンドの音源やインディーズ作品が充実していたことでも知られています。店内にはミニギャラリースペースもあり、写真展やアート展示も開催され、学生や若者たちの創造の場として機能しました。惜しまれつつ閉店となりましたが、「文化のたまり場」としての存在感は大きなものでした。

■ ふるさとの台所 ★新庄銀座商店街：昭和の香りが残る小売りの名所
現在はシャッターが目立つようになった銀座商店街も、かつては食料品や日用品、洋品店が軒を連ね、日々の暮らしを支える重要な拠点でした。特に魚屋の「山田鮮魚店」や乾物の「鈴木海産物店」は、朝一番に仕入れた新鮮な商品がすぐに売り切れるほどの人気。お盆や正月の買い出し時期には人波で歩くのも困難になるほどの賑わいがありました。

■ 伝説のゲームセンター ★プレイスポットユートピア：子どもたちの戦場
平成初頭、新庄駅西口近くに存在していた「プレイスポットユートピア」は、地元の若者たちが放課後に足しげく通ったアミューズメント施設。ストリートファイターIIやダンスダンスレボリューションなど、流行のゲームが次々と導入され、店内には熱気と歓声が渦巻いていました。イベント大会も定期的に開催され、ランキング入りを目指すプレイヤーたちの真剣勝負が繰り広げられていました。時代の変化とともにその灯は消えましたが、「ユートピア」は多くの青春の一幕を刻んだ場所です。

■ 芸術の発信地 ★はばたき美術館：地元作家と触れ合える場所
一風変わった存在として記憶されているのが、郊外の古民家を改装して作られた「はばたき美術館」。地元の絵画サークルや陶芸作家の作品展示が中心でしたが、季節ごとの特別展やワークショップには市外からも訪れる人がいたほどの人気。館内の喫茶コーナーでは、焼きたてのシフォンケーキと自家焙煎コーヒーが振る舞われ、芸術鑑賞と一服の時間が融合した空間として愛されていました。

■ 昭和の温もり ★新庄グランドボウル：家族の休日の定番
レジャー施設として一世を風靡した「新庄グランドボウル」は、昭和後期から平成初期にかけて、家族連れや会社の懇親会などで賑わったボウリング場。20レーン以上を備え、ゲームセンターや軽食コーナーも併設されていました。ボウリングが下火になった時期にも、地域密着の姿勢で根強い支持を得ていましたが、建物の老朽化によりやむなく閉鎖。今でもスコアシートを大切に保管している元常連客もいるそうです。

■ 香ばしき記憶 ★パン工房ひまわり：朝の香りを街に届けた名店
朝7時、通学・通勤ラッシュのなか、焼き立てパンの香りで人々の足を止めさせたのが「パン工房ひまわり」です。自家製天然酵母を使ったフランスパンや、地元食材を包み込んだ惣菜パンが絶品。特に「新庄カレーコロネ」は町の名物となり、朝食代わりに買い求める人が後を絶ちませんでした。後継者不足を理由に閉店となりましたが、再開を願う声はいまだに多く聞かれます。

■ 新庄の夜を照らした名店 ★スナック絆：人と人を結ぶ場所
夜の新庄を語る上で欠かせないのが「スナック絆」。決して大きくはない店内ながら、親密な雰囲気の中で地元の話に花を咲かせることができ、常連も初訪問の人も自然と打ち解けられる空気が魅力。ママの手料理も評判で、山形牛のたたきや季節の煮物を肴に、熱燗で語り合う時間は何ものにも代えがたいものでした。数年前に閉店しましたが、「またあのカウンターに座りたい」と語る声は今も根強いです。

■ 時代を超えた復活 ★駅前温泉ふたたび：人々を癒した憩いの湯
新庄駅前の一角にあった「駅前温泉」は、疲れた体と心を癒してくれる町のオアシスでした。源泉掛け流しの風呂とサウナに加え、2階には仮眠室とマッサージルームも完備。夜行列車の到着に合わせて開店していたため、旅人にも重宝されていました。閉業後、市民の要望に応える形で数年後に「ふたたび」の名で復活。地元住民だけでなく観光客にも人気の温泉として、現在も活躍しています。

[ryokou-13]

●過去の出来事（掲載時）

■ 雪国の交通革命 ― 新幹線「新庄延伸」がもたらした衝撃
1999年12月、かつて陸の孤島とさえ呼ばれた新庄市に、山形新幹線が延伸開業するという歴史的な瞬間が訪れた。東京からの距離がぐっと縮まり、ビジネス・観光両面でのインフラ革命となったこの出来事は、地元経済や人々の生活様式に大きな変化をもたらした。
駅前では「新庄駅高架化事業」に伴い再整備が進み、旧来の在来線中心のターミナルから、近代的な交通ハブへと生まれ変わった。新幹線開業により、首都圏への通勤や通学も選択肢に入るようになり、若者の意識にも変化が見られたという。
また、冬季の厳しい積雪に悩まされていた市民にとって、交通の安定性が確保されたことは大きな安心材料となった。いわば“雪国の近代化”を象徴する一歩だった。

■ 新庄祭りのユネスコ登録 ― 歴史と伝統が世界へ羽ばたいた日
2016年、山形県新庄市で300年以上にわたって受け継がれてきた「新庄まつり」が、ユネスコの無形文化遺産として登録された。地域の誇りが国境を越えて評価されたこの出来事は、市民にとって計り知れない喜びだった。
この祭りは、藩政時代の「新庄藩主・戸沢氏」が五穀豊穣を願って始めたとされ、山車（だし）の豪華絢爛さで知られる。登録にあたっては、山車保存会や市民団体が一丸となって文化継承の意義を国内外に発信し、地域の連帯感を高めた。
登録後は国内外の観光客が急増し、祭りの時期にはホテルが満室になるほどの賑わいを見せるようになった。新庄が誇る“動く文化財”が、文字通り世界に認められた瞬間だった。

■ 幻の鉄道「栗原電鉄」延伸計画と夢の頓挫
昭和初期、新庄からさらに南方への物流ルート拡大を狙い、宮城県の栗原市を起点とする「栗原電鉄」の新庄延伸構想が具体化していた。地元でも期待が高まり、一部では用地買収まで進められていたという。
しかし、戦時体制の強化に伴い、資材の統制や人員不足、さらには戦後の復興の優先順位の変化によって、計画は宙に浮いたまま自然消滅した。もし実現していれば、新庄は山形・宮城を繋ぐ中継地として大発展を遂げていたかもしれない。地元鉄道ファンの間では「幻の延伸ルート」として今も語り継がれている。

■ 大雪災害の記憶 ― 白銀の街を襲った“豪雪列島”の洗礼
新庄市は日本屈指の豪雪地帯として知られるが、1980年の冬には特に激しい降雪が記録された。積雪が3メートルを超え、住宅の倒壊や孤立集落が相次いだ。「自衛隊の災害派遣」が行われ、市民の命綱となる除雪活動が展開された。
この時期の被害を教訓として、新庄市は「除雪都市モデル地区」として全国に先駆けた取り組みを始めた。自治体・住民・企業が一体となった地域除雪体制の構築は、後の全国展開される「雪害対応マニュアル」にも影響を与えることとなる。

■ 山形名物“とりもつラーメン”の発祥とB級グルメ旋風
意外にも新庄市は「とりもつラーメン」の発祥地としても知られる。昭和後期、地元の食堂が“鶏のモツ”をラーメンに加えたところ、濃厚でクセになる味わいが地元民に評判となり、瞬く間に地域定番メニューへと成長した。
2000年代に入り「B-1グランプリ」ブームが全国に広がると、新庄のとりもつラーメンも注目を集め、県外からの観光客がこの一杯を求めて行列をなすようになった。食を通して地域が再評価されたこの動きは、グルメによる町おこしの好例として他地域からも研究対象となった。

[ryokou-14]

●人気の売れ筋ランキング

[ryokou-15]

●現在予約可能なホテル・旅館♪

[ryokou-16]

●空港・駅付近のレンタカーを探す♪（割引クーポンあり）

[ryokou-17]

●山形県産の商品のお取り寄せをチェック♪

[ryokou-18]

[anime-sita]